ひらひらの仕掛け屋敷

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第1回月娘トーナメント 第1回戦 第5試合 ジェシカ・レッドストーンVSマレーネ・ハルトマン

第1回月娘トーナメント 第1回戦 第5試合 ジェシカ・レッドストーンVSマレーネ・ハルトマン


第1回月娘トーナメント 第1回戦 第5試合は外国人同士の試合となる。
赤コーナーにいるジェシカ・レッドストーンはフットワークを巧みに駆使し、デトロイトスタイルから相手を仕留めるテクニシャンであり、対する青コーナーにいるマレーネ・ハルトマンはリングを縦横無尽に動き回り、鋭いジャブとストレートで相手を翻弄し、時に相手の懐に潜り込んで強烈なボディブローを叩き込むアウトボクサーである。
今回の試合はテクニックに覚えのある二人の試合なので観客もどちらが勝つか予想できず、盛り上がっていく。

「(同じような闘い方をするマレーネさんには絶対に負けられない! 私のパンチで必ずKOしてやるんだ!!)」

ジェシカは反対側のコーナーにいるマレーネを若干睨みながら気合いを入れていく。

「(必ず勝つ! 私のボクシングは騎士の誇り・・・ 私の誇りに懸けてジェシカさんを倒す!)」

一方、青コーナーにいるマレーネも反対側のコーナーにいるジェシカを見ながら自身の闘志を高めていく。
レフェリーに呼ばれ、二人はリング中央で対峙する。
二人は闘志溢れる視線を相手にぶつけながらレフェリーの注意を聞いていく。
そして、マレーネとジェシカはレフェリーの注意が終わると何も言わずに自身のコーナーに戻っていく。

赤コーナーに戻ったジェシカはオーナーから1ラウンド目の指示を受けていく。

「ジェシカ、ハルトマンはお前と同じような闘い方をするのは分かってるな?」
「はい、オーナー。 私はどうすれば?」

ジェシカの言葉にオーナーは迷わず答えていく。

「俺はお前が納得できるような作戦は思いつかねぇ・・・ だから、お前のやり方で流れを掴んでこい」
「分かりました、オーナー! 私、やります!!」

ジェシカはオーナーの言葉に力強く返事をし、試合に向けて高ぶった精神を抑えようとしていく。

青コーナーに戻ったマレーネはコーチから指示を受けていく。

「マレーネ、君は僕の生徒の中でも特に優秀だ」
「はい」

マレーネのコーチは自身が指導しているボクサーを『生徒』と呼んでおり、マレーネはその中でも信頼すらされているほどである。

「相手は君と同じアウトボクサーだ。 だから、1ラウンド目でどれだけ相手のペースを崩せるかが重要だ」
「はい!」
「だから、1ラウンド目はジャブやストレートを多用しつつ、狙えるなら君の得意なボディブローを叩き込んでやるんだ」

マレーネはコーチの言葉に頷くと立ち上がり、身体を温めていく。

第1ラウンド開始のゴングとともにマレーネとジェシカはゆっくりと相手との距離を測るように動いていく。
そして、相手の動きを牽制するようにジャブを連打していく。
だが、お互いにウィービングやパリングなどのデフェンステクニックを駆使して相手にペースを握らせないようにしていく。
しかし、マレーネは時折、ジェシカの懐に潜り込もうとしてはジェシカの左フックや右アッパーなどで牽制されてしまい、攻めあぐねている。

「くぅっ・・・ (マレーネさん、すごくしつこい・・・ けど、そのしつこさのおかげで狙いは分かった・・・ 後はうまくやるだけだ・・・)」
「まだまだ! (ジェシカさん、全然私の距離に入らせてくれない・・・ でも、ずっと逃げ続けるなんて無理だもの・・・ そろそろ決まるはずだわ・・・)」

二人は今の少し膠着した状態に自分の希望的観測を乗せた思惑を持っている。
しかし、二人は膠着状態を打破しようと次々にパンチを出していくが闘い方が似ている上にテクニックまでもが同等であるため、なかなかうまくいかない。
そうしている内に1ラウンド終了のゴングが鳴らされた。

赤コーナーに戻ったジェシカからマウスピースを受け取ったオーナーはセコンドの一人にそれを渡すと自分はジェシカの表情や傷の有無を確認し、試合に影響するような傷がまだないことに安心し、次のラウンドに向けた作戦を伝えていく。

「ジェシカ、ハルトマンとお前はまだまだ五分五分の状態だ。だからこそ、試合の流れを変える必要がある。分かるな?」
「はい、分かります・・・」

ジェシカは少し疲労感を感じているがそれでも気丈に振る舞い、オーナーの作戦に耳を傾ける。

「今の流れを変えるにはこのままミドルレンジでのジャブの刺し合いをしていても無駄に疲弊するだけだ。 だから、インファイトに持ち込んでハルトマンを圧倒してやるんだ」
「はい!」
「お前ならやれる! お前のパンチ力はハルトマンに勝ってる!!」
「はい!!」

