ひらひらの仕掛け屋敷

このブログはアニメや特撮、漫画についてのコメントやオリジナル女子格闘技小説を掲載したりしますよ♪♪

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ティーンズファイト サクラVSヒマワリ

ティーンズファイト サクラVSヒマワリ

『ティーンズファイト』13歳~19歳までの少女達の喧嘩を撮影し、インターネット上で配信している番組である。
この『ティーンズファイト』に選手登録している少女達は実に千人以上もいる。
『ティーンズファイト』は喧嘩や格闘技の試合などをインターネット配信する代わりに参加した少女達には一試合5万円から20万円までのファイトマネーが支給される。
このファイトマネー目当てに日頃から気にいらない相手を喧嘩に誘い、ボコボコにするという理由が大半だが、相手と口論で揉め、手っ取り早く喧嘩で決着をつけるためやどちらが強いかを決めるためという理由もある。

今回の『ティーンズファイト』は同じボクシングジムに通っている15歳の女子中学生同士のボクシングマッチとなった。
二人は同じジムに通っているだけでなく、階級が同じアトム級で背丈もほぼ同じくらいである。
そんな二人は仲がいいが自分の方が強いと思っている。
そんな時にジムの会長からアマチュアボクシング女子大会に出場する選手を決めるということになった。
会長は二人の実力が同じくらいであるため、選ぶことができず、相談して決めておいてほしいと伝えてきた。
二人は最初はお互いに譲り合おうとも考えたがやはり悔しくなり、勝負して勝った方が出るということにした。
そして、選ばれたのがこの『ティーンズファイト』だったのだ。


「サクラちゃん、じゃあこの勝負に勝った方が大会に出るってことでいいよね?」
「えぇ、ヒマワリさん… でも、私が勝ちますから…」
「それはあたしのセリフだから!」

やや興奮気味に話しているのがヒマワリという少女で落ち着いた口調で話しているのがサクラという少女である。
ヒマワリはショートヘアーに八重歯というボーイッシュな雰囲気があり、サクラはロングヘアーで物静かな雰囲気がある。

二人はすでに『ティーンズファイト』スタッフが用意したリングに上がっており、リング中央で対峙していた。

「ルールは1ラウンド2分のフリーラウンド、完全ノックアウト制でいいんだよね?」
「えぇ、合っていますよ… 加えてダウンカウントはなし、レフェリーは不在… 相手が完全に立てなくなるまではいくらでも待ち、相手が立てなくなったら試合終了です…」
「オッケー! じゃあ、はじめよっか!?」

ヒマワリの言葉にサクラは頷くと静かに両手のグローブを突き出した。
ヒマワリもそれに応じるように両手のグローブを突き出し、軽く打ち合わせていく。
そして、グローブが離れた瞬間に試合が始まった。

ヒマワリは黄色いスポーツブラにトランクス、赤いボクシンググローブとシューズというコスチュームで挑んでいる。
サクラも同じようなコスチュームだが色は白と青が中心になっている。

ヒマワリは一気にサクラとの距離を詰めようと駆け寄っていく。
対するサクラは接近しようとするヒマワリにジャブを放ち牽制しようとしていく。

「ぶっ… んんっ… そんなパンチじゃあたしは止められないよ!」
「分かってます… でも、試合はまだまだ長いので私のペースでやらせていただきます…」

サクラはそう言いながらステップを駆使してヒマワリの突撃をいなし、さらにジャブの嵐の勢いを強めていく。

「ぐっ… かはっ… こんのぉ!」
「怒っても無駄ですよ、ヒマワリさん… 余計に辛いだけですよ…」

ヒマワリの突進を捌きながらサクラは穏やかに、しかし確実に挑発を重ねていく。
そんな状態で1ラウンドが終了しようとしたほんの数秒の間にサクラの背中がコーナーポストに触れた。

「(しまっ…)」
「もらったぁ!」

コーナーに追い詰められたサクラのボディにパンチをぶちこもうとするがそこで1ラウンド終了のゴングが自動的に鳴り響いた。

「くっ! あと少しだったのに!!」

ヒマワリの言葉通り、サクラの腹部にヒマワリのグローブがぴたっと押し当てられていた。

「残念でしたね…」
「次のラウンドにとっておくよ!」

ヒマワリはそう言うとサクラのボディからグローブを離した。
そして、自分のコーナーに戻っていった。
サクラも同様に自分のコーナーに戻っていく。

コーナーに戻った二人だがセコンドなどいないので立ったままトップロープに両腕を乗せ、息を整えようとしていく。

「(最初のラウンドはヒマワリさんに持っていかれましたね… けれど、この勝負は正式なボクシングではなく決闘…) 次のラウンドは多少打ち合うとしましょう…」

サクラは次のラウンドでヒマワリにパンチを叩き込む策を巡らせながら息を整えていく。

一方、ヒマワリはコーナーにもたれながら息を整えていく。

「はぁ… はぁ… (1ラウンドくらい優位立ったって意味ないよね! なら、次のラウンドで打ち合ってやるんだから!!)」

ヒマワリも次のラウンドの方針を決めるとまたサクラを見つめていく。

2ラウンド開始のゴングが鳴ると二人は一気にリング中央へと駆け出していく。
そして、打ち合いが始まった。
ヒマワリは先ほどのラウンド終了間際のことが頭に残っており、サクラのボディを中心に狙ってしまう。
サクラはそんなヒマワリのパンチを捌いたりガードしたりしてやりすごしながら少しずつ左右のパンチをヒマワリの顔やボディに返していく。

「んぐっ… ぶふぅ… 負けないんだから!」
「くっ… うっ… それは私も一緒です…!」

サクラにしては珍しく吠えるように叫ぶとヒマワリの胸をかき分け、その顎に右アッパーを叩き込んでいく。

「はぶぁ…」

サクラの右アッパーをもらったヒマワリの口からは唾液にまみれたマウスピースが宙に舞い、そして、吐き出した張本人は膝から崩れるようにダウンしていった。

「ダウン…ですね… 待ちますので必ず立ってください…」

サクラはダウンしたヒマワリを間近で見つめながらそんな言葉を投げかけていく。
これは自分と肩を並べて張り合うライバルがこの程度で終わるのは納得がいかないというサクラのわがままにも似た感情からのものだった。

「はぁ… はぁ… 言われ…なくても立つってば…」

ヒマワリは荒い息を吐きながら立ち上がっていく。
そして、サクラに対してファイティングポーズを取っていく。

「やはり、立ちましたね… では試合再開ですね…」

ヒマワリのファイティングポーズを見たサクラは試合を再開させると少し嬉しそうな顔をしながらまだふらついているヒマワリに接近していく。
そして、またダウンさせようと左右のフックやストレートといったパンチを連打していく。
ヒマワリはそんなサクラの猛攻に耐えるしかなく、必死にガードを固める。

