ひらひらの仕掛け屋敷

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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION 短編SS-5 中野優VS浅野美佐

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION 短編SS-5 中野優VS浅野美佐

2ヶ月前に里子として引き取った洋子は優に自身の格闘技を教えていた。

「洋子ママ! できたよ!!」
「頑張ったね、優」

優が『できた』というのは、サンドバック打ち2分3ラウンド、つまり、6分間サンドバックを打ち続けることである。
本来、幼い少女にさせるようなトレーニングではないが洋子はあえてそのトレーニングをさせている。
これは、優に格闘技を遊びではないことを教えるという目的がある。
しかし、優は厳しいトレーニングをこなしながらも決して泣いたり弱音を吐いたりせず楽しそうに取り組んでいる。

「なぁ、優?」
「なぁに、洋子ママ?」

洋子が自分を呼んだのでサンドバックを叩くのをやめて、優は洋子の下へ駆け寄っていく。

「あんなぁ・・・ 優はそろそろ試合したない?」
「試合? うん、してみたい!!」

洋子の問いかけに優が元気に答えると洋子は自身の鞄から書類を取り出した。

「洋子ママ、この子の名前、何て言うの?」
「あさのみさって言うんや。 そんでな、この子のおるジムから話があったんやけど同年代でヘッドギアなしの試合を承諾してくれる子を探しとるらしいんよ」
「それで、わたしに教えてくれたんだ・・・ ママ、わたし、やりたい!!」
「まっ、優ならそう言うやろなって思とったよ。 じゃあ、加奈に頼んどくで」

洋子はそう言うと、トレーニングルームから出ていった。
優は洋子がトレーニングルームを後にした後もサンドバック打ちを続けた。

美佐の所属する浅野ジムでは優が試合を了承したことを会長の浅野美春から伝えられていた。

「じゃあ、母さん、その子があたしの出した条件を承知したの?」
「うん、そうだよ。 っていうか、その子のお母さんはお母さんの知り合いなの」

美春会長は美佐の母親で若い頃は洋子がいた地下闘技場で闘っていたが自分のジムを開けるだけの資金が集まったため、地下の世界から足を洗ったのである。

「ねぇ、母さん? その人と母さん、どっちが強かったの??」
「そりゃあ、洋子さんの方が強かったよ。 あの人は別格だったから・・・」
「ふーん・・・」

美佐はそれだけ聞くと興味なさげにまたシャドーボクシングを繰り返した。
しかし、自分の出した条件をすんなり受け入れた優にはかなり興味を示しているのだった。

そして、試合当日になり、ガイアセイバーズ隊員が二人の試合の準備を進めていた。

「けど、何で俺達が優ちゃん達の試合の準備してんだ?」
「仕方ないよ。 天道さんが言うには『噂を聞きつけた隊員が黙っているわけがないからな』だもん」
「まっ、確かにな。 最近、ダーククライムもこれといった動きを見せないから隊員の人達も緊張の糸が少し緩んでるしな」

零次の言う通りで、ダーククライムの幹部である、マスタークラウンが次々に撃破されたことでダーククライムの動きが鈍っているのだ。
だからこそ、隊員達の暇を持て余させないために今回の試合を企画したのだ。

「まぁ、隊員の人も楽しそうに準備してるし、まっ、いっか」
「そうだよ、零くん」

梨杏と零次は話しながら会場の準備を進めていく。

優の控え室では瑞枝達が試合の準備を進めていた。

「それにしても、小さいのにヘッドギアや防具なしでの試合がしたいって言えるあたり、さすが洋子さんの娘だよね」
「えへへ・・・ でも、瑞枝お姉ちゃん達もいろいろ教えてくれたから、優負けないよ」

優の言葉に目頭が熱くなったのか、部屋の隅で瑞枝はこっそりと涙を拭いていた。
他のスタッフや女性隊員達は優を撫でたりしながらも試合の準備に専念していた。

一方、美佐の控え室では美春と中村ジムの選手の一人、近藤さきが試合の準備をしつつ、美佐の緊張をほぐしていた。

「ありがとうございます、近藤さん」
「何言ってるのよ、初めてじゃあるまいし」
「あははは・・・」

さきに指摘された美佐は笑いながら頬を掻いた。
それから、自分の両手につけられたオープンフィンガーグローブを打ち鳴らしていった。

「さて、美佐。 相手はまだ格闘技を始めて2ヶ月とはいえ、洋子さんや彩坂梨杏ちゃんを始めとした優秀なコーチに鍛え上げられてる子よ。 油断は・・・」
「油断はしないで、でしょ、母さん。 大丈夫、油断なんかしない。 最初から本気の全力で行くから・・・」

美佐はそう言うと、表情を引き締めた。

いよいよ、二人がガールズインパクト専用リングに上がり、レフェリーである早苗の注意を聞いていた。

「いい、二人とも? 今日の試合はまだ二人が身体もできあがってないだろうから1ラウンド3分の3ラウンドで試合を終わらせてもらうわよ」
「はい!」
「構いません。 それまでにはケリがつきますから」

美佐はそう言うと、黙り込んだ。
優は頬をわずかに膨らませながら美佐を睨みつけた。

「ほら、二人とも自分のコーナーに戻って」
「はい」

美佐は早苗の指示に返事をするとすぐに自分のコーナーへ戻っていった。

頬を膨らませたまま自分のコーナーに戻った優の頭を洋子は撫で回した。

「落ち着きな、優。 美佐ちゃんが何であんな態度を取ったと思う?」
「あの子がわたしのこと馬鹿にしてるからでしょ?」

優の言葉に洋子は笑いながら優の頭をさらに撫でた。

「うちの若い頃にそっくりやわ・・・ そんなら、優はこの試合でそのことも考えてみよか?」
「うん・・・ 分かった・・・」

優はまだ納得はできていないが洋子の意味ありげな笑顔に文句も言えず、試合が開始された。

試合が始まると美佐は優のグローブタッチを無視すると前蹴りで距離を測っていく。

「くうっ・・・ むーっ!! 挨拶はちゃんとしないと駄目なんだよ!!」
「挨拶なんてする意味ないわよ!」

美佐はそう言うと距離を取り、構えていく。
そして、優の実力を測るために左ジャブを数発放っていく。
優は美佐のジャブをガードしながらある言葉を思い出していた。

「(『優ちゃん、戦うことにおいて大事なのは強さじゃないわ。 もちろん、強さも大事だけどそれだけじゃダメ。 分かる?』 ギンガさんの言ってたこと、最初は分からなかった)」

優が思い出していたのはギンガの言葉だった。
優はギンガから教わったことを悩みに悩んで答えを出したのだ。

「(ギンガさんはわたしに自分の打撃をより的確に当てることが大事だって教えてくれたんだ・・・ だから、わたしは美佐ちゃんが怖くない!!)」

優が覚悟を決めて、美佐の左右のパンチをもらっても構わず突き進んでいく。
美佐は自分の打撃に怖じ気づかず突き進んでくる優に苛立ちを感じ、さらに大振りのパンチを放っていく。
「(何で当たらないのよ! この子は格闘技始めて2ヶ月なんでしょ!?)」