ジェシカとオーナーはお互いに強い口調で話している。

一方、青コーナーのマレーネはセコンドにマウスピースを洗ってもらったり身体を拭いてもらったりしながらコーチの指示を聞いている。

「マレーネ、さっきのラウンドはよかったよ。 彼女とマレーネのポイント差はほとんどないに等しい。 まだまだ試合をコントロールできる」
「はい・・・」

マレーネはコーチの言葉を嬉しく感じたが自分としては先程のラウンドはジェシカに取られたと思っているため、素直に頷くことができないでいる。

「マレーネが勝つためにはどうしてもボディブローを彼女に叩き込む必要がある」
「はい」
「だから、次のラウンドは君らしくはないと思うだろうがインファイトに持ち込んでボディブローを叩き込んでくるしかないよ」

マレーネはコーチの言葉に静かに首を縦に振る。
コーチはいつもマレーネが欲しい言葉を、作戦を与えてくれるから信頼しているのである。

「さぁ、そろそろ次のラウンドが始まるよ。 マレーネ、君は君を信じて闘えばいいからね」

コーチはそう言うとマレーネの頭を優しく撫でていく。
マレーネは少し照れたような表情で撫でられている。
そして、2ラウンド開始のゴングが鳴るとマレーネとジェシカはまるで示し合わせたかのように相手との距離を一気に詰めていく。
それもそのはずで、二人とも信頼する人からこのラウンドはインファイトで行くように指示されたのだ。
それを実行しようとするのは当然のことだろう。
そして、二人の距離がゼロになり、マレーネとジェシカはお互いのパンチを叩き込んでいく。
ジェシカが右ストレートをマレーネの顔に叩き込めば、マレーネは左アッパーをジェシカのボディに叩き込んでいく。
お互いに相手のパンチをもらい、口から唾液を吐き出してしまうが手を止めようとはしない。
しかし、ジェシカの放つパンチが徐々にマレーネに当たらなくなってきている。

「くっ・・・ (何で当たらないの!?)」
「(ふふ・・・ パンチが当たらなくて焦ってるみたいだね・・・)」

ジェシカの焦りが表情に浮かぶとマレーネは自分の思惑通りに試合運びができていることにほくそ笑んだ。
別にマレーネがすごいわけではない。
こつこつとジェシカのボディや脇腹にパンチを叩き込むことで徐々にジェシカのスタミナを奪い、ダメージを積み重ねているのだ。
その結果、いつも通りに闘えないで多少イライラしているジェシカの動きの精細さがさらに失われているのである。

「このぉ!!」

ジェシカが自分の思い通りに試合を動かせないことにイラつき、大きく振りかぶった右ストレートを放とうとしたのを見たマレーネはカウンターのチャンスが来たことを理解し、冷静にジェシカの動きを観察していく。
そして、大振りの右ストレートを放つジェシカとの距離を一気に詰めながらそのストレートをかわし、ジェシカの鳩尾にカウンターの右アッパーを叩き込んだ。

「ごへぇ・・・」

ジェシカの口から胃液とマウスピースがこぼれ落ちていく。
ジェシカ自身のパンチ力とマレーネのパンチ力が合わさった衝撃が鍛えようのない人間の急所の一つ、鳩尾に突き刺さったのだから堪ったものではないだろう。
それを証明するようにジェシカの身体が前のめりにリングの上に崩れ落ちた。

「ダ、ダウン! 下がって!!」

一瞬、思考の止まったレフェリーだが次の瞬間にはマレーネをニュートラルコーナーに向かわせるとダウンしたジェシカの様子を確認し、カウントを取っていく。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」

レフェリーのカウントにジェシカは慌てて立ち上がろうとするがオーナーの日ごろの言葉を思い出し、ゆっくり身体を休め、少しでもダメージを抜こうとする。
マレーネはそんなジェシカの様子に動揺することなく、冷静に様子を見ていく。

「7・・・ エイ・・・」

ジェシカはカウント8で立ち上がり、レフェリーに試合を続けられるとアピールしていく。
レフェリーはジェシカのグローブを持ち、押したりすることでジェシカの様子を確認していく。

「ファイト!」

レフェリーが試合を再開させるとマレーネは落ち着いてジェシカとの一定の距離を保ちながらジャブを連打して、ジェシカを牽制していく。
ジェシカはこのラウンド中にマレーネをダウンさせたいと考えているのか、多少無茶な試合運びになりつつある。
KOを狙い、大振りになっているジェシカのパンチをダッキングやパリング、ウィービングといったディフェンステクニックを余すことなく披露しながらマレーネは的確にジェシカの顔にジャブを当てていく。
マレーネのジャブにジェシカの口からは唾液と血が飛び散っていく。

「(今だ!) はっ!」

マレーネはジェシカが仰け反った隙にまた懐に入り込むとこの試合二度目のボディブローをジェシカのボディに叩き込んだ。
ダメージのせいで力が入らなくなった腹筋は鎧の役目を果たせず、マレーネの拳を受け入れてしまった。
マレーネの手首までめり込んだかのような一撃にジェシカは血反吐を吐き、そのままリングに崩れ落ちた。

「うげぇ・・・ えぶぅ・・・ がはっ・・・」

ダウンの衝撃にジェシカはさらに血反吐を吐き出し、自身の吐き出した血反吐の海に沈んだ。
レフェリーはジェシカの様子を確認してから試合を終了させた。
ジェシカは白目を剥き、意識が飛んでしまっているのか、痙攣している。
そして、ほどなくして股間から黄金色の液体がこぼれていった。

「し、勝者、マレーネ!!」

ジェシカの無惨な姿をバックにマレーネが勝ち名乗りを上げていく。
それは勝者と敗者のコントラストを明確に分けていた。

マレーネはこの先、どこまで行けるのだろうか?