「亀みたいになっても容赦はしませんよ、ヒマワリさん…」

サクラはガードを固めるヒマワリに対して、ガードできていないボディや脇腹に左右のパンチをねじ込んでいく。
それらを受ける度にヒマワリの口からは唾液が零れていく。

「もう一度ダウンしてもら…」

サクラはヒマワリの鳩尾に右のパンチを打ち込み、再びダウンさせようとするがそこで2ラウンド終了のゴングが鳴り響いてしまう。
それでもサクラは動揺することもなく、ヒマワリの鳩尾に軽く右のグローブを当てるとすぐに離していく。

「先ほどのラウンドとは逆になりましたね… 次のラウンドもいただきますので…」

サクラはそう告げると悠々と自身のコーナーへ戻っていった。
対するヒマワリはリングに膝をついてしまい、そこから動けなかった。

「(2ラウンド目は私のものにできましたがそんなことは関係ありませんね… 次はヒマワリさんの顔を潰しましょう…)」

サクラはヒマワリに対して多少黒い感情を抱きつつ、肩で息をして、呼吸を整えようとする。

「んはぁ… ぶふぅ…」

コーナーに戻れなかったヒマワリはその場に踞りながらも荒い息を吐いている。
しかし、その眼はまだ闘志を失ってはいない。

3ラウンド開始のゴングとともにサクラは自身のコーナーを離れ、ゆっくりとヒマワリに近づいていく。
ヒマワリもサクラがゆっくりと近づいてくると必死に立ち上がっていくがファイティングポーズをまともに取ることができていない。

「ガードもできませんか… なら、このラウンドも私がいただきます…」

サクラは一気にヒマワリとの距離を詰めるとガードもままならないヒマワリの顔に左右のパンチを打ちつけていく。
サクラに顔を殴られる度にヒマワリの頭が左右に振られ、口や鼻からは血が噴き出していく。

「ヒマワリさんの血、とても綺麗ですね… もっと見せてください…」

サクラは少し妖しい表情で血を流すヒマワリを見つめながら左右の拳を叩き込んでいく。
ヒマワリも必死にパンチを返していくが圧倒的に手数が足りていない。
そして、それから数ラウンドの間、ヒマワリはサクラの肉の詰まったサンドバッグになっていた。

「少し休憩させてくださいね…」

サクラは殴り疲れたのか、ヒマワリにクリンチを仕掛けていく。
数ラウンドの間、散々殴られたヒマワリもサクラからのクリンチには抗えず、自らも抱きしめ返してしまう。

「ヒマワリさんの血、最高ですよ…」

クリンチしながらサクラはヒマワリの顔についた彼女の血を舌で舐め取っていく。
サクラの口の中に苦い鉄の味が広がる。
しかし、そんな風に油断したサクラにはヒマワリが何かを仕掛けていることには気づけなかった。

「今度は…こっちの番だよ、サクラ…!」

ヒマワリはそう言うと緩みきったサクラの鳩尾に至近距離からの右アッパーをねじ込んでいく。

「ふぐぅ…」

緩みきった鳩尾ではヒマワリのパンチを受けきれず、サクラの口から胃液が零れてしまう。
さらに、ヒマワリはサクラを突き放すと下から振り上げた右アッパーを先ほどのサクラと同じように胸をかき分けた上で彼女の顎に叩き込んでいく。

「んべぇぇ…」

サクラはヒマワリの会心の一撃に血反吐にまみれたマウスピースを噴き上げながら後ろに倒れていく。

「はぁ… はぁ… 今度はサクラがダウンしたね… 待っててあげるから立ちなよ…!」

ヒマワリはダウンしたサクラを見下ろしながらそう言いはなっていく。

「はぁ… はぁ… んぁっ… (立たない…と… ヒマワリさん…と殴り…合えない…)」

サクラはそんなことを無意識に考えつつも身体を俯せにし、そこから四つん這いになりながら無理やり立ち上がっていく。

「立ったから試合再開だね、サクラ!」

だいぶん体力が戻ったのか、サクラに微笑みかけるとヒマワリは再びサクラの顔やボディに左右のパンチを放っていく。

「あがぁ… へぶぅ… んへぇ… おごぉ…」

ヒマワリのパンチにサクラは醜い喘ぎ声を漏らしながら左右にふらついていく。

それから、数ラウンドが経ち、10ラウンド目まできていた。
20分近くもまともに回復もできずに殴り続けてきた二人の顔はすでに原型を留めていない。
それでも二人は弱々しいパンチを相手の身体中にぶつけていく。

「ぶふぅ… いぎぃ… あへぇ… んがぁ…」
「あぐぅ… んんっ… うぼぉ… かはぁ…」

二人は血反吐と醜い喘ぎ声を次々に漏らしながら殴られ続けていく。
そして、二人はどちらもともなくクリンチしていく。

「サクラァ…」
「なにぃ、ヒマワリ…さん…」
「あたし、サクラが好きぃ…」
「私もですぅ…」

ヒマワリの告白にサクラは動じることなく返していく。
二人は殴り合ううちにお互いのことがたまらなくいとおしくなってしまったのだ。

「負けたら…あたしの彼女に…」
「ヒマワリ…さん…こそ…」

二人はそう言いながら幼い身体を相手に擦りつけていく。
そして、唇を重ねていく。
数分間、唇を重ねた二人は静かにお互いの唇と身体を離していく。
二人の唇の間には赤い糸ができていた。

「決着…」
「つけましょう…」

二人は相手の動きを見つめ、あるタイミングで同時に右ストレートを相手の鼻っ柱にぶち込んでいく。
しばらく二人の時間が静止したかのように互いのグローブの感触を貪ると同じタイミングで前のめりにリングに倒れた。


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両雄激突!

両雄激突!


とある場所で開かれているストリートファイトの会場で一人の女性が男性と戦っていた。
女性は白いトップスにジーンズ、少し長い金髪を後ろでくくっている。

「野郎ぉ!」
「あたしは野郎じゃなくて女よ」

女性は男が放った大振りな右ストレートを難なくかわすとそのままの勢いを利用して身体を回転させ、その力を乗せるように右足を振り上げた。
女性の右の爪先が男の側頭部に打ち込まれ、男はしばらく動きを止めたあと、そのまま崩れ落ちた。

「ウィナー、望月星華!!」

立会人のコールに星華と呼ばれた女性は喜ぶでもなく当然のことのように振る舞った。
星華は次の対戦相手が名乗り出てくるのを待ったが星華の実力を目の当たりにした他の参加者は名乗り出なかった。

「(ふぅっ・・・ ちょっとやりすぎた? 今日はここまでかな)」

しかし、帰ろうとした星華の前に車椅子に乗った女性が現れた。
女性の車椅子を押す女性は白いカッターシャツにスーツズボン、両手には薄い黒のグローブが嵌められている。
そして、もう一人の少女はTシャツにジーパン、ランニングシューズといった星華と似たような格好をしている。
一見すればただの女子高生だろうが星華は少女の手を見て、目の前の少女もただ者ではないと理解した。