美佐は優が自分のパンチをガードしたりかわしたりしていくと焦り出していく。
そして、さらに大振りになっていく。

「(今だ!!)」

優は美佐の大振りになってしまっている右ストレートを身体を左に動かすことでかわし、カウンターの右のショートパンチを美佐の顔に叩き込んでいく。

「ぶはぁ・・・」

美佐は強烈なカウンターの一撃に口から唾液とマウスピースを吐き出し、吹き飛ばされてしまった。

「優ちゃん、ニュートラルコーナーに行って」

優は早苗の指示に従い、息を整えつつニュートラルコーナーへ向かった。
優がニュートラルコーナーへ向かったのを確認した早苗は美佐に対してカウントを取り始めた。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」
「(立たなきゃ・・・ でも、足が動いてくれない・・・ あんな子のパンチで終われるわけない!!)」

美佐は挫けそうになる自分の心に叱咤して必死に立ち上がろうとしていく。
美佐のその姿にガイアセイバーズ隊員も思わず大きな声で応援していく。

「(そっか・・・ 母さんが前に言ってたことってこれなんだ・・・)」

美佐は立ち上がりつつも昔格闘技を始めた頃に言われた言葉を思い出していた。

「美佐、格闘技をするのは別に止めないけどこれだけは覚えておいてね」
「何母さん?」

幼い日の美佐は自分に母親が言おうとしていることを聞こうとする。

「格闘技は自分のためだけにするんじゃない・・・ 自分を支えてくれる人、応援してくれる人、そして、自分に立ち向かってくれている相手のためにするってことを忘れないでね・・・」
「うん! 美佐、絶対に忘れない!!」

幼い日の美佐は母親である美春に答えていく。

立ち上がり、早苗に試合続行の意思を示しつつ、美佐は気持ちを切り替えていた。

「(あの日の気持ち、忘れてた・・・ でも、もう忘れない・・・ そして、勝つ!) 優、あたしは負けない! 優ももっと来ていいから!!」
「? うん、もっと行くよ!!」

優は美佐の言った『もっと来ていい』の意味が一瞬分からなかったがすぐに表情を変えると美佐に近づいていく。
しかし、美佐の構えが変わったことや仕切り直しをしたことから優はいまいち踏み込めないでいる。
美佐はそんな優に近づくと上下に打ち分ける左右のパンチから右ハイキックのコンビネーションを叩き込んでいく。

「くぅっ・・・」

優はなんとか美佐の右ハイキックを左腕でガードしたものの力までは殺せず姿勢を崩してしまった。

「(今だ! 決める!!) はぁぁぁっ!!」

姿勢が崩れた優に美佐は右ストレートを叩きつけようとするがそこで1ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。
美佐はそのゴングの音を聞き、右ストレートを優の顔の前で止めていた。

「次のラウンドで倒すわ。 覚悟しておいて」
「負けないよ! 優が美佐をKOするんだから!!」

二人は自分のコーナーに戻りながらそんなことを言っていく。

優がコーナーに戻ると洋子達が優の身体について汗を拭ったりマウスピースを洗ったりしていく。

「はぁ・・・ はぁ・・・」
「優。 試合が始まる前にうちが言うたこと、分かった?」
「ううん、分かんない。 けど、今はそれよりも美佐に勝ちたい!」

洋子は優の言葉を聞くと笑いながら優の頭を撫でていく。
優は洋子に撫でられると疲れが吹き飛ぶように感じた。

「さて、優。 美佐ちゃんは次のラウンドで優をKOしにくるはずや。 どうする?」
「わたしはまだ格闘技のことを理解してないから美佐から教わってくるよ」

優の言葉に洋子は心配する必要はないと分かったのか、優の身体をマッサージしていく。

一方、美佐のコーナーでは次のラウンドの展開の組み立てが行われている。

「美佐、次のラウンドはとにかく前に出て。 優ちゃんにプレッシャーをかけていくの」
「分かったわ、母さん。 やってみる」

美佐はそう言うとインターバルが終わるまで回復をしつつイメージを固めていく。

そして、2ラウンド開始のゴングが鳴ると美佐は勢いよく優との距離を縮めていく。
美佐は優が行動に移る前に攻めきるつもりなのか、左右のフックやストレートを優のガード越しに叩きつけていく。

「くぅっ・・・ んあっ・・・ (これが美佐の実力なんだ・・・ でも、楽しい・・・ 強い人と闘うのって凄く楽しい!!)」

優は苦戦しているにもかかわらず、嬉しそうな顔をしている。
美佐は優が不利な状況にもかかわらず笑っている理由がなんとなくだが理解できた。
だからこそ、美佐はさらに左右のパンチのスピードを上げていく。

「(そうやってガードしてくれればくれるほどあたしの作戦は成功率を上げられる・・・ でも、そろそろ行くわよ・・・)」

美佐はタイミングを見計らってわざと大振りの右ストレートを放っていく。
優はその右ストレートにカウンターのショートパンチを叩き込もうとするが自分の思い描いていた衝撃が伝わってこなかった。
そして、そのことに気づいた瞬間、美佐にタックルを仕掛けられてしまいテイクダウンを取られてしまった。

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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION短編SS-4 洋子と茜の出会い

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION短編SS-4 洋子と茜の出会い

加奈との試合の後、洋子はプロボクシングの世界から身を引き、地下の世界へと入っていった。
そして、実績を上げ、名を挙げた洋子はある人物の噂を耳にしていた。
その人物の名前は倉橋茜、地下やストリートファイトで有名になっている少女である。

「その人を倒せば、うちの名前が売れるようになるとちゃうかな?」
「そうねぇ・・・ でも、倉橋茜はめちゃくちゃ強いわよ。 この間の試合じゃあ対戦相手の顔面を原形を留めないくらいに叩き潰したって話だし・・・」


今、洋子と話しているのは彼女の地下闘技場でのセコンドでありパートナーである岡野恵である。
恵と洋子は一度派手に闘っていて、実力を認めた洋子がパートナーの依頼をした程である。

「せやけど、うちが倉橋茜を倒せば、パートナーである恵にも試合のチャンスが増えるんやで」
「だけど、それには倉橋茜を倒さなくちゃいけないのよ? 分かってるの??」
洋子は恵の問いかけに何か含みのある笑みで答えた。

「もちろんや。 けど、うちなら倉橋茜に勝てると思う」
「大した自信ね、相変わらず。 じゃあ、今日の倉橋茜の試合、見に行く?」

洋子は恵の言葉に笑みを浮かべながら頷いた。

茜の試合が始まった。
試合が始まり、茜の対戦相手の少女は勢いよく茜に近づき、左右のストレートを茜の顔に叩き込もうとしていく。
しかし、茜は少女が放った左右のストレートをかわし、その少女の顎にカウンターの左フックを叩き込んだ。