第1回月娘トーナメント 第1回戦 第5試合 ジェシカ・レッドストーンVSマレーネ・ハルトマン
勝者 マレーネ・ハルトマン
2ラウンド1分40秒
フィニッシュブロー ボディブロー

あとがき

相変わらずの短さですがお楽しみいただければ幸いです♪♪
次回の試合はまだ決めてないのでご希望があれば拍手やコメント、メールなどで教えてください♪♪

それでは♪♪
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月娘トーナメント | コメント:2 | トラックバック:0 |

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第4試合 添上まどかVS磯崎彩夏

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第4試合 添上まどかVS磯崎彩夏

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第4試合は元空手チャンピオンであり強烈なパンチで相手をKOしている磯崎彩夏と計算されたボクシングで相手に勝つ添上まどかの試合である。

「(山ちゃんと闘うためにもこの試合に勝たなきゃ・・・) ふぅっ・・・」

彩夏は自分の親友でありライバルの山神裕子と闘うことを目標としているため、まどかに必ず勝たなければならないと考えている。

一方、まどかは自身が調べた彩夏のデータを脳内で復唱していた。

「(磯崎彩夏、中学時代に全日本女子空手大会で優勝している・・・ その後、デビュー戦で山神裕子を右アッパーでKOしてからKO勝利を重ねている・・・ 空手仕込みの強烈なパンチで相手を攻め立てるインファイター・・・ カウンターを中心にあいつの土俵で勝負をつける・・・) 負けるわけないわ・・・」

まどかは自身が立てた試合のプランでなら自身の敗北はあり得ないと考えているようだ。

二人はレフェリーに呼ばれ、リング中央で対峙していく。
彩夏は気合いの入った目でまどかを見つめていくがまどかはそんな彩夏の視線を意に介さず自然体でいる。
レフェリーの注意が終わると二人は自分のコーナーに戻っていく。

「彩夏、相手はデータボクシングで有名な添上まどかよ。 あの伊集院さつきも彼女にKOされてるわ。 だから、彩夏も注意していきなさいよ」
「分かってますよ、明日香さん。 私も彼女の試合を見て勉強しましたから・・・」

この試合の前にまどかの試合を何試合分か見た彩夏にとって、まどかのデータボクシングは大きな脅威になると考えていた。

「分かってるならいいわ。 とにかく、彩夏にはハードパンチがあるんだから焦らずいきなさい」
「はい!!」

彩夏がそう返事をした時にセコンドアウトの指示がかかった。
そして、1ラウンド開始のゴングが鳴り響いた。

試合が始まるとまどかは彩夏との距離を一定に保ちつつ、彩夏の顔を狙って左ジャブを放っていく。
しかし、ダメージを与えるためのものではなく、彩夏のデータを採るためのものである。
彩夏も薄々ではあるがそのことを理解しているため、むやみにパンチを出すようなことはしていないがこのままではまどかにいいようにされたままになってしまうと考えている。

「(なかなか、攻めてこないわね・・・ なら、アプローチを変えてみようかしら・・・)」

まどかは彩夏が自身のボクシングを警戒し、攻めてこないので少しやり方を変えることにした。
まどかは彩夏の得意なフィールド、インファイトへ持っていったのだ。
彩夏もまどかが自らインファイトを仕掛けてくれたおかげで少しやりやすく感じたのか、左右のフックやショートパンチを次々に放っていった。
しかし、まどかは彩夏のパンチをブロッキングやダッキング、スウェーバックと技術を駆使して防いでしまった。
そして、ある程度データが取れたため、彩夏の顔に右ストレートを叩き込んでからバックステップで後方へ退いた。

「(私のデータが採られた? だったら!!)」

彩夏はまどかとの距離を一気に詰めようと前進していくがまどかはそれに付き合うつもりがないのか、彩夏との距離を相変わらず一定に保っていく。
しかし、まどかはいつの間にかコーナーへと追いつめられていた。
まどかがデータでは分からない彩夏の闘気ともいえる威圧感に少しだけ圧倒されていたのである。

「(決める!!) はぁっ!!」

気合いの込もった声とともに右ストレートを繰り出そうとしたところで1ラウンド終了のゴングが鳴り、彩夏は自身の拳をまどかの顔の前で止めた。
そして、自分のコーナーへ戻っていった。