「何か、用? 団体様で私の相手をしてくれるわけ??」
「いいえ・・・ うちの選手をこんなところで闘わせても何の利益にもならないもの・・・」

星華の意地の悪い問いかけに車椅子に乗った女性は特に怒ることもせず、淡々と答えていく。
星華はそんな女性の態度に多少の期待を膨らませていく。

「へぇ・・・ だったら、何しにきたわけ?」
「あなたを招待しにきたのよ」

女性はそう言いながら星華に名刺を渡した。
名刺を受け取った星華はそこに書かれた名前を見て、表情を変えた。

「へぇ・・・ まさか、あの中野洋子にボコられた大滝加奈さんが私に何の用かしら?」
「あなたの言ったことに関しては否定しないし本来なら動けるはずなのに怖くて動けないなんて恥ずかしい話もしてあげられるわよ」
「ほんと、恥ずかしい話ね。おかげで、私が戦いたいと思った中野洋子は姿を消すし、いい迷惑よ」

星華の言葉を聞いたTシャツ姿の少女は腹が立ったのか、星華との距離を詰めると上段突きから下段突きへのコンビネーションを放ち、星華に叩き込もうとしていく。
しかし、星華はそれを巧みにかわすと少女から距離を取る。

「くっ・・・ 馬鹿にしないで!!」

少女はそう言うと空手の構えから拳を顎先で揃えたボクシングで言うところのピーカブスタイルのような構えから左右のストレートを放っていく。

「危なっ! なかなかやるじゃない!!」

星華は少女の動きと掠めただけで感じ取れた少女の拳圧にただ者ではないと再認識した。

「止めなさい、梨杏」
「でも、加奈さん!」
「でもじゃない! その子が本気で言ってると思う?」

加奈の言葉に梨杏と呼ばれた少女は落ち着きを取り戻したのか、再び元の位置に戻った。

「失礼したわね、望月星華さん」
「そうでもないわよ。なんなら、さっきの子と遊んであげましょうか?」

星華は先ほど感じた梨杏の実力に闘ってみたいという感情を抱いた。
しかし、加奈は星華の言葉に首を横に振ると用件を話し始めた。

「うちの選手に興味を示してもらえたならそれはありがたいものね・・・ けど、梨杏と闘う前にあなたには闘ってもらいたい相手がいるの」
「回りくどい言い方ね・・・ さっさと言いなさいよ」

星華のぼやきに加奈は苦笑すると自分の用件である、星華と闘わせたい相手の名を告げる。

「望月星華さん、あなたにはうちのトップファイター、中野洋子と試合してもらいたいのよ」
「何言ってるのよ、中野洋子は・・・」
「プロのリングからいなくなったって言いたいのかしら?」

星華は加奈が自分が言おうとした言葉を言い当てたことに軽く驚いてしまう。
加奈はそんな星華にかまうことなく言葉を続けていく。

「洋子は確かに一時期表舞台から姿を消した。それは私に十分な治療を受けさせるために地下の世界へ入ったからなのよ」
「そんないきさつがあったのは知らなかったわ。けど、それなら何で中野洋子は表舞台に戻ってきたのよ」

星華の疑問に満ちた言葉に加奈はあくまでも冷静に答えていく。

「私の治療が進んだのとあの子が広い世界を望んだからよ。だから、私はあの子のために団体を作り、何から何まで手配し、選手を集めたわ」
「それと私と中野洋子が試合をすることには繋がらないわよ」
「そうでもないわ。あなたには洋子をアピールするためのかませ犬になってもらうつもりなのよ」

加奈の口から出た言葉に星華の表情が変わった。
今までは加奈たちを小馬鹿にしたような表情で接していたが先ほどの言葉でいかにも殴りかからんばかりの表情になった。
星華の表情が変わったのを見て、車椅子を押していた女性が前に出て、加奈を庇おうとしたが加奈はそれを静かに断ると星華に言葉をかけていく。

「さすがに、動けない相手を殴るほど馬鹿じゃないでしょ。それにただ殴られろなんて言ったつもりはないのだけど」
「どういうつもりよ・・・」
「あなたには洋子を殴り倒してほしいのよ」

星華は加奈の言ったことの意味が理解できなかった。
洋子と加奈が恋人同士だということは二人のデビュー戦の前から噂されていたことであり、二人とも否定しなかったことから考えても本当のことだろう。
しかし、加奈は恋人である洋子を星華に殴り倒せと言ってきたのだ。
星華にはそれが信じられなかった。