「ぐふぅ・・・」

茜の左右のストレートを叩き込まれた少女の口から唾液が吐き出されていく。
しかし、茜の顔に左右のストレートを放っていく。

「君はあたしには勝てないよ。 だって、君の打撃には重さがないから」
「ふざけんなよ!?」

茜の言葉に少女は怒りを感じ、さらに左右の拳を振り回していく。
しかし、茜は少女の左右のパンチをかわし、カウンターの右ストレートを少女の顎に叩き込んだ。
少女は顎の右ストレートわ食らい、腰から崩れ落ちるようにダウンした。
しかし、茜と少女の試合にはレフェリーなどおらず、茜はなかなか立てない少女を仰向けに転がすとおもむろにマウントポジションを取り、少女の顔に次々と拳を振り下ろしていく。
その度に少女の口からは涎の飛沫が宙に舞う。
しばらくすると少女の口や鼻から血が溢れ出した。

「粋がってるからどれくらいかと思えば、この程度の実力であたしを倒せるなんてよく言えたね・・・」
「嫌・・・ おねが・・・ あたしが悪か・・・」

少女が必死に謝ろうとするが茜はそれに関心を全く示さず、少女を殴りつけていく。

「ほら、逃げてみなよ。 君はまだ負けたわけじゃないんだからさぁ」
「ギビュ・・・」

少女がギブアップと言おうとした瞬間、茜は少女の口元にパンチを叩き込み、その言葉を言わせないようにした。
茜は少女を簡単にギブアップさせる気などないのだ。

「駄目だなぁ。 自分から勝負を仕掛けといて敵わないからってすぐにギブアップはいただけないよ。 それに、そんなことじゃ地下の世界では生きてけないよ」
「おね・・・がい・・・ もう・・・やめて・・・」
「分かったよ・・・ じゃあ、これで終わりにしてあげる!!」

茜はそう言うと、少女の顔に渾身の右のスマッシュを叩き込んだ。
少女は茜の打ち下ろしのスマッシュに完全に意識が飛んだのか、そのまま伸びてしまった。
茜は少女を少し見てから闘技場を後にした。
洋子は茜のそんな様子を見て、茜と勝負したいという感情が増すのを感じていた。

「どう、洋子? 倉橋茜とやりたくなったんじゃない??」
「せやね。 久しぶりに全力が出せそうな相手で嬉しいわ」

洋子の言葉に恵も笑みを浮かべる。
しかし、洋子の顔に浮かんでいる笑みは獰猛な野獣のような笑みである。

洋子と茜の試合を明日に迎えた日、洋子はパートナーの恵と調整を兼ねたスパーリングを行っている。

「それにしても、洋子の打撃はいつもいつも重いよね。 どうやったらそんなに重い打撃が打てるようになるわけ?」
「そんなん気にする必要ないと思うけどなぁ・・・ 恵の打撃の正確さはよう知っとるし・・・」

洋子の言葉に恵は呆れたような表情で右ハイキックを放った。
洋子はそのハイキックをかわして、カウンターの右アッパーを寸止めしていく。

「何なん、その表情?」
「あんたねぇ・・・ 自分の打撃力って分かってんの?」
「分かっとるよ・・・ せやけど、うちくらいの娘ならまだまだたくさんおるやろ?」

洋子の言葉に恵は呆れを通り越して感心したような表情をしていた。


「とにかく、この調子なら倉橋茜にも勝てるわね」
「それは分からんわ・・・ あの試合を見ただけでも倉橋茜はうちが今まで闘ってきた相手の中でも5本の指に入るくらいの強さや・・・ 今度の試合はたぶんギリギリで勝てると思う・・・」

洋子の弱気な言葉に恵は洋子の背中を叩くことで励ました。

「あんたは強いんだからしゃんとしなさい! そうじゃないとあたしがあんたに勝つ意味がなくなるじゃない!!」
「ありがとな、恵・・・ せやな、うちは強いやから、勝たなな!」

洋子はそう言うと再び恵とのスパーリングを再開した。

そして、茜と洋子の試合の日がやってきた。
二人はすでにリングインしていて、自分のコーナーから相手を睨みつけていく。
いや、茜はただ洋子を見てるだけである。

「今日はよろしく、中野洋子ちゃん」
「こちらこそよろしく、倉橋茜ちゃん」

二人とも相手を挑発していく。
この試合にレフェリーなどいない。
ゴングが鳴ればすぐにでも試合が始まる。
どちらかが戦えなくなるまで続くのである。

ついに、試合開始のゴングが鳴り響いた。
しかし、洋子と茜は試合が開始されたにも関わらず、まったく動かない。

「(凄い気迫やな・・・ 自然体やのにこの気迫か・・・ こら、早めに潰さなあかんわな!!)」
「(ふーん・・・ 洋子ちゃん、噂通りの娘みたいだね・・・ 今日は楽しめそうかな・・・)」
「行くで!!」「行くよ!!」

二人はそう言うと一気に相手の下へ駆けていった。
そして、洋子も茜も左右のフックを相手の顔に叩き込もうとする。
しかし、二人とも相手のパンチを両手で弾くことで捌いていく。

「やるなぁ、茜ちゃん! ほんまに楽しめそうや」
「それはこっちの台詞だよ、洋子ちゃん」

二人はまた距離を取り、相手の様子を窺っていく。
先程の展開の中で二人は相手の実力をある程度理解したのである。
だからこそ、迂闊に動けないのである。
しかし、洋子はそんな中、少しずつだが茜との距離を縮めようとしている。
洋子はインファイターであり、割りとラフなファイトを好むため、この展開に耐えられなくなってきている。
しかし、それは茜も同様のようで二人とも静かに自分の距離を取ろうとする。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (茜ちゃん、めちゃくちゃ強い上に冷静やな・・・ こりゃ、少し崩さんとええのは入れられんな・・・)」
「はぁ・・・ はぁ・・・ (こんなに緊張する試合は久しぶりだな・・・ けど、あたしは負けない・・・)」

二人の距離が縮まり、ついに射程距離内に相手を捉えた。
その瞬間、茜が右ストレートを、洋子が左ストレートを相手の頬に叩き込んでいた。
二人の口から唾液が勢いよく吐き出された。
しかし、洋子も茜もさらに左右のストレートを叩き込んでいく。

「んぶぅ・・・」
「かはぁ・・・」

二人の口から唾液が吐き出される。
しかし、二人は相手にパンチを叩き込むことを止めない。
洋子と茜の右ストレートが鼻にめり込み、早くも二人の鼻から血が溢れ出す。
茜は溢れ出した血を気にすることなく、洋子の肩を掴んでいく。
そして、茜は洋子のボディに左右の膝蹴りを叩き込んでいく。

「ぐふぅ・・・ ぶはぁ・・・ あぐぅ・・・」
「どうだい? あたしの強さは??」
「はぁ・・・ はぁ・・・ 大したことあらへんわ・・・ うちの方が強い・・・」

茜はそんな洋子の言葉に思わず笑みを浮かべていた。
そして、さらに洋子のボディに膝蹴りを叩き込んでいく。
洋子の口からは徐々に血混じりの唾液が吐き出されていく。
しかし、茜は洋子のボディに膝蹴りを叩き込むことをいっこうに止める気配はない。
どちらかが闘えなくなるまで終わらない試合でのこの展開は洋子にとって苦しいものだ。
なんとか、反撃するチャンスを窺うがなかなか見つからない。