「(今の感覚は何? 私が分からないなんて・・・)」

まどかは自分が感じた威圧感の正体が分からず、考え込みながら自分のコーナーへ戻った。

「まどか、どうしたの?」
「分かりません・・・ 何故か、あいつに押されてしまいました・・・」

まどかのコーチはまどかの言葉を聞き、次のラウンドの指示を出していく。

「まどか、次のラウンドはアウトボクシングを徹底しなさい。 そうすれば、不調は治るはずよ」
「分かりました・・・ やってみます・・・」

まどかはそう言うと冷静さを取り戻すために呼吸を整えていく。

一方、彩夏のコーナーではまどかを追いつめたことで気が楽になったのか、会長の話を頷きながら聞いていた。

「いい、彩夏? 相手はあんたの気迫にビビってるわ。 次のラウンドもしつこいくらいに前に出なさい!」
「分かりました、会長! やってみます!!」

彩夏は力強く頷くとスツールから立ち上がり、突撃のために身体を温めていく。

そして、2ラウンド開始のゴングが鳴り、彩夏は一気にコーナーから飛び出した。
しかし、まどかはゆっくりとコーナーから出ると飛び出してきた彩夏に左右のストレートや左ジャブを放ち、牽制していく。

「くうっ・・・ 負けるかぁ!!」
「無駄よ・・・」

彩夏の叫びを聞いたまどかは静かに答えながら左右のストレートを放っていく。彩夏はまどかのストレートを喰らうも構わず突き進んでいき、左右のパンチを放っていく。

「(しつこい・・・ だったら、別の方法でこいつのペースを乱してやるわ・・・)」

まどかは考えをまとめると彩夏のパンチをかわしながら接近し、クリンチへ持っていく。
そして、彩夏のリズムを狂わせようとしていく。

「くうっ・・・ 離して!!」
「離すわけがないでしょ・・・ あんたのパンチなんかまともに相手してられないわ・・・」

そう言いながらまどかは自分の脇腹に小さくパンチを叩き込んでくる彩夏の体勢を崩そうとしていく。
膠着状態になった二人をレフェリーが分けていく。

「(これで、磯崎彩夏のリズムは崩したわ・・・ だから、今度は私のリズムで踊ってもらうわ)」

まどかは試合が再開されると勢いよく距離を詰めてくる彩夏の顔に左ジャブや左右のワンツーを叩き込み、出鼻を挫くと素早いステップを活かして彩夏の強打をいなしていく。
そうしている内に、2ラウンド終了を告げるゴングが鳴り響いた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (急に当たらなくなった・・・ 何で・・・?)」

彩夏は自分のパンチがまどかに当たらないことに焦りを感じているようだ。
彩夏は少しふらつきながら自分のコーナーへ戻っていった。

「はぁ・・・ はぁ・・・」
「彩夏、何も言わなくてもいいから聞きなさい。 添上まどかはもう彩夏のボクシングを解析してるはずよ」

彩夏は会長の言葉に荒い息を吐きながら俯く。
会長も具体的なアドバイスがしてやれないことに唇を噛み締めている。
彩夏はそんな会長の姿を見て、気持ちを切り替えた。

「会長、私、やれるだけやってきます!」
「分かったよ! やれるだけやってきな!!」

会長はそう言うと、背中に張り手を入れて、彩夏を送り出した。

3ラウンド目が始まると彩夏はまどかに接近しようと一気に距離を縮めようとするがまどかはフリッカージャブやジャブで彩夏を牽制していく。
しかし、まどかにはある狙いがある。

「(あんたが決めようとしたところできれいにカウンターを決めてあげるわ)」

まどかは自身のパンチ力だけでは彩夏をKOするのは無理だと考えたのか、彩夏のパンチ力も利用してやろうと考えた。
彩夏はまどかが攻めてこないので一気に攻めようと左右のパンチを繰り出していく。
しかし、まどかは彩夏のラッシュをブロッキングやパーリングなどで防いでいた。
そして、わざとコーナー際まで追い込まれると焦ったような表情をしていく。

「(添上さんが焦ってる・・・ だったら、今しかない!!) はぁぁぁっ!!」

彩夏は気迫とともに右ストレートを放っていく。
しかし、まどかは焦っていた表情から獲物を狙うハンターのような表情に変わると彩夏の右ストレートを左手で弾いた。
そして、隙だらけになった彩夏の顔にカウンターの右ストレートを叩き込んだ。

「ぶへぇ・・・」

彩夏の口からは血と唾液を纏ったマウスピースが勢いよく吐き出され、目が虚ろになったまま後ろに倒れた。

「ダウン! 添上、下がって!!」

彩夏のダウンを確認するとレフェリーはまどかをニュートラルコーナーへ向かわせ、彩夏へのカウントを始めた。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」

レフェリーのカウントは進んでいくが彩夏は意識が飛んだのか、痙攣してしまっている。

「4・・・ 5・・・ 6・・・」
「(勝ったわね・・・ 磯崎彩夏は完全に失神してる・・・ あそこから立てるはずがないもの・・・)」

まどかは彩夏の表情や様子にKO勝利を確信していた。

「8・・・ ナ・・・」

まどかの思惑とは反して、彩夏が虚ろな表情のまま立ち上がってきたのだ。
まどかはその彩夏の表情と闘争心に少なからず恐怖を感じてしまった。

「イン・・・ 10・・・ 勝者、添上!」

カウント9で立ち上がったもののファイティングポーズを取ることなく、前のめりに倒れた。
そして、テンカウントが数えられた。
そうして、彩夏の敗北が、まどかの勝利が決まった。