「正気?」
「もちろんよ。異常だと思うかもしれないけどそれも一つの愛の形なのよ」

星華はすっかり毒気を抜かれてしまったようだ。
加奈はそんな星華を見てから懐から名刺入れを取り出し、名刺を渡した。

「もし、洋子と闘いたいと思うのならここへ来て。その時に試合のルールとかを決めましょう」

加奈はそう告げると星華に背を向け、自分の手で車椅子を動かし、去っていった。
星華はそれを見送ることしかできなかった。

数日後、星華は加奈から渡された名刺に書かれた住所を頼りにガールズインパクトのジムの前まで来ていた。

「さ、行くわよ」

星華は自分を後押しするようにそう言うとガールズインパクトのジムの扉を開けた。
いきなり入ってきた星華に練習中だった選手たちが手を止め、星華に視線を送っていく。

「えっと、ここに大滝加奈はいる?」

星華が加奈を呼び捨てにすると選手たちの表情が険しくなった。
しかし、以前、星華に殴りかかった少女、梨杏が星華の手を取り、ジムの外へ出た。

「何よ・・・」
「加奈さんは奥の事務所にいます。案内しますからついてきてください」
「ふーん・・・」

星華は梨杏の指示に従い、梨杏の後をついていく。

「ねぇ?」
「何ですか?」
「あんた、名前は??」

梨杏は星華が自分の名前を尋ねてきたことが意外だった。
最初に会った時に人を小馬鹿にして他人に興味がないように感じられたからだ。

「梨杏・・・ 彩坂梨杏」「梨杏か。梨杏、中野洋子と闘った後はあんたとやってあげる。あんたもあれじゃ消化不良でしょ?」

梨杏は星華の言葉に頷くと静かに、しかし、力強く宣言していく。

「そうですね。でも、次にやる時はあなたを地に這わせてあげますよ」
「それは楽しみね。だったら、私が中野洋子に勝てるように祈っておいてちょうだい」

梨杏は星華の軽口に頷くことはなかった。


事務所に案内された星華はそのまま応接室に通された。
そして、応接室のソファーに座るとテーブル越しに加奈と向かい合った。

「ねぇ、中野洋子はどうしたのよ?」
「悪いわね、洋子は今日は来ないわ」

加奈の口から洋子がこの場に来ないと聞いた星華は応接室を後にすべく、ソファーから立ち上がろうとした。

「せっかちさんなのね。洋子はあなたとの対戦ならどんなルールでも受けるって言ってたわよ」

加奈の言葉に星華は再び腰を下ろした。

「つまり、私の好きにしていいってことよね?」
「えぇ、そうよ。けど、リングの上での話だけど」

星華は洋子の提示した条件を飲み、ある提案をした。

「だったら、ストリートファイトのルールでやらせてもらえるわけ?」
「つまり、どちらかが闘えなくなるまで試合を続けたいってこと?」
「そうなるかしら」

星華の挑戦的な瞳に加奈は洋子と同じものを感じたのか、それ以上は何も言わず、一枚の紙を星華に差し出した。

「何よ、これ?」
「契約書みたいなものよ。他団体の選手とかと試合をする時に相手に書いてもらうものよ」

星華は加奈から差し出された用紙を少し読むとすぐにサインを書いた。

「これでいい?」
「えぇ、いいわ。じゃあ、試合は1週間後、うちの団体の興業のメインイベントで洋子と闘ってもらうわ」

加奈の言葉に頷くと星華はさっさと応接室を後にした。

ガールズインパクトのジムの入り口の近くで梨杏が佇んでいた。

「何か用?」
「負けないでください・・・ あなたを倒すのはわたしです」

梨杏は星華に向かってそんな言葉を叩きつけた。
星華は梨杏の言葉に軽く手を振りながらその場を後にした。

そして、洋子と星華の勝負の日がやってきた。
星華はガールズインパクトのスタッフに案内された控え室でモニターに映った他の試合を見ている。

「失礼します!」

自分のいる控え室に誰かが入ってきたのでモニターの電源を切り、そちらに視線を移した。

「梨杏じゃない。どうしたのよ?」
「自分の試合が終わったんであなたのセコンドに就くように言われて来ました」

梨杏はそう言うと控え室の中に入った。

「セコンドなんかいらないけど」
「一応、マネージャーからの指示なんで」

梨杏はそう答えると控え室にあったパイプ椅子を出して座った。

「ふーん・・・ じゃあ、よろしく」
「よろしくお願いします」

二人は挨拶を交わすとスタッフが呼びに来るまで特に話すことなく過ごした。
そして、スタッフが呼びに来るとリングへと向かった。

リングに続く花道に星華が出ると観客からの歓声が上がった。
星華は観客からの歓声に気をよくしながらリングに上がった。
そして、すでにリングに上がっていた洋子と視線を交わした。
しかし、それは二人の雌豹が相手を食らうための睨み合いである。

「両者、リング中央へ」

レフェリーにリング中央に呼ばれた二人は歩みよっていく。
そして、さらに間近で睨み合っていく。

「今日はよろしくや、望月星華ちゃん」
「えぇ、こちらこそよろしく、中野洋子」

二人は挑発し合うとレフェリーの注意が終わるまで一時も視線を外さなかった。
レフェリーの注意が終わり、自分のコーナーに戻ると試合開始のゴングを待つ。
そして、試合開始のゴングがならされると洋子と星華は勢いよく相手との距離を詰めていく。

「ほんなら、行くで!」

洋子は星華が近づいてくるとジャブを放ち、牽制しようとする。
しかし、星華は上体の動きだけで洋子のジャブをかわすと一気に懐に潜り込み、右アッパーを洋子の腹筋の上から叩きつけていく。
自分のパンチ力に自信のある星華は洋子を試すつもりでボディブローを打ち込んだのだ。

「っぶ・・・ そんなもんでうちに勝つ気なんやったら甘いで」

洋子は星華の右アッパーをボディに打ち込まれて平然そうにしている。
そして、予想していた以上の腹筋の固さに星華は改めて中野洋子という女が自分が倒すに値する相手だと確信していた。

「そうじゃなきゃ、わざわざ試合する意味ないでしょ!」

そう言いながら少し距離を取ると今度は左右のストレートを連打していく。
洋子はそれに対してかわすこともせず、真っ向から左右のストレートを打ち返していく。

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氷室舞那VS来栖真麻

氷室舞那VS来栖真麻


氷室舞那、現役女子大生にして、プロデビュー2年目のプロボクサーである。
舞那は久しぶりに決まった試合に向けて意気込んでいる。

「ごめんね。 みんなに協力してもらっちゃって」
「舞那、あんたねぇ・・・ あんたの言う『協力』ってのはうちの部のフライ級の選手を全員ボコることなのかい・・・?」

舞那に詰め寄りながらそんなことを言っているのは舞那の友人で舞那の通っている女子大のボクシング部の部長でもある、岬祐希奈である。

「いや~ 試合前だからいろいろナーバスになっててさ~」
「ナーバスって言葉が聞いて呆れるわよ・・・ ほら、みんなもいつまでもへばってないで練習練習!」

祐希奈が発破をかけると先程までダウンした状態で項垂れていた数名が起き上がり、自分の練習を再開していく。
それを見届けた舞那は軽く詫びると部室を後にした。

そして、自分が所属する氷室ジムに着くと着替えてからすぐに練習を開始していく。

「よぉ、舞那ちゃん! 久しぶりの試合だから精が出るねぇ!!」
「舞那ちゃん、あんま無理すんなよ。 このあと、バイトあるんだろ?」
「舞那ちゃんは大丈夫でしょ。 あんだけハードトレーニングをこなした後で平然とバイトに行けるんだから」

舞那は好き勝手なことを言っているジムメイトの男性達の声に耳を貸さずに練習を続けていく。
もともと、舞那は幼い頃から父親や比較的付き合いがあるの親類、特別仲のいい友達以外の男性が目に入らないのである。
正確にいえば、それ以外の男性は何かのものにしか見えないらしい。

「おいおい、お前ら。 うちの娘にちょっかい出してる暇があったら練習しろ」

舞那に話しかけた男性達に声をかけたのがこのジムの会長であり舞那の父親でもある氷室良輔である。
良輔は娘の舞那がボクシングをしているのは嬉しい反面、傷つきながらも近距離で打ち合う舞那のスタイルに困惑していたりもする。
良くも悪くも、過保護な父親なのだ。

「あっ、お父さん! ただいま!!」
「お帰り、舞那。 練習熱心なのはいいけどアルバイト先の人達に迷惑かけないようにしておけよ」
「もちろん!」

舞那は良輔の言葉に元気よく返事をすると再びサンドバックを叩いていく。
舞那がサンドバックを叩く音は重くリズミカルなものである。

練習を終えるとアルバイト先の居酒屋に向かい、仕事をこなしていく。

そして、そんな毎日を過ごしながらも激しいトレーニングをこなしていき、ついに試合の日が来た。
舞那も対戦相手の来栖真麻も計量は余裕でパスした。

「久しぶりのリング・・・ この踏み心地、最高・・・」

舞那は久しぶりに試合ができる感動を表すような笑顔を浮かべながら軽くシャドーボクシングをして、身体を温めていく。
この舞那の笑顔は身内からは『バトルジャンキー舞那』や『バトルスマイル』と呼ばれており、対戦相手からはその笑顔から自分のことを嘗めているのかと考えさせる。
しかし、今回の対戦相手である来栖真麻はそんな舞那の笑顔を反対側の青コーナーから見つめつつ、落ち着いているようだ。