「ぶふぅ・・・ んぐぅ・・・ かはぁ・・・」
「どう? そろそろギブアップでもする??」
「何・・・ 言うてんのや・・・ うちがギブアップなんかするわけないやろ・・・」

茜は洋子の言葉を聞いて、一度洋子を突き飛ばし、金網に叩きつけていく。

「君がギブアップしないならそれでいいよ。 君が闘えなくなるまでひたすら殴ったり蹴ったりしてあげるよ!!」

茜は右腕を振りかぶり、洋子に右ストレートを叩き込もうとしていく。
しかし、洋子はすでにボロボロにされているにも関わらず、カウンターの左ストレートを茜の鼻っ柱に叩き込んだ。
茜の鼻が洋子と自分自身のパンチ力の前に茜の姿勢が崩れた。
洋子は力を振り絞り、左右のフックやストレートを次々に叩き込んでいく。
茜は洋子のラッシュの前に踊らされてしまう。
しかし、茜の目にはまだ闘志が宿っているように洋子には見えた。
だからこそ、洋子は茜をここで完全に倒すつもりで殴っていく。

「ふぐぅ・・・ かはぁ・・・ んあっ・・・」
「どないや、茜ちゃん!? うちも強いやろ!?」

茜は洋子の言葉を聞きながら洋子の繰り出すラッシュに耐えていく。
そして、洋子の一瞬の隙をついて茜は洋子の顔を両手で掴み、引き寄せてから右膝蹴りを叩き込んだ。
洋子は茜の膝蹴りを喰らい、オクタゴンのマットの上に倒れてしまったが気を入れ直すと勢いよく飛び起きた。
しかし、茜は洋子の後頭部を素早く掴むとそのままフェイスクラッシャーを仕掛けていく。

「がふぅ・・・」
「あたしにここまでさせたのは君が久しぶりだよ、洋子ちゃん。 だから、完全にやれなくなるまでやり合ってあげる!!」

茜は洋子の実力を認めたのか、表情を変えた。
今まで、この闘技場で誰も見たことのないほど真剣な表情だ。
まさしく、狩人そのものである。
しかし、洋子は立ち上がると不敵な笑みを浮かべていた。
洋子の中の獣が目を覚ましたのである。

「あははははははははっ!! 茜ちゃん、あんた、面白いなぁ!! それでこそ、うちの相手にふさわしいわ!!」
「そう言ってもらえると嬉しいなぁ!! けど、あたしはまだ全力は出してないよ!!」

そう言うと、茜は一気に洋子に近づいて、左右のストレートやフック、アッパーでラッシュをかけていく。
しかし、先程よりも明らかにスピードが上がっており、洋子でも捌くのがやっとである。
このスピードこそ茜の最大の武器であり、普段の試合ではテンションが上がらない茜が滅多に見せない本気モードである。

「くうっ・・・ ぐぅっ・・・ んあっ・・・ かはぁ・・・」
「ほらほら、どうしたの!? あたしを倒すんじゃないの!?」

茜はさらにスピードを上げて、洋子を殴っていく。
しかし、洋子も茜のパンチの打ち終わりを狙って、左右のストレートを茜の顔に叩き込んでいく。
お互いに相手の攻撃と攻撃の間に攻め込んでいくため、凄まじい乱打戦になっていく。
試合が激しくなるにつれて観客達の歓声も大きくなる。

「んぶぅ・・・ ぶふぅ・・・ んあっ・・・」
「んんっ・・・ あぐぅ・・・ ぐへぇ・・・」

洋子と茜の口からはさらに血混じりの唾液が吐き出されていく。
二人は自分の口から吐き出されていく液体には目もくれずひたすら相手を殴ろうとしていく。

「かはぁ・・・ はぁ・・・ はぁ・・・ ほんまに面白いわ・・・」
「んぶぅ・・・ はぁ・・・ はぁ・・・ ほんとにね・・・」

二人はすでに相手のことを認めていた。
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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION 短編SS-3 中野洋子VS伊島沙羅

今回は洋子がまだガイアセイバーズにも警察にも所属していなかった頃の話です。
洋子は自分がボクサーとしてのデビュー戦で大きな後遺症を与えてしまった恋人でもある大滝加奈の治療費を自分の力のみで稼いでいたというのが背景ですよ。
それでは、本編をお楽しみください。


スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION 短編SS-3 中野洋子VS伊島沙羅

あの日、うちは取り返しのつかんことをしてしまった・・・
大好きな人に腕より下に麻痺が起こるという後遺症を残してしもた・・・
うちの努力で加奈の後遺症も徐々に治ってきたけど、まだ完璧やない・・・

「だから、うちは今日も闘うんや・・・」
「何? 何かあったの、洋子??」

今、うちに話しかけてくれてるんはこの地下闘技場のルームメイトであり、うちのセコンドを勤めてくれている岡野恵や。

「ううん、何でもあらへんよ、恵。 今日もサポートよろしくなぁ。」
「任せなさいよ。 けど、洋子程強かったらここにいる必要はないと思うけどな・・・」

恵はうちのことを強いって言ってくれるけど、うちは自分のことを強いやなんて思てない・・・
うちが弱いから加奈は・・・

「洋子、また難しい顔してたよ。 ひょっとして、加奈さんのこと、考えてた?」

うちは恵の口から加奈の名前が言われるとつい恵を睨んでしもた・・・
恵はうちが睨んだのを見て、笑いながらうちを宥めてくれた。

「洋子、そろそろ試合だよ。 今日の相手は・・・」
「MISORAやろ。 あの娘、大したことないやん・・・」

MISORAとは、洋子達がいる地下闘技場で中堅の位置にいるファイターだが洋子達よりは弱い・・・
だが、デビューしたての選手では、洋子の相手は間違いなく勤まらないだろう。

「それじゃあ、そろそろリングインしよっか。」
「せやね。うちはMISORA程度の相手に負けるわけにはいかん・・・ だから、徹底的に倒す!」

うちと恵はリングインをしていく。
リングといっても海外に多いオクタゴンのようなリングである。

「洋子さん、今日はあたしが勝たせてもらいますから。」
「ふーん、それやったら、本気以上でやらなあかんなぁ・・・」

洋子は冷静にMISORAの言葉に答えていく。
洋子は地下闘技場で闘うようになってから冷静さが極端な程に身についたと感じていた。

レフェリーが金網の中に入ってきて、二人に試合前のチェックをしていく。
そして、試合開始のゴングが鳴り、試合が始まった。

「行きますよ、洋子さん!」

MISORAは洋子に素早く近づくと、洋子の顔へジャブを放っていくが洋子は落ち着いてそれらをかわしていき、反撃のジャブをMISORAの顔へ叩き込んでいく。

「うぐぅ・・・」

早くもMISORAの鼻からは鼻血が流れ始めた。
洋子はMISORAの鼻を狙って、ジャブを打ち込んでいたのだ。
さらに、洋子はMISORAの顔に左右のストレートやフックを叩き込んでいく。
MISORAが前のめりに倒れると洋子は素早くMISORAのバックを取り、チョークスリーパーをかけていく。