まどかはレフェリーに勝ち名乗りを上げられ、リングから降りたがダメージはほとんどないにもかかわらず、少し身体が震えていた。

この恐怖が彼女の今後にどう影響してくるのかはまだ分からない。


第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第4試合 添上まどかVS磯崎彩夏
勝者 添上まどか
3ラウンド 20秒
フィニッシュブロー 右ストレート(カウンター)


あとがき

少し短い気もしますが今回の試合はこんな感じで決着です。

余談ですが、同人誌掲載用のスーパーヒーロー作戦 NEW MISSIONは彩坂梨杏VS彩坂梨杏のボクシング対決がメインの一つになりますよ♪♪
それでは、また♪♪
ひらひらでした♪♪

月娘トーナメント | コメント:0 | トラックバック:0 |

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第3試合 伊集院さつきVS山藤舞

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第3試合 伊集院さつきVS山藤舞

第1回 月娘トーナメントの3試合目は巧みなフットワークとテクニックで相手をKOする伊集院さつきと小さい見た目ながらにハードパンチを持ち、試合を必ずKO勝負に持っていく山藤舞との試合である。

「今日の相手はあの伊集院さつきかぁ・・・ とりあえず、桜島アッパーだけには気をつけないと・・・ 
 けど、あたしが勝てる相手だよね」

舞は自分のコーナーでそんなことを呟いていた。
一方、さつきも自分のコーナーで舞を見て抱いた感想を呟いていた。

「あの娘、小さいのに何で余裕そうなわけ? あたしが弱いとでも思ってるのかな?? まぁ、あたしのパンチでKOして分からせてあげるわ」

レフェリーが二人をリング中央に呼ぶと二人はすでに睨みあっていく。

「あなたが山藤舞ちゃん? 弱そうね。 せめて、1ラウンドはもってよ」
「そっちこそあたしを楽しませてよね。 なんなら、桜島アッパーを打ってきてもいいからね」

レフェリーは注意を終えるとさつきと舞を自分のコーナーに戻らせた。

試合が始まり、舞は一気にさつきとの距離を詰めていく。
そして、左右のストレートをさつきの顔へ放っていく。
しかし、さつきはそのストレートをかわすとカウンターの左ジャブを打ち込んでいく。
舞はさつきのジャブをもらっても構わずさつきの懐に潜り込んだ。
さつきも逃げるつもりはないのか、舞の顔に左フックを放っていくが舞は怯まずにさつきの懐に入ってくる。

ついに、お互いのパンチが届く範囲での打ち合いになった。
さつきの右フックが舞のボディに打ち込まれ、舞の左ストレートがさつきの右頬に打ち込まれる。

「ぶふぅ・・・」
「あぐぅ・・・」

二人の口から唾液が吐き出される。
しかし、二人は左右のストレートやフックをお互いの顔に叩き込んでいく。
お互いのパンチで相手の顔が弾き飛ばされるがすぐに相手の顔に次のパンチを打ち込んでいく。

「かはぁ・・・ んはぁ・・・」
「くはぁ・・・ んんっ・・・」

舞の右フックをかわしたさつきの左アッパーが舞のボディに叩き込まれた。
舞はさつきのボディを食らい、口から唾液とマウスピースを吐き、ダウンしてしまった。

「ダウン! 伊集院、ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーはさつきをニュートラルコーナーに向かわせる。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」

舞は立ち上がろうと身体に力を入れていく。
そして、カウント5で立ち上がった。
レフェリーは舞が試合を続けられることを確認すると試合を再開した。
さつきもゆっくりとニュートラルコーナーから離れていく。
さつきも舞も打ち合いで体力を消費していたのだ。
そして、1ラウンド終了のゴングが鳴り、二人は自分のコーナーへ戻っていった。
舞はさつきのボディアッパーのダメージが大きいのか、肩で息をしている。
また、さつきも舞の強烈なパンチをもらい続けていたのでダメージが積み重なっているようだ。

2ラウンド目が始まると二人はまたリング中央まで飛び出していき、左右のストレートやフックを相手の顔に叩き込んでいく。
二人とも相手をKOすることしか考えていないようだ。
しかし、さつきの右フックを脇腹に叩き込まれた舞の口から胃液混じりの唾液が吐き出されていく。
さつきのパンチ力に舞の腹筋が耐えきれなくなってきたのである。
さつきはここで一気にダメージを与えようとして、左右のストレートやフックを舞の顔に連打していく。

「んぶぅ・・・ あぐぅ・・・ ぶふぅ・・・」
「そろそろダウンしてもらうからね!!」

さらに、左右のコンビネーションを叩き込もうとしたところで2ラウンド終了のゴングが鳴った。

「さつき、よくやった。 次のラウンドで決めてこい」
「はい! 次のラウンドで終わらせます!!」

さつきは会長の言葉に力強く頷くと体力の温存を意識していく。

「舞、あなたはインファイターなのよ。 次のラウンドは伊集院さつきをダウンさせなさい」
「分かりました、コーチ」

舞はコーチの叱咤激励に返事をしてから体力を回復させようとする。

そして、3ラウンド目の開始を告げるゴングが鳴り響き、舞は一気にさつきとの距離を縮めた。

舞が距離を縮めてきたからとさつきは左ジャブで牽制し、右ストレートを舞の顔目掛けて放っていく。
しかし、舞はさつきのストレートを寸前でかわし、カウンターの左ストレートをさつきの顔に叩き込んでいく。