「相手さん、結構肝が据わってるな。 舞那の笑顔を見ても表情一つ変えないしなぁ」
「それくらいの人の方がありがたいよ。 だって、楽しい試合になりそうだし」

良輔は舞那の言葉に苦笑する。
舞那はそんな良輔の様子に頬を膨らませ拗ねたふりをする。

「まぁまぁ。 そんなに膨れるなよ、舞那」
「ふーんだ」

良輔は拗ねたふりをしたままの舞那の頭を撫でることで宥めていく。
良輔に撫でられると舞那のバトルスマイルが蕩けたような笑顔に変わる。
というのも、舞那は極度のファザコンでもあるからだ。
今でもお嫁に行ってもいいと思っているほどなのだ。

「よし、機嫌治ったな。 そしたら、試合に集中しろよ」
「うん!」

舞那は良輔の言葉に頷くと鋭さを持った笑みを反対側のコーナーにいる真麻に向けた。
その笑みを見た真麻は怯むことなく、笑みを返していく。

レフェリーに呼ばれ、舞那と真麻はリング中央へと向かう。
二人はレフェリーからの注意を聞きながら相手の顔を睨みつけていく。

「今日の試合、楽しみにしてました」
「あたしもだ。 けど、勝つのはあたしだけどな」

二人とも相手の挑発に腹を立てることなく、不敵な笑みで相手を見つめていく。

「二人とも自分のコーナーに戻って!」

注意を終え、レフェリーが二人を自分のコーナーに戻らせていく。

赤コーナーに戻った舞那は良輔にマウスピースをくわえさせてもらいながら作戦を確認していく。

「舞那、1ラウンド目は様子を見てからインに行け。 いいな?」
「分かってるよ、お父さん」

舞那は良輔の言葉に頷くと真麻を見ながら集中していく。

ゴングが鳴ると舞那はフットワークを駆使して真麻を翻弄しようとする。
真麻は舞那のフットワークに怯むことなく、待ち構えていく。

「(なるほど・・・ 下手なアウトボクシングには付き合う気はないと・・・ 分かりやすくていいや!)」

舞那は真麻の様子に心の中でほくそ笑むと一気に真麻との距離を詰めていく。
真麻は舞那が近づいてくるとコンパクトな振りからの右ストレートを放っていく。

「甘い!」

舞那は左腕で真麻の右ストレートをガードするとすぐに右ストレートを真麻に返していく。
しかし、真麻も顔を動かすことで舞那の右ストレートをかわしていく。

「あんたこそ甘いね。 あたしはあんたより強いよ!」

真麻はそう言うとフェイントで舞那を惑わせ、右アッパーを舞那のボディに叩き込んでいく。
舞那は真麻のボディブローに口から涎を吐き出してしまう。

「がはぁ・・・」
「あんたはこの程度かい? がっかりだね」

真麻はそう呟くと右アッパーを舞那の顎に叩き込もうとしていく。
しかし、舞那は両手のグローブで真麻のアッパーを防いでいく。

「前言撤回だよ。 やっぱり、あんたは今までの相手の中で一番骨があるよ」
「ありがと。 けど、あなたも強いよ」

二人は少し距離を置き、ジャブの刺し合いをしながら話しかけていく。
真麻は今まであまり強い相手とは試合をさせてもらえなかったのだ。
モデル級のルックスであり、インファイトで傷つくことを恐れることなく闘う姿に真麻のジム側は真麻を女子ボクシングのヒロインに仕立てあげようと考え、弱い相手としか試合をさせなかったのだ。

「行くよ!」

真麻は叫びながら距離を詰め、左右のストレートを連打していく。
舞那は真麻の左右のストレートをガードしたりかわしたりしていくがそれでも少しずつ被弾してしまう。
しかし、舞那も左右のストレートを打ち返していく。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・」
「ぶほっ・・・ くぁっ・・・」

二人の口から涎と血、呻き声が漏れていく。
それでも相手の顔を殴るのを止めようとしない。

しかし、1ラウンド終了のゴングが鳴ると二人はお互いの拳を相手の顔の前で止め、自分のコーナーへ戻っていく。

赤コーナーに戻った舞那からマウスピースをもらうと良輔はセコンドに洗わせていく。
そして、舞那に1ラウンド目の手応えを聞きつつ、2ラウンド目の作戦を立てていく。

「舞那、来栖とやりあってどう感じた?」
「そりゃ、強いって感じたよ。 パンチ力も技術もある。 でも、絶対に勝てない相手でもないよ」

舞那の言葉に良輔は次のラウンドの作戦を考えていく。

「舞那、次のラウンドも来栖と打ち合ってこい。 お前のやり方を来栖に見せてこい」
「うん、お父さん!」

舞那は力強く答えると青コーナーにいる真麻を見つめる。

2ラウンド開始を告げるゴングが鳴ると真麻も舞那も勢いよくリング中央へ駆け出していく。

「さぁ、どんどん行くよ!!」
「おぅ! 来いよ!!」

二人が距離を詰めるとまた打ち合いが始まった。
もともと、インファイター同士の試合なのだから打ち合いになるのは当然の展開である。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・ (なかなか技術もパンチ力もある・・・ いいボクサーだけど負けてないわ!)」
「あぶぅ・・・ んぁっ・・・ (テクニックもパワーもスピードも半端じゃない・・・ このままじゃ・・・)」

迷いが生じた舞那の鳩尾に真麻の右アッパーがめり込んだ。
しかも、コークスクリュー気味のアッパーであったために深々とめり込んでしまっている。

「か・・・ かはぁ・・・」

舞那の口から涎がついたマウスピースが溢れ落ちる。
そして、舞那がリングに崩れ落ちた。

「ダウン! ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーが真麻にニュートラルコーナーに向かうように指示すると真麻は肩で息をしつつ、ニュートラルコーナーに向かう。
そして、舞那へのダウンカウントが始まっていく。

「1・・・2・・・3・・・」
「あがぁ・・・ げほっ・・・」

レフェリーのカウントは耳に入るものの、鳩尾に強打を受けた苦しさが舞那をリングに縫いつけてしまっている。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (今のは久しぶりに綺麗に入った・・・ たぶん、氷室はもう立てないだろうな・・・)」

真麻は舞那の状態を見て、自身の勝利を確信した。
しかし、すぐさまその確信は打ち破られた。
何故なら、舞那がカウント8で立ち上がってきたからだ。

「できるか?」
「や、やれます・・・」

舞那はレフェリーの問いかけになんとか答えていく。
レフェリーが試合を再開させると真麻がとどめを刺そうとしていく。
しかし、そのために放った右ストレートは多少雑になっており、舞那はその右ストレートをかわすとカウンターの右ストレートを真麻の鼻っ柱に叩き込んだ。

「ぶへぇ・・・」

真麻は強烈な一撃に呻き声を上げながら後退していく。
しかし、ダウンすることはなかった。
舞那は後退した真麻をさらに追いつめようとするが先程のコークスクリューを受けたダメージからいつものフットワークを発揮できなくなっている。

「はぁ・・・ はぁ・・・」

舞那が真麻との距離を詰めた時にちょうど2ラウンド目の終了を告げるゴングが鳴った。
舞那と真麻はゆっくりと自分のコーナーに戻っていく。

ゆっくりと戻ってきた舞那をスツールに座らせると良輔は舞那の口からマウスピースを抜き取っていく。
舞那のマウスピースには血と唾液、少しばかりの胃液が付着している。
良輔はセコンドにそのマウスピースを渡すと舞那の身体中の汗を拭きながら指示を出していく。