「ふぐぐぐ・・・」

MISORAの表情が苦痛に満ち溢れ、ついに墜ちてしまった。

「お疲れさまやね、MISORA・・・ まだまだ強くならなあかんなぁ・・・」

洋子は意識をなくしたMISORAに静かに語りかけていた。

試合が終わり、金網の中から洋子が出るとそこには次の試合のために控えていた沙羅がいた。

「洋子、ずいぶんと優しいのね・・・ 対戦相手を必要以上に痛めつけないクリーンなファイトぶりとかね・・・」
「なんや、沙羅か・・・ うちに何か用でもあるんか?」

洋子と沙羅は洋子が地下闘技場で闘うようになって初めて闘った相手である。
その時も洋子は沙羅に必要以上の打撃は打ち込まず、顎への左右のフックでKOしている。

「まるで、誰かへの贖罪みたいね・・・」
「それやったら、何やって言うねん・・・」
「怖いわね。 そんなに睨まないでよ。 別に何でもないわよ。」

沙羅はそう言うとオクタゴンの中へ入っていった。

沙羅の対戦相手の中嶋はるかは洋子達と同じトップクラス、Sクラスのファイターである。
しかし、沙羅は緊張している様子は全くない。

「あんた、あたしのこと舐めてんのか・・・」
「別に・・・ 相手にならないなんて一言も言ってないじゃない・・・」

沙羅ははるかが出す異様な殺気にも動じずに自然体でいる。
その沙羅の振る舞いに頭に来たはるかが沙羅に右ストレートを打ち込もうとするが沙羅はそのストレートをかわし、逆にはるかの側頭部に左ハイキックを叩き込んでいった。

「がはぁ・・・ あんた・・・」
「何かしら? 試合前に不意打ちしようなんてするからお仕置きしただけじゃない・・・ 文句があるなら試合の時に聞いてあげるわ・・・」

沙羅はそう言うと自分のセコンドで日比野彩名がいる場所まで戻っていった。
はるかも沙羅を睨みつけてから自分のセコンドのいる場所まで戻っていった。

「沙羅、あまり対戦相手をからかうもんじゃないよ・・・」
「ちょっと、むかつくことがあったのよ・・・」

沙羅はそう言ったきり、試合が始まるまで黙ってしまった。

試合が始まるとはるかが先程のお返しをしようと勢いよく突っ込んできた。
沙羅ははるかの突進をいなしてから左右のストレートをはるかの顔に叩き込んだ。
沙羅の左右のストレートにはるかが少しぐらついてしまうと沙羅は一気にはるかを金網に押しつけて左右のパンチをはるかの顔やボディーに叩き込んでいく。
はるかはガードもできない状態で沙羅の左右のパンチを受けたために身体がオクタゴンのマットの上に崩れ落ちた。

「もう終わりなんて言わないわよね。 ほら、起きなさい・・・」
「や・・・ やめ・・・ 許して・・・」

はるかが逃げようとすると沙羅ははるかの髪を掴み、はるかの顔に右のパンチを叩き込んでいく。

「分かったわ・・・ じゃあ、これで終わりにしてあげるわ!!」

沙羅はそう言うとはるかの顔やボディーに左右のパンチを連続で叩き込んでいく。
しかも、全く手加減をするつもりはないくらいの勢いだ。

「うぶぅ・・・ かはぁ・・・ あがぁ・・・ ぶはぁ・・・」

沙羅のパンチの暴風雨に晒されたはるかの顔があっという間に原型が分からないようなものになり、はるかのボディーや脇腹は赤黒い痣で彩られていく。
そして、血や胃液、唾液で汚れたマウスピースを吐き出しながらはるかが前のめりにダウンした。

「これで終わったわ・・・ ファントムブレイクでね・・・」

沙羅が使ったファントムブレイクは洋子の得意技である。
このファントムブレイクは有酸素運動であるパンチでのラッシュをできる限り呼吸せずに相手に叩き込むことで極限の集中力をもって相手に打撃を与えることを目的とした技である。

「試合終了! 勝者、伊島沙羅!!」

レフェリーのコールに沙羅はさも興味がないかのようにさっさとオクタゴンの中から出ていった。
はるかは担架で医務室へ運ばれていった。

「あんた・・・ 何のつもりであれを使たんや・・・」
「相手を完全に倒すためよ・・・ あなたも賞金が欲しくて闘ってるんでしょ? だったら、手加減なんてする必要ないと思うわよ・・・」

沙羅はそう言うとさっさと自分の控え室へ戻っていった。

洋子達も控え室に戻り、恵にファントムブレイクについて説明していた。

「つまり、ファントムブレイクはあんまり使えないってことでいいの?」
「まぁ、恵の言う通りやな・・・ そもそも、ファントムブレイクはうちがボクサーになる時にある先輩から習ったもんなんよ・・・」

そう、ファントムブレイクは洋子がボクサーとしてプロデビューする時に倉橋茜という先輩が教えたものである。

「ファントムブレイクははっきり言えば身体をいじめぬく必要のある技や・・・ 例え、筋肉が悲鳴を上げとってもパンチを打つのを止められへんのや・・・」
「すなわち、使い過ぎれば身体が壊れるってわけね・・・」

恵は洋子が言わんとしていることを理解し、答えていく。
洋子もそんな恵に頷くと言葉を続けた。

「もし、次に沙羅と試合する時が来たら、たぶんお互いの身体がいつ壊れるかを競うような試合になるかもしれん・・・」
「そんな・・・ いくら、沙羅と洋子が同じレベルで同じ技を使うからって壊しあいになるなんて信じられないよ・・・」

恵は洋子の言葉に顔を俯かせた。
洋子はそんな恵の頭を撫でながら答えた。

「大丈夫や・・・ うちは沙羅にファントムを使わせんとくつもりやし、うちもできる限り使うつもりはないから安心してや・・・」
「ありがと、洋子。 わたしのことを安心させてくれたんだよね・・・」

洋子と沙羅の試合の日がやってきた。
洋子と沙羅は黒のスポーツブラにスパッツ、オープンフィンガーグローブという出で立ちである。

「洋子、今日の試合のルールは忘れてないわよね?」
「時間無制限のデスマッチやろ・・・ まぁ、沙羅相手ならそんなに時間かからへんやろから楽やけどなぁ・・・」

洋子が沙羅の問いかけに軽口で返事をすると沙羅は洋子を睨みつけた。
そして、レフェリーが二人のグローブをタッチさせると試合を開始した。

「早速、終わらせてやるわ!!」

沙羅はそう言うと前蹴りで洋子の身体を金網に吹き飛ばすと一気に近づいていき、いきなりファントムブレイクを仕掛けていく。
洋子はガードしようとするが沙羅の激しいラッシュの前には全く役に立たず、洋子は沙羅の左右のパンチに晒されてしまう。

「ぶはぁ・・・ かはぁ・・・ あぐぅ・・・」

洋子の顔は沙羅の左右の激しいパンチのラッシュですでに腫れていく。
しかし、洋子は徐々に沙羅のファントムを捌いていく。

「何のつもり・・・ まさか、ファントムブレイクを完全に捌くつもり・・・」
「そうやって言ったら、どうなんや・・・ ファントムはうちと茜先輩の技やで・・・ いくらコピーされてもガードできるんやで!!」