「んぶぅ・・・」

さつきは舞のカウンターの左ストレートを食らい、後ろ向きにダウンしてしまった。

「ダウン! 山藤、ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーは舞にニュートラルコーナーに向かうように指示するとさつきへのカウントを始めた。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」

さつきは意識が戻ったのか、霞む視界にレフェリーを捉えた。
さつきは必死に立ち上がろうとするが身体になかなか力が入らないようだ。

「はぁ・・・ はぁ・・・」
「5・・・ 6・・・ 7・・・」

さつきは身体を徐々に持ち上げていき、立ち上がろうとする。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (伊集院さん、凄いガッツだね。 でも、このまま立たれたら、あたし勝てない・・・)」

舞もさつきの重いパンチを数多く食らってしまい、ダウンしそうなのだ。

「8・・・ ナイ・・・」

さつきがふらつきながら立ち上がるとレフェリーがさつきに試合を続けられるかを確認していく。

「伊集院、試合を続けられるか?」
「や・・・ やります・・・」

さつきがそう言うと、レフェリーは試合を再開させた。
舞は立ち上がったさつきに左右のフックやストレートを次々に叩き込んでいく。
さつきはガードできずに舞のパンチの嵐に晒されていく。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・ あぐぅ・・・」
「伊集院さん、そろそろKOしてもらいますよ!!」

舞がさつきにとどめを刺すべく、右ストレートを放ったと同時に3ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。
舞はそれを聞いて、さつきの顔の前で止めた。

さつきがふらつきながらコーナーに戻ってくると会長はすぐにさつきの身体を冷やすようにセコンドに指示をして、自分はさつきにアンモニアを嗅がせる。

「うっ・・・ うーん・・・」

アンモニアの匂いにさつきの虚ろだった意識が少しははっきりしたようだ。

「さつき、もう長くは闘ってられないんだろう。 だから、次のラウンドは必ず山藤を倒してこい!!」
「はい・・・ 必ず、KOします・・・」

さつきは会長の言葉に苦しそうだが強い意思を持って、答えた。

「舞、あなたがあの伊集院さつきを追い込んでるのよ! 次のラウンドで必ず倒してきなさい!!」
「はい!!」

舞はコーチの強い言葉に力強く返事をした。

4ラウンド目が始まり、舞はさつきをKOするべく、一気に距離を詰めた。
舞の左右のストレートやフック、アッパーがさつきの顔やボディに次々に叩き込まれていく。

「かはぁ・・・」

しかし、さつきは舞の一瞬の隙をついて、強烈な右アッパーを、桜島アッパーを舞の顎に叩き込んだ。
舞の口からは勢いよく血まみれのマウスピースを吐き出していく。
そして、舞の身体がリングに叩きつけられる。

「ダウン! 伊集院、ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーがさつきをニュートラルコーナーまで下がらせると舞を見た。
舞は白目を剥き、身体が少し痙攣している。
レフェリーは舞に試合続行は不可能と判断して、カウントをせずに試合を終了させた。

「勝者、伊集院さつき!!」

レフェリーに右腕を上げられたさつきは勝ったことをアピールしていくが、担架で運ばれていく舞に視線を送った。
そして、いろいろと考えながらリングを後にした。

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第3試合は伊集院さつきが山藤舞に辛勝し、勝利を収めた。

次はどんな試合になるのだろうか。

第3試合 伊集院さつきVS山藤舞
勝者 伊集院さつき
4ラウンド 1分02秒
フィニッシュブロー 右アッパー(桜島アッパー)

あとがき

かなり遅くなってしまいましたがなんとか完成させましたよ♪♪
さて、次回はどんな組み合わせにしようかな?
それでは、またですよ♪♪

ひらひらでした♪♪
月娘トーナメント | コメント:1 | トラックバック:0 |

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第2試合  海老塚万里子VS河薙紀子

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第2試合  海老塚万里子VS河薙紀子

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第2試合はゲストの一人である『ブラッディーマリー』こと海老塚万里子とお嬢様ボクサーである河薙紀子である。
海老塚は相手を滅多打ちする闘い方を得意とするファイターで、河薙は卓越した動体視力と反射神経を活かしたカウンターパンチャーである。

二人がリングの上に上がると河薙を応援する歓声の方が多く聞こえてくる。
しかし、海老塚を応援する歓声も多く聞こえる。
両者の人気は同じくらいらしい。

レフェリーが二人をリング中央へ呼ぶと早くも睨み合っていく。
プライドの高いお嬢様同士の試合だからこその風景なのだろう。
レフェリーの注意を聞いている間も二人の視線は途切れることがなかった。
レフェリーは注意し終えると二人を自分のコーナーに戻らせる。

「(あの傲慢な顔に私のパンチをたっぷり叩き込んであげますわ!)」
「(あの生意気な小娘の顔を思いきり腫れさせてやるわ!!)」

二人は自分のコーナーで同じようなことを考えていた。

試合開始のゴングが鳴り、二人は勢いよくコーナーから飛び出してくる。
海老塚は左右のストレートを打ち込んでいくが、河薙はそのストレートを素早いフットワークでかわしてカウンターの左ジャブを数発放っていき、また距離を取る。
海老塚はそんな河薙に苛ついたのか、さらにむきになってストレートを放っていく。
河薙はストレートを大振りしながら放つ海老塚をあしらい、カウンターの右フックを海老塚の頬に打ち込んでいく。