「舞那、ボディは痛むか?」
「うん・・・ 結構、効いてる・・・」

普段は試合中に弱味を見せない舞那がこんなことを言うというのはそれだけ真麻のボディブローが効いているという証拠だろう。

「おそらく、来栖は次のラウンドもお前のボディを狙ってくるだろう」
「なんとなく・・・分かる・・・」

舞那は少し辛そうに良輔の言葉に同意していく。
喋るだけで痛みが走るのだ。

「だから、舞那は来栖の顔、できれば、鼻を狙え」
「了・・・解」

舞那はなんとか良輔の作戦に頷いていく。
舞那のカウンターが叩き込まれた真麻の鼻は真麻の今のウィークポイントになっているだろう。
だからこそ、狙う意味があるのである。
しかし、それは舞那のボディも同じことである。

「よし。 じゃあ、おもいっきりやってこい!」

良輔は舞那の背中を叩いてリング中央へと送り出していく。
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彩坂梨杏VS三崎陽菜

彩坂梨杏VS三崎陽菜

梨杏は今、Love UnderGround Boxingの団体に身を寄せている。
いったい、なぜ、梨杏がLove UnderGround Boxingの団体にいるのかということから話していこう。

「えっ・・・ まどかが失明したってほんとなんですか・・・?」
「本当のことよ・・・」

梨杏はガールズインパクトの応接室でトータルマネージャーの大滝加奈からできれば聞きたくない事実を聞かされた。
加奈もその表情から話すべきではなかったと悟った。

「嘘・・・ですよね・・・」
「嘘じゃないわ・・・ 神宮寺まどかは二度とボクシングなんてできない・・・ というより、もう光を見ることすらできない・・・」

梨杏は加奈の表情から今聞いたことを認めるしかないと思い知らされた。
そして、思わず、ガールズインパクトのジムから飛び出し、まどかのいる病院へ向かった。

まどかの病院に着いた梨杏は静かに入っていく。

「あら、誰か来たの? パパ??」
「違う・・・よ・・・ 梨杏だよ・・・」

まどかは梨杏の声が聞こえるとその方向へ顔を向けた。

「梨杏なの・・・ もしかして、あたしを笑いに来たの・・・」
「違う・・・ まどかの様子を見に来たの」
「様子って・・・ ご覧の通り、もうあたしはボクシングはできないしあんたの顔も見えない・・・」

まどかのおどけたような話し方に梨杏は戸惑いを隠しきれなくなり、声を荒げてしまった。

「何言ってんの!? もう、ボクシングもできないんだよ!!」
「んなこと、あんたに言われなくても分かってるわよ!! それとも何!? 対戦相手を恨めって言うの!!?」

まどかの言葉に梨杏は息を飲んだ。
まどかも少し落ち着いてから話を続けていく。

「あたしはあのチャンピオンとの試合は後悔してない・・・ だから、この話は終わりよ・・・」
「うん・・・」

梨杏にはまどかの覚悟に対して何も言えなかった。

「でも、あんたは続けなさい・・・ あたしがいなくてもボクシングはできるわ・・・」
「けど・・・」
「まっ、あんたのことはあんたに任せるわ・・・ けどね、あたしを言い訳にボクシングを辞めるなんて許さないから・・・」

梨杏はまどかの言葉に俯いてしまった。
まどかは梨杏の様子が見えていないにも関わらず、梨杏の様子が分かっているようにため息を吐いた。

梨杏は決断が下せず、街をふらついていると自身が通う桜東(おうとう)高校でのクラスメートである三崎陽菜であった。
陽菜が入っていったのは寂れた映画館だった。

「陽菜ちゃん? どうしたんだろ??」

梨杏は陽菜のことが気になり、映画館の中へ入っていった。
劇場に入った瞬間、梨杏の目に映ったのはリングとその上で闘う上半身裸の少女達だった。

「えっ、どういうこと!?」
「プロボクサーの彩坂梨杏さんが何か用かしら?」

梨杏はリングの上の光景に驚き、自分の背後を取った女性に気づかなかった。

「あ、あなたは?」
「ニーナ・フランツ、ここのオーナー兼選手よ」

ニーナの言葉に梨杏は疑問をぶつけていく。

「ニーナさん。 あれは何なんですか?」
「あれ? あぁ・・・ 梨杏さんは知らないかしら、レズボクシング??」

梨杏は初めて聞いた言葉に首を横に振ることで答えた。

「そう・・・ 平たく言えばエッチなこともできるボクシングよ・・・ ここでは表のボクシングで満足できなかった子や女の子と乱れたい子なんかが参加しているわ・・・」

梨杏はニーナの言葉に少し考えるような表情をした。
ニーナはその表情を見て、話を切り出していく。

「あなたも参加してみない? あなたなら最初から高いランクの相手との試合が組めるわ・・・ それとも、あなたが闘いたい子がいるかしら??」

ニーナの問いかけに梨杏の脳裏に一人の少女の名前が浮かんだ。

「あの・・・」
「何かしら?」
「ここに三崎陽菜って子はいますか?」

梨杏の言葉にニーナはくすりと笑ってから答えた。

「いるわ。 彼女はここの看板選手の一人よ」
「そうですか」

ニーナは梨杏の言葉に少し思惑めいた笑みを浮かべた。

「まぁ、答えは強制しないわ。 自分で決めてちょうだい」
「分かりました。 失礼します」

梨杏はそう言うと映画館を後にした。

それから数日が経ち、梨杏は自身が決めたことをまどかに話しに来ていた。

「それで、あんたはどうするつもり?」
「わたし・・・ 裏の世界に入るよ・・・」
「そう・・・ つまり、あんたは裏ボクシングに行くってことね?」

梨杏はまどかの言葉に頷いた。
まどかはそんな梨杏の沈黙に自身の想いを語った。

「あんたは何も考えずに殴りあえる環境の方が似合ってるわ・・・ 表のボクシングはマスコミやら協会やら観客やらのことをある程度意識しないといけない・・・」
「うん・・・」
「でも、あたしはあんたとやりあえたからそれにも耐えられた・・・」
「それはわたしもだよ・・・ まどかが入院してからの周りの反応が許せなかった・・・」

梨杏は自分の想いを吐き出していく。

「だから、誰の意思を関係なく強さですべてが決まる世界で戦いたい!!」
「なら、そうしなさいよ。 けど、もっと早くそういう判断をあんたがしてくれてればあたしもそこであんたと何も考えずに殴りあえたのに・・・」

まどかはそう言いながら笑った。
そして、梨杏に背を見せた。
梨杏はそんなまどかを見て、静かに病室を後にした。

それから、梨杏は所属していたガールズインパクトに引退届けを出し、メンバーとの別れを済ませた。
そして、自身が通っていた桜東高校を退学し、本格的に裏ボクシングの世界に入る決意を固めた。