沙羅は疲労からか、ファントムブレイクを仕掛ける腕が止まってしまった。
洋子はガードが上がらなくなった沙羅の顔に腕の痛みを無視して、左右のストレートを叩き込んでいく。

「んあっ・・・」

沙羅の口から唾液が吐き出されるが洋子は構わず左右のフックやストレート、アッパーを沙羅の顔やボディーに叩き込んでいく。

「ぶはぁ・・・ んあっ・・・ んぶぅ・・・」
「どや、沙羅!? 相手に一方的に叩きのめされる気分は!!?」

洋子は叫びながらも沙羅の顔やボディー、脇腹を殴ることは忘れていない。
しかし、沙羅が洋子の一瞬の隙をついて洋子のパンチをかわし、素早く距離を取っていく。

「はぁ・・・ はぁ・・・ 最悪ね・・・ 自分より弱い相手に殴られるんだから・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ 誰が弱いやて・・・ 誰が!!」

洋子は沙羅に弱いと言われたのが余程頭に来たのか、テレフォンパンチ気味の大振りな右ストレートを沙羅に放ってしまう。
沙羅は洋子の右ストレートをかわすとお返しにと左右のストレートを洋子の顔に叩き込んでいく。

「うぶぅ・・・ んあっ・・・ あぶぅ・・・」
「言ったでしょ・・・ あんたは弱いって・・・ これが結果よ!!」

沙羅はそう言うと洋子の顎に下から勢いよく振り上げた右アッパーを叩き込んだ。

「がはぁ・・・」

洋子は口から血と唾液にまみれたマウスピースを勢いよく空高くに吐き出した。

「ダウンしたからって終わるわけじゃないわよ!!」

沙羅はダウンした洋子の身体の上に乗りかかり、左右のパンチを洋子の顔や脇腹に振り下ろしていく。
洋子の顔はあっという間に腫れていき、洋子の鼻や口からは血飛沫が飛び散っていく。

「うぶぅ・・・ かはぁ・・・ ぶふぅ・・・」
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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION 短編SS-2 妖狐・紫燕と中野家の出会い

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION 短編SS-2 妖狐・紫燕と中野家の出会い

わたし、妖狐・紫燕(本当は別の真名がある)と洋子や良広達と出会った時のことを最近よく思い出す。
そこで、その時のことを少し語りたい。

2004年、わたしはいや、我はまだ、ただの妖魔として過ごしていた。
元々、いつ生まれたかは詳しくは覚えてはいないが、人間は生まれたての我を殺そうとしてきた。
しかし、まだ小さな我には返り討ちにすることもできずに逃げ続けた。
優しくするふりをして、我を退魔師に売り渡す者もいた。
力がついてきてからは退魔師や陰陽師はもちろん、我を売り渡した者達も多く殺してきた。
とにかく、人が信じられなかった。
だから、我は山に籠った。
しかし、あの男と出会ってしまった。


「よう、狐さん。 あんたに頼みたいことがあって来たんだ。」
「頼みとは我にこの山から出ていけということか? それとも、我を殺しに来たか??」
「違うさ。 山は降りてもらいたいけど、別に強制はしない。」

いつもとは話が違うらしい・・・
話を聞いてやるだけ聞いてやるとするか。

「話してみるといい・・・ おかしなことを言えば貴様を我の雷で焼き殺してくれるわ・・・」
「きついこと言うな。 話というのは俺の娘を守ってほしいってことだ。」

呆れた男だ・・・
ただ壊すことしかしてこなかった我を捕まえて、何を言うのかと思えばそんなことか・・・

「つまらんな・・・ 何故ただの子どもを守らねばならぬ・・・」
「俺の娘はただの娘ではないんだよ。 俺譲りの気の能力と母親譲りの強大な魔力を持っていて、悪い魔法使いや魔獣達から狙われてるんだ。」

面白いことを言うな・・・
一度会ってみるのも悪くはないな・・・

「我をその子どものいる場所まで案内しろ。 我が出向いてやろう。」
「いいのか? それはあんたがこの山を降りるってことだぞ。」

言うではないか、若造の分際で・・・
我に意見するとはな。

「別に、気に入らなければ貴様らを食い殺せばいいしな。 早く案内せんか。」
「分かったから殺さんでくれ。 会えばあんたも間違いなく気に入るさ。」

ふん、我を納得させられる器のものなどあり得はせんわ・・・


山から降りてきた我を待っていたのは年の頃7つくらいの娘だった。

「というより、この娘は我に興味を持っておるのか。 ずっと見ているではないか。」
「洋子はあんたのことが気に入ったようだな。 なっ、洋子?」

洋子という娘が満面の笑みを浮かべて我を見る。
なんだか、居心地が悪いな・・・

「うん! うち、この子のこと、好きやえ。 お父ちゃん、この子飼ってええ?」
「それは本人から聞いてみるといいぞ。 なんせ、喋れるし人間にもなれるからな。」

何を言っているんだ・・・
我を飼い慣らすとでも言いたいのか・・・
そんなのはごめんだ・・・

「狐はん。 飼ってもええかな?」
「駄目だ・・・ 何故、我がお前のような小娘に飼われねばならぬのだ・・・」

我の言葉を聞いた洋子が泣きそうな顔をした。
これでは、我が泣かせたみたいではないか・・・

「分かった。 分かったから泣くでない。 しかし、飼うのではなく、友になるというのはどうだ。」
「ええの・・・ うちのこと嫌いになってへんの・・・」
「嫌うも何も、我と洋子はまだ何もしていないだろう。」

我の言葉に洋子が嬉しそうに笑う。
しかし、すぐに我の前に来て、我の頭を撫でてきた。
我が洋子の家で世話になることが決まってから一月経った頃から洋子は我に「わたし」と呼ばせようとしてきていた。

「む~! みっちゃん、また『われ』っていうた~!! 『わたし』~っていわなあかんっていうてるやん!!」
「仕方なかろう。 我は1000年近く呼び方を変えたことがないのだから。 急に言われても困る・・・」

我がそう言うと、洋子は泣きそうな顔をしていく。
妙な罪悪感に駆られる。

「分かった。 なら、こうしようではないか。」

我は久しぶりにあの姿になることを決めた。
そう、我は小さな娘になることができる。

「わ~ みっちゃん、かわええなぁ~」
「わたし、洋子の友達。 洋子と仲良くなりたい。」

この姿は人間を油断させて逃げるなり、殺すなりするためのものだ。
最近の人間はそんなことをせずとも楽に返り討ちにできるのだが、洋子のわがままに負けてしまった我がこの姿を取ってしまった。

「洋子、遊びに行こ!」
「んっ? ええよ! はよ、いこうな!!」

そう、この姿を取り続けると思考が極端に幼くなってしまうのだ。

わたしが洋子の下に来てから半年、わたしと洋子はしょっちゅう組手をするようになった。
洋子は初めは泣いてばかりだったが、その内慣れてきたのか、泣くことはなくなり、楽しそうに組手に励むようになった。