「うふふ! 弱すぎるんじゃなくって、ブラッディーマリーさん!!」
「うるさい、小娘!! 今すぐリングにお寝んねさせてあげるわ!!」」

河薙は海老塚がそう言ったのを聞いて、一瞬興奮してしまったがすぐに冷静になり、海老塚から距離を取っていく。
海老塚は必死に追い付こうとするが河薙にいいようにあしらわれてしまう。
そして、大振りな右ストレートを打っていくとまたカウンターパンチをもらってしまう。
しかし、海老塚は河薙をコーナーに捕まえることに成功した。
海老塚は河薙のパンチ力を計算に入れて試合を進めていたのだ。

「やっと捕まえたわ・・・ さっきまでのお返しさせてもらうわよ!!」
「くっ・・・ やれるものならやってみなさい!!」

海老塚は河薙の言葉を聞くと左右のフックやストレート、アッパーを連打して河薙のガードを破り、彼女の身体にパンチを叩き込もうとする。
河薙も必死にガードするが徐々にガードが破られ、顔やボディに海老塚のパンチが食い込む。
そして、海老塚の右アッパーカットに河薙の顎がかちあげられてしまう。
口から唾液にまみれたマウスピースを吐き出してしまったがなんとかダウンすることだけは堪えた。
海老塚がさらに攻めようとした時、1ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ うぶぅ・・・」
「次のラウンドはもっと痛めつけてあげるわ」

そう言うと、海老塚は意気揚揚と自分のコーナーに戻っていく。
河薙もある程度ゆっくりコーナーに戻りながら息を整えている。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (何であんな女のパンチでこんなに苦しいんですの・・・ 許せませんわ・・・ 次のラウンドは倍にしてお返ししますわ!!)」
「うふふ・・・ (次のラウンドはもっともっと殴ってあげるわ。 そして、あの小娘の顔をパンパンに腫らしてあげる!!)」

2ラウンドが始まり、海老塚はさらに河薙に接近していく。
そして、左右のストレートで追い込んでいく。
河薙は必死にガードしながら距離を取ろうとするが防ぎきれずに何発かもらってしまう。


「あぶぅ・・・ うぐぅ・・・ かはぁ・・・」
「うふふ・・・ 無様ね。 このままあんたの顔を綺麗にしてあげるわ!!」

海老塚の左右のフックやストレートが河薙のボディーや顔を抉っていく。
その度に口から唾液を吐き出し、悲鳴を上げていく。それがさらに河薙へのラッシュに勢いを与えていく。

「ぶへぇ・・・ あぐぅ・・・ んぶぅ・・・」
「早くダウンしなさいよ! 弱いんだから!!」

海老塚の右ストレートが河薙の左頬に打ち込まれ、ダウンしてしまった。
レフェリーが海老塚をニュートラルコーナーへ押しやってカウントを始める。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・」

河薙は立とうとしていくがなかなか身体に力が入らない。

「4・・・ 5・・・ 6・・・ 7・・・」

河薙の身体が徐々に起き上がっていく。
そして、カウント8で立ち上がった。

「河薙、試合を続けられるか?」
「も・・・ もちろんですわ・・・ 全然効いてませんわ・・・」

レフェリーは河薙が試合続行が可能と判断し、試合を再開していく。
すると、海老塚はまた素早く河薙に近づき、左右のフックをボディに打ち込んでいく。
しかし、河薙も左右のストレートで反撃していく。

「ふぐぅ・・・ ぶはぁ・・・ まだまだ!」
「かはぁ・・・ んあっ・・・ 見苦しいわよ!!」

ここで、2ラウンド終了のゴングが鳴る。
河薙はやはり苦しそうに自分のコーナーに戻っていく。
しかし、海老塚も少し苦しそうにしながら自分のコーナーに戻っている。

「はぁ・・・ うぶぅ・・・ (こんなのあり得ませんわ・・・ あんな反則をするしか能のないようなボクサーにここまでやられるなんて・・・ 次のラウンドでは必ずやり返してさしあげますわ!!)」
「はぁ・・・ はぁ・・・ (弱いくせにしぶといわね。 けど、次のラウンドでKOしてあげるわ!!)」

3ラウンド目が始まると河薙はゆっくりとリング中央へ向かおうとする。
しかし、海老塚が素早く近づくと左右のフックを河薙のボディや脇腹に打ち込んでいく。
河薙の口からはさらに唾液が吐き出され、さらに胃液まで吐き出し始めた。

「ふぐぅ・・・ かはぁ・・・ うぶぅ・・・」
「ほら、さっさと倒れなさいよ! 苦しいんでしょ!!」

海老塚はガードの下がってきた河薙の顔面に左右のフックやストレートを叩き込んでいく。
河薙の頭が左右のパンチで揺さぶられていく。
そして、完全にガードの下がりきった河薙の顎に海老塚は下から右アッパーを打ち込んでいく。
河薙の口からは血と唾液にまみれたマウスピースが真上に吐き出される。