「本当にいいのね? すべてを捨てても・・・」
「はい。 わたしはここで戦いたいんです!!」

梨杏の言葉にニーナは少し考えてから所属の許可を出し、試合を組む準備を始めた。

「それで、あなたなら無条件でAランク認定ができるけど誰かやりたい子はいるかしら?」
「三崎陽菜さんと闘いたいです・・・」

梨杏が陽菜の名前を出すとニーナはファイルの陽菜のページを開けて試合が近々入っていないかを確認していく。
そして、ファイルを閉じてから答えた。

「大丈夫よ。 陽菜ちゃんは試合が入ってないわ」
「そうですか。 ありがとうございます」

梨杏は沸き上がる興奮を隠すようにしながら陽菜との試合が決まったことを喜んでいく。
そんな梨杏の様子を見抜いていたニーナはくすりと笑ってからその場を後にした。

試合が決まり、梨杏が住む部屋が決まった。
そこは会場の近くの高級マンションだった。
梨杏はその部屋に置かれたベッドの上に寝転びながらニーナが言った言葉を思い出していた。

「すべてを捨てて裏ボクシングに賭ける心意気には感心したわ。 そんなあなたにこれから住む場所をプレゼントするわ」
「ありがとうございます・・・」

梨杏の遠慮がちな言葉にニーナはさらに続けた。

「言っておくけど別にあなたのためだけじゃないわよ。 Aランクなんていう高いランクの選手を安アパートになんか住ませられないわ。 私達の体裁にも関わるもの・・・ それに、いくらAランク認定をされていてもあまりに結果が出せないようならランクは降格、住む場所は剥奪されるわ・・・ だから、生活を守りたいなら結果を出しなさいね」

つまり、ニーナが言いたいのは最高級の生活を味わいたければある程度勝たなければならないということだ。
梨杏はそんな生活のことには興味はないが強くありたいと考えているため、ニーナの言葉に頷いた。

そして、与えられた自室でそんなことを考えていると気が滅入ってきたのか、おもむろに立ち上がり、裸のままシャドーボクシングをしていく。

それから数日後、梨杏と陽菜の裏ボクシングでの試合の日がやってきた。
そして、すでに二人はリングに上がっており、相手を見ていく。
しかし、梨杏にはある違和感があった。

「(それにしても、媚薬の効果って凄いなぁ・・・ もう感じ始めてるよ・・・)」

梨杏は裏ボクシングのきまりである媚薬の服用を行い、リングに上がっていた。
しかし、裏ボクシングの経験のない梨杏にとっては足枷のようなものになりつつある。

「二人ともリング中央へ」

レフェリーを務めるニーナの声に梨杏と陽菜はリング中央に近寄っていく。
そして、お互いにむき出しの胸を相手の胸に突きつけるようにしていく。

「陽菜ちゃん、わたし、負けないから! 逝かせてあげるよ!!」
「梨杏ちゃんこそたっぷり逝かせてあげる! 表のボクシングとは違うってこと教えてあげるから!!」

二人はそう言うと何も言わず、相手を強く見つめていく。
そして、ニーナは二人を自身のコーナーへ戻らせていく。

コーナーに戻った梨杏を一人の女性が待っていた。

「あの、あなたは?」
「僕は笹森晴菜。 君の友達の笹森さつきの姉だよ」
「さつきちゃんのお姉さん!? すみません・・・ わたしの勝手な判断で・・・」

晴菜は梨杏の言おうとした言葉に首を横に振った。

「いや、さつきは君の判断を否定したり悲しんだりはしていないよ。 むしろ、君らしいと言っていたよ」
「そうなんですか・・・」
「それと、さつきからの伝言。 『なら、梨杏っちは裏でぼくは表でどちらが先にチャンピオンになるか、勝負っすよ!!』って言ってたよ」
「さつきちゃん・・・」

梨杏はさつきからの言葉に涙を流した。
しかし、涙を拭うと表情を引き締めた。

一方、陽菜のコーナーではセコンドを務める美里と陽菜が梨杏への作戦を立てていた。

「陽菜、あんた、大丈夫なの? あの子、プロボクサーだよね??」
「うん・・・ 本人は元プロボクサーって言ってたけど・・・」

陽菜は梨杏と闘うことに戸惑っているようだ。
美里はそんな陽菜の様子にくすりと笑って頭を撫でた。
陽菜は恥ずかしそうにしながらも受け入れていた。

試合開始のゴングが鳴り、梨杏と陽菜はリング中央へ歩み寄っていく。
そして、梨杏は陽菜の顔目掛けて左右のジャブを放っていく。
しかし、陽菜はそれをかわすと梨杏の胸に左ジャブを数発叩き込んだ。

「んぁっ・・・ んんっ・・・」

梨杏は胸を殴られ、感じたのか、動きが止まってしまう。
陽菜はそんな梨杏の様子を見て、左右のストレートを胸と顔に叩き込んでいく。

「んぶぅ・・・ あふぅ・・・ 陽菜ちゃん、何で、胸を殴るの・・・?」
「梨杏ちゃん、ここのルールじゃ胸や股間を殴ることは許されてるんだよ! っていうか、それがここのルールなんだから!!」

陽菜は戸惑う梨杏に力強く言いきっていく。
梨杏は陽菜の言葉に自分が今闘っている場所を改めて認識した。
そして、陽菜の胸に左右のストレートを打ち返していく。

「(はじめは女の子の胸をわざと殴るなんて躊躇いがあったけどもう躊躇わない!!)」

梨杏は決意を新たにすると陽菜の胸や顔を交互に打ちすえていく。
こうなると、ランクの高い陽菜でも初心者の梨杏を圧倒することは難しくなる。
二人は1ラウンド終了のゴングが鳴るまで殴りあいを止めなかった。

「はぁ・・・ はぁ・・・ 次のラウンドは覚悟してね、陽菜ちゃん・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ そっちこそ覚悟してよね・・・」

陽菜と梨杏はお互いに相手に向かってそう言ってから自分のコーナーに戻った。
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  少女達の語らい

今回はスーパーヒーロー作戦 NEW MISSIONやガールズインパクト奮闘記などで語られる洋子と加奈のデビュー戦を描いてみようと思います。
楽しんでみてくださいね。


  少女達の語らい

リングの上には二人の少女がいる。
二人とも相手を険しいながらもいとおしそうな目で見ている。
一人はショートヘアーの少女、もう一人はロングヘアーの少女である。

ショートヘアーの少女の名前は中野洋子、ロングヘアーの少女の名前は大滝加奈である。

加奈と洋子は同じ高校に通っていて、プロにデビューしたのは高校入学と同時期だった。
そして、それから半年経って、二人のデビュー戦が決まった。

「洋子、今日はよろしくね」
「こっちこそよろしくね、加奈。 けど、負けないよ」
「わたしもよ」

リング中央で会話を済ませた洋子と加奈は自分のコーナーに戻っていく。

自分のコーナーに戻った二人は試合開始のゴングが鳴るとフットワークを駆使しながら相手の顔にジャブを放っていく。
さらに接近してからは左右のフックやストレートをガードせずにお互いの顔面にぶつけていく。
お互いのパンチが相手の顔面にめり込むと口の中を切ったのか、血の混じった唾液を吐き出していく。
しかし、お互いに一歩も引かない。