「みっちゃん、今日もありがとうなぁ。 うち、強くなっとるかなぁ?」
「さぁな。 分からん。 だが、前より根性はついたはずだ。」

わたしの言葉に洋子の顔に満面の笑みが浮かんだ。

さらに、五年後、ある事件が行った。
洋子が洋子の中にある力を利用しようとする魔法使い達に捕まってしまった。

「すまん、良宏・・・ 我が少し目を離した隙に・・・」
「気にするな、みつき・・・ とにかく、俺達で洋子を探す。 みつきは好きにするといい・・・」

良広は遠回しに我に任せると言ってくれている。


我は洋子の匂いが消えた辺りまで全速力で走った。

「貴様ら、何者だ・・・ 返答によっては噛み殺してくれるわ・・・」
「待ってください。 僕達は誘拐された中野さんのお嬢さんを探していたところです。」

我の前にいる小坊主は我の霊力にも怯えずに答えた。
そして、仲間であろう者達に今回の事を説明し始めた。

「待て、小坊主。 お主は一体、何者じゃ・・・」
「僕達はガイアセイバーズの者です。 あなたの主様は僕達ガイアセイバーズにの一員です。」

良広の奴、我らに黙ってこんなことをしとったのか・・・

「今はそんなことより洋子の居場所は分かっておるのか!?」
「えぇ、分かっています。 これから時空管理局とガイアセイバーズの合同作戦を行うところです。」

時空管理局・・・
聞いたこともない組織じゃな・・・
信用してよいのか・・・

「うちらは洋子ちゃんを助けたいだけや。 洋子ちゃんが例えどんな力を持っとったとしても本人の意思を無視したりはせぇへん。」

面白いことを言う小僧達だな・・・

「なら、我も連れていけ。 きっと、力になろう・・・」

そう言うと、我は二十歳くらいの女の姿に変化した。

「うわ~ くーちゃんみたい~」
「くーちゃん・・・ ひょっとして、久遠狐のことか!」

まさか、久遠狐が助かっているとはな・・・
時が経つのは早いものだ・・・

「ガイアセイバーズといったな。 我もお主らに同行させてくれ。」

我の言葉にガイアセイバーズの面々は少し集まり、会議を開いているようだ。
そして、会議が終わるとリーダーらしき男が我の前に来た。

「お前の名は何と言うんだ?」
「四条みつき・・・ 妖狐・紫燕じゃ・・・」

その男は我の前に立ち、こう言い放った。

「俺の名は天道総司。 ガイアセイバーズ総監として、四条みつきに協力を要請する。 受けてくれるな・・・」
「あぁ。 慎んで引き受けよう。」

我とガイアセイバーズは洋子のいるであろう世界へ向かった。
その間に聞いたのはガイアセイバーズのメンバーとやらの名前と事件の概要であった。

第53管理外世界、ダルナン。
ここに洋子をさらった犯人達がいた。

「ボス! ほんとにうまくいくんっすか!?」
「うるせぇ!! 管理局の連中だってそう簡単にはここは分からねぇはずだし・・・ それに、こっちにはあのガキがいるんだぜ!!」

そう言って、犯人グループのボスは洋子に視線をやった。

「あのガキの魔力を利用して、ここに眠る力を解放して管理局の連中に一泡吹かせてやんだよ。」

犯人グループは何かとんでもないことを企んでいるようだ。

一方、我らも犯人グループのいるであろう世界に到着した。
さっさと洋子を見つけて取り戻す。

「皆の者、洋子を早く助けに行くぞ!!」
「「「おお!!」」」


皆の者が洋子のために力を貸してくれることがこれ程嬉しいと思うとは我自身思ってもいなかった。
この何年かで、我は随分いろいろなものを手に入れたようだ。

我らは犯人達のアジトを見つけ、乗り込んだ。

「何だ! てめぇら!!」
「みっちゃん!! うち、泣いてへんよ!!」

洋子、我の言葉を必死で守っていたんだな・・・

「洋子。 我はそのことを理解している。 今、助けるからな。」

我の言葉に犯人グループの手下どもが我に向かってくる。
ガイアセイバーズのメンバーが手下を相手にしていく。

「さぁ、我の大事な者を返してもらおう・・・」
「誰が返すかよ!!」

ボスはそう言うと、我に銃を撃ってきた。
弾丸は魔力によるもののようだ。

「雑魚が! 我に触れようなど1000年早いわ!!」

我は霊力を雷に換えてからボスに向けて放つ。
今まで、我はこの雷で我を討とうとする者達を薙ぎ払ってきた。
しかし、ボスは素早く逃げると手下を盾にした。

「貴様には誇りというものはないのか・・・」
「誇り? そんなもん、悪党には必要ねぇんだよ!!」

なら、終わりにしようか・・・

「誇りなき悪は消え失せろ!! 炎獄烈火!!」

我は霊力を最大限に炎に換えて、ボスへ振り降ろそうとする。

「あかーん!! みっちゃん、あかん!!」
「洋子・・・ 何故止めるのだ・・・ こやつはお前に危害を加えた者じゃぞ・・・」

我の言葉に洋子はぼろぼろと涙を溢しながら言った。

「その人殺したら、みっちゃんまで同じになってまう! うちはそんなん嫌や!!」

我・・・ わたしは洋子の言葉に炎獄烈火を消して、ボスを胸ぐらを掴んで言ってやる。

「今回は洋子の優しさに免じて助けてやろう・・・ しかし、今度同じ真似をしたら今度こそ喰い殺す! 良いな!!」

その言葉を聞いたボスは失神し、他の手下は大人しく泣いてなった。

結局、洋子をさらった犯人達はとある伝承を元に大きな事件を引き起こそうとしていたようだな。


「みっちゃん。 うちな、プロの格闘家とガイアセイバーズの隊員になりたいわ。」
「なれるさ、必ずな。」

洋子はあの事件をきっかけにさらに組手にも熱心に取り組み、勉強したりして本当にプロの格闘家とガイアセイバーズの隊員になってしまったのだ。

「とまぁ、洋子とわたしの歴史をかいつまんで話すとこんな感じだ・・・」

わたしの言葉に話を聞いていた者達は納得がいかないのか、「えぇー!?」とか言っているが気にせん・・・

これが、わたし、妖狐・紫燕こと四条みつきの記憶なのだからな・・・
また、語ってやってもいいな・・・





あとがき

今回の短編SSはなかなか思い浮かばず、かなり強引な形で終わらせてしまったのがちょっと悲しいですね。
次の短編はもう少し明るくしてみようかな♪♪
それでは、また♪♪
ひらひらでした♪♪
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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION短編SS-1 ガイアセイバーズの日常1

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION短編SS-1 ガイアセイバーズの日常1

今回は僕、ガイアセイバーズ、アサルトフォース所属の倉橋伸也がガイアセイバーズの日常について語りたいと思います。

僕達、アサルトフォース隊員の朝はとにかく早い。
隊長の玄田留さんや副隊長のクリスさんがやたら暑苦しく早朝トレーニングだとか言って、格闘技の練習や犯人捕縛の模擬訓練、戦術論の講義が朝5時から7時まで2時間も続けられます。