「ぶぐぅ・・・」

照明の光を浴びて、河薙のマウスピースが輝く。
そして、河薙の身体がゆっくりと前のめりに倒れていく。

レフェリーが海老塚をニュートラルコーナーへ向かわせてからカウントを始める。
しかし、河薙は立つ気配を見せない。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」
「(あれっ・・・ 私、何をしているのかしら・・・ それにしても、ひんやりして気持ちいいですわね・・・)」

河薙が立ってこないのを見て、海老塚は余裕そうにコーナーにもたれかかっている。

「もう、諦めたらどう? どうせ、私には勝てないんだから」

しかし、河薙の意識は少しずつはっきりしてきた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (そうでしたわ・・・ 私はあの生意気な女とボクシングをしていたのですわ・・・ 負けられない・・・)」

河薙の身体が徐々に起き上がっていく。
そして、カウント9でふらつきながらなんとか立ってファイティングポーズを構えることができた。
レフェリーが河薙のグローブを持ち、試合を続けられるか確認していく。
そして、河薙が試合を続けられると判断したレフェリーによって試合が再開された。
試合が再開されたが河薙の膝は完全に震えてしまっていて、ガードも甘くなっている。
そこへ、海老塚の左右のフックやストレートが叩き込まれた。
その度に河薙の顔が左右に吹き飛び、口からは血と胃液の混じった唾液が吐き出される。
そして、海老塚の右ストレートが完全にガードの落ちた河薙の鼻に叩き込まれた。

「ふぐぅ・・・」

河薙の身体が後ろ向きに大きくぐらついていく。
そして、ロープに当たった河薙が戻ってくると海老塚の身体に無意識に抱きついていく。

「んぶぅ・・・ えぶぅ・・・ ぶふぅ・・・」

河薙の口からは血反吐にまみれたマウスピースが吐き出される。
さらに、河薙の口から大量の血反吐が吐き出され、そのままリングに崩れ落ちた。
レフェリーが近づいていくが河薙の意識は完全に飛んでいるので、レフェリーは試合を終了させた。

「うふふ・・・ 弱いくせにわたしに生意気なことを言うからよ・・・」

海老塚は河薙の血反吐によって大輪の花を咲かせたコスチュームを見つめながらリングを後にした。

第1回 月娘トーナメント 第1回戦 第2試合は海老塚が河薙を圧倒的な実力差で叩きのめして勝利を収めた。

次の試合はどんな試合になるのだろうか。
まだまだ、勝負の行方は分からない。


    第2試合
            海老塚万里子VS河薙紀子
勝者:海老塚万里子

3ラウンド  1分25秒 KO勝利

フィニッシュブロー: 右ストレートと右アッパー


あとがき

夏バテや他サイトへの投稿などで完成までに時間がかかってしまいました。
これからは、もう少しスピードアップしていくつもりなのでお付き合いよろしくお願いしますね♪♪

後、しつこいようですが裏1103さんが見てくださっているなら連絡ください!
勝手に企画やキャラを使ってしまっていますので・・・
また、海老塚万里子の産みの親であろうアデリーさんも見てくださっていたら連絡ください!!
よろしくお願いしますね!!
ひらひらでした。
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第1回月娘トーナメント 第1回戦 第1試合 池澤美鈴 VS クリス如月

第1回月娘トーナメント 第1回戦 第1試合 池澤美鈴 VS クリス如月

今回の月娘トーナメントはゲストを4人招いて16人で王座を争うシステムになっている。
そして、第1回戦 1試合目はパンチ力に自信を持ち、インファイトを得意とする池澤美鈴と発展途上ではあるがオールラウンドスタイルのボクシングをこなすクリス如月の試合である。
赤コーナーには池澤が、青コーナーにはクリスがいる。
レフェリーが二人をリング中央に呼ぶ。

「今日はよろしくお願いします、池澤さん」
「こっちこそよろしくね、クリスさん。 負けないよ」

お互いが睨み合いながらレフェリーの注意を聞いていると、注意が終わったのか、レフェリーが二人に自分のコーナーに帰るように指示を出していく。

試合開始のゴングが鳴ると、クリスはジャブを放ちながら池澤の周りを回っていく。
しかし、池澤はなんとかガードしながらクリスを視線で追っていく。
クリスはジャブから接近していき、右フックを美鈴の脇腹に打ち込んでいく。
美鈴もクリスが接近してくると左右のフックやストレートをクリスの顔面に叩き込んでいく。
二人の口からは早くも唾液が飛び出していく。

「かはぁ・・・  あぐぅ・・・ やりますね、美鈴さん・・・」
「がはぁ・・・ ぶぐぅ・・・ クリスさんこそやるね! けど、隙が大きいよ!!」

美鈴はそう言うとガードが空いたクリスの左頬に強烈な右フックを叩き込んでいく。
クリスは美鈴の右フックで身体が横に流れてしまい、さらに追撃の左フックを食らってしまう。
そして、クリスはダウンしてしまった。
クリスはダメージをもらってないとアピールしたいのか、すぐに立ち上がろうとする。
しかし、フックをもらい頭が揺れているのか、