洋子の右フックが加奈の左頬にめり込み、加奈の左フックが洋子の右頬にめり込む。
お互いの口からさらに血混じりの唾液が吐き出される。
フットワークを使い、少し距離を取っていく。

「はぁ・・・ はぁ・・・ やるじゃん、加奈・・・ わたしとここまで打ち合えるなんてね・・・」
「洋子こそやるじゃない・・・ はぁ・・・ はぁ・・・ わたしのパンチですぐにKOできると思ったのに・・・」

二人はすぐにジャブを相手に打ち込んでいく。
しかし、すぐに近づくと再び左右のストレートやフックをお互いの顔に放っていく。
激しい打ち合いに会場中が歓声が巻き起こる。

二人がしばらく打ち合っていると1ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。

二人は打ち合いを止めて、自分のコーナーに戻っていく。

洋子のセコンドの小野めぐみが洋子の口についた血混じりの唾液をタオルで拭いながら指示を出していく。他のセコンドは身体中の汗を拭いていく。

「いいか、洋子。 試合は4ラウンドまでしかない。 遠慮はするな! 大滝をリングの上でお寝んねさせてやれ!!」
「はい、会長! 加奈を絶対にKOしてきます!!」

洋子はめぐみと話を終えたのか、体力を回復することに専念し、荒い呼吸を整えようとする。

反対側の加奈のコーナーでは加奈の鼻血を抜き取りながら作戦を決めていく。

「加奈、お前の恋人さんはお前のパンチで半分グロッキーだ。 次のラウンドもお前の剛腕パンチで思い切りダウンさせて来い!」
「わたしもダメージもらってきついけど、次のラウンドは洋子に必ずダウンしてもらいます!」

レフェリーがセコンドアウトの指示を出し、2ラウンド目が始まる。
このラウンドも二人ともガードを捨てて、自分の左右のフックやストレートを相手の顔やボディーに叩き込んでいく。
二人の顔は強烈なパンチですでに腫れ上がっているし、ボディーには痣が数多くできている。
それでも、二人はパンチを打つのを止めない。

2ラウンド目が終わり、そして、3ラウンド目が始まる。

洋子も加奈も左右のストレートやフック、アッパーをお互いの痣だらけのボディーや顔に叩き込んでいく。
「ふぐぅ・・・ かはぁ・・・ んあっ・・・」
「あふぅ・・・ くはぁ・・・ んんっ・・・」

洋子も加奈も苦しいながらも殴りあっていく。
しかし、洋子の右ストレートをかわして、加奈が左ストレートをカウンターのように打ち込んでいく。

「ぶはぁ・・・」

洋子は加奈の左ストレートを食らい、後ろに倒れていく。
仰向けに倒れた洋子を見て、レフェリーがカウントを始める。

レフェリー「1・・・ 2・・・ 3・・・ 4・・・」

洋子は立ち上がろうと力を入れていく。
そして、カウント7で立ち上がった。
レフェリーが洋子のグローブを押し、試合続行が可能か確かめる。

レフェリーが試合を再開すると加奈がさらにラッシュをかけてくる。
しかし、洋子のパンチが加奈の顔やボディーにめり込むと加奈の身体が前のめりになり、そこへ洋子の右アッパーが加奈の顎に打ち込まれる。
すると、加奈の口から勢いよく血と胃液、唾液にまみれたマウスピースが吐き出される。
そして、加奈は俯せにダウンしてしまった。

レフェリー「1・・・ 2・・・ 3・・・ 4・・・」

加奈はカウント5で立ち上がっていった。
立ち上がった加奈の身体に洋子の左右のフックやストレート、アッパーが叩き込まれる。
加奈の身体が大きく揺さぶられ、洋子のパンチがそこに打ち込まれていく。
しかし、ラッシュの途中で3ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。

洋子と加奈は苦しそうにお互いのコーナーに戻っていく。

お互いのコーナーではセコンドが顔についた鼻血を拭き取り、痣だらけになった頬やボディーなどを冷やしている。

「洋子、今のところ互角なように見える。 けど、大滝の身体は相当なダメージが積み重なっているはずだ・・・ 最終ラウンドなんだから思いきって打ち合ってこい! 最悪負けても構わんからな」
「負けなくないですから、打ち勝ってきますよ・・・ じゃあ、行きます」

「はぁ・・・ はぁ・・・ (洋子のパンチはほんとに重くて鋭いわ・・・ わたしのパンチと互角だけど勝ち目は薄いかも・・・)」
「加奈、恋人さんもきついはずだ! 全力でぶつかってKOしてやれ!!」
「はい。 やってきます!!」

レフェリーがセコンドアウトの指示を出したので二人の会長達はリングから降りる。
最終ラウンドである4ラウンド目が始まると二人はガードも無視して、至近距離で殴りあっていく。
お互いに顔はパンパンに腫れ上がり、瞼も塞がりかけている。

「ぶはぁ・・・ んあっ・・・」
「んんっ・・・ かはぁ・・・」

お互いの口からは血混じりの唾液が次々に吐き出されていく。
しかし、加奈の視界は両方の瞼が腫れてしまったために塞がってしまった。

「加奈・・・ もう諦めてよ・・・」
「嫌・・・よ・・・ わたしは・・・洋子に・・・勝つんだ・・・から・・・」

加奈は見えない状態になってもパンチを出すことを止めない。
洋子は加奈に近づくと左右のストレート、アッパー、フックを打ち込んでいく。
加奈は倒れずにふらつきながら耐えていく。
そして、加奈はコーナーまで追い詰められた。

「もう・・・倒れてよ・・・」

洋子は呟きながら渾身の右ストレートを加奈に叩き込んでいく。
加奈の体勢が崩れ、頭を強くコーナーポストに叩きつけてしまった。

「あがぁ・・・」

加奈がリングに倒れるとレフェリーは慌てて試合を終了させた。

そして、意識が遠退いた加奈を担架に乗せたスタッフが医務室まで運んでいく。
その後、加奈は近くの総合病院に搬送され、精密検査をしたところ、加奈は全身に麻痺が生じ、再起不能と診断された。

「加奈・・・ ごめんな・・・ うちが弱いから、加奈の人生壊してもた・・・」

洋子は加奈の病室の扉の前に立ち、呟いていた。

「けど、加奈だけは助けるから・・・」

洋子はそう言うと、病院を後にした。

この後、洋子は加奈の治療費を稼ぐために様々な地下闘技場を荒らしていく。

それはまた別の話である・・・


end




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中野洋子VS高橋岬

今回はなかなか作品を書き上げることができず、少し悩んでいたのでストレス解消に作品を作ってみました。
続きから読んでくださいね♪♪

世界観は細かくは決めませんのでどちらの世界観に合わせていただいても構いませんよ♪♪ (スーパーヒーロー作戦 NEW MISSIONの洋子はガイアセイバーズをサポートする部隊、アサルトフォースの一員であり、捜査官でもある。)

それでは、どうぞ♪♪

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