「よぉし、今日も全員遅刻することなく揃ったな。 今日は犯人捕縛の模擬訓練を行う。」
「隊長、朝からやらなくても昼間にやればいいじゃないんですか?」

今隊長に文句を言っているのは僕と同い年の小暮翔太さん。 彼は少し飄々としたところがありますが周りの気持ちを察しサポートできる人です。
だから、ガイアセイバーズやアサルトフォースのムードメーカーだったりします。

「なんだ、小暮は早死にしたいのか? そんなわけないよな??」
「ええ、当たり前じゃないですか。 さぁ、早く訓練しましょう!」

隊長の言葉にさすがの小暮さんも下手な文句は言えず、犯人捕縛の模擬訓練の開始となります。

今回の模擬訓練の内容は犯人グループに人質にされた国家首席の救出です。
ちなみに、その首席達の役と犯人グループ役をやってくれるのはガイアセイバーズのメンバーだったりします。

訓練の詳細は秘密事項なので、詳しくは書けませんが結果は僕達アサルトフォースの痛み分けな結果になりました。
何故かと言うと犯人グループ役に回った天道総監や他の方々がノリノリで僕達を徹底的に翻弄してくれたからです。

朝の訓練が終わると基本的には9時まで朝食タイムになりますよ。

任務がなければ、ガイアセイバーズのメンバーも同じ時間帯に朝食を取ることがあるのでいろいろ濃い話が聞けます。

なんでも、ガイアセイバーズは昔異世界を守るために戦ったこともあるとか・・・
ほんとにとんでもない部隊なんだなと思いますよ。
「一緒してもいい?」

僕にそう言ってきたのは高町なのはさんとフェイト・T・ハラオウンさん、それに八神はやてさんです。
彼女達もガイアセイバーズ結成当時から所属している魔導師さんなのだとか。

「構いませんよ。 ちょうど一人でしたから。」
「おおきにな。 せやけど伸也くん、食べる量少なくないか? 大きくなられへんよ。」

八神さんはそう言うけど、僕は八神さんも大して大きくないと思ってるので反論してきます。

「余計なお世話ですよ、八神さん。 あなたもそんなに大きくないでしょ。」
「ほぅ、それはわたしに喧嘩を売っとるってことかな? まめつぶ伸也くん・・・・」

この人はたまに僕の身長が低いことをからかってくる。

「子狸はやてさんに言われたくないですね。 身長を伸ばしてから言ってくださいよ。」

僕ははやてさんと睨みあいながら朝食を済ませると自分の職場に行きます。
なのはさんとフェイトさんはそんな僕達の様子に呆れているようでした。

9時半から仕事が始まります。
僕達アサルトフォース隊員は任務がないとデスクワークが主な仕事になります。
処理する書類やデータはガイアセイバーズの武器の費用などの会計関係と怪獣や怪人、宇宙人のデータなどの分析結果の整理などです。
これらの書類や作業を昼食の時間帯である12時までに片付けることを要求されます。

「倉橋、この前の作戦で使った重火器の金額をまとめきれてるか?」
「あっ、はい。 隊長のデスクの上に置いておきましたよ。」

僕に声をかけてきた隊長は自分のデスクに書類があるのを確認すると素早く内容の確認に移る。

こうやって仕事のできる上司がいると凄く助かります。


そうこうしている内に昼休みがやってきました。
僕が食堂に向かうと不機嫌オーラ出しまくりの八神さんがいました。 無駄な衝突は避けたいので八神さんから離れた場所で昼食を取ることにしました。
僕の背後からは相変わらず八神さんの視線が突き刺さっていますが気にしないで昼食を済ませます。

昼食を済ませた僕は気分転換に海辺でヴァイオリンを弾くことにした。
ガイアセイバーズの基地は海を埋め立てて作ったので、巨大な戦艦などを収容できるくらい大きい。

僕がヴァイオリンを弾いているといつの間にかギャラリーができていた。
不機嫌な顔をしていた八神さんは凄く嬉しそうな笑顔を見せてくれています。

「正直驚いたわぁ・・・ 伸也くんがあんなにヴァイオリンが弾けたなんてびっをくりしたで・・・」
「あはは・・・ ヴァイオリンは一時期紅さんに習ってたましたから。」

紅さんの名前を聞いた八神さんは凄く懐かしそうな顔をしていました。

午後はアサルトフォースの別の隊が交代してくれるのでオフシフトです。
なので、僕は今、紅さんの家にいます。

「久し振りだね、伸也。 今日はヴァイオリンの修理だったよね。」

僕と紅さんは5年前からの付き合いになる。
初めて会ったのは友達のすずかさんとアリサさん達と訪れた時で、その時に聴いた紅さんのヴァイオリンの演奏に凄く感動したのを覚えている。

「けど、何ヵ月ぶりかな? 前に修理してからだいぶ経つけど。」
「半年ぶりですよ、紅さん。 任務が忙しくてなかなか来れなかったんですよ。」

紅さんは僕のヴァイオリンを直しながら話しかけてくるんだからやはり凄い職人だな。

「伸也、アサルトフォースの仕事で怪我とかしてない?」
「大丈夫ですよ、紅さん! 僕はこう見えてタフですからね!!」

僕の言葉を聞いて、紅さんが安心したように笑ってくれたので少し安心しました。
それからいろいろ話してからヴァイオリンをもらって帰りました。

それから、晩飯を食べてる時に偶然来ていた野上さん達といろいろ話しました。
「久しぶりだね、伸也。 もう慣れた?」
「相変わらず、訓練も任務もきついけどなんとかやってますよ。 そういえば、モモタロスさん達は元気ですか?」
「なんや、伸也くん。 モモタロスさんにぞっこんなん?」

八神さんの気持ち悪い冗談はスルーしておこう。

「モモタロス達は元気だよ。 伸也に会いたがってたよ。」
「また会いに行きますよ。 なんせ、命の恩人ですから。」

そう、僕は以前任務の時に襲われて命を奪われかけたところで助けてもらったんですよ。

「だけど、わたし達より伸也くんの方が年上だったのには驚いたよね。 年下かと思ってたから・・・」
「そうだね。 伸也ははやてと同じで抱きやすい身長だからね。」

フェイトさんの言葉に僕と八神さんの突っ込むスピードがかぶってしまいました。

「「失礼ですよ!(やな!!)」」

なのはさんがそんな僕達の様子を見て、にこにこしています。

「だいたい、何で僕が抱きやすい身長なんですか!? 八神さんならともかく!!」
「んなっ! それはこっちの台詞や!! ちびのくせに偉そうなこと言わんといて!!」

八神さんと僕はお互いのおでこをぶつけながら睨みあっています。
けど、すぐにおでこを離して溜め息をつきます。

「1日でも早く、少しでも大きくなりましょう!!」
「せやな、ちびっことか言わせられへんもんな!!」
「「頑張るで~!!(ぞ~!!)」」

僕達は叫びながら拳を突き上げました!

晩飯が終わり、夜勤シフトではないのでお風呂に入って、寝床につきました。
こんな感じの1日が多いです。

とりあえず、これからも僕の日常を語りたいと思います。
ちなみに、この話は僕が書いている日記に基づいています。



次回の短編SSは中野家親子と四条みつき(妖狐・柴燕)との出会いと日常を何回かに分けて書きますよ♪♪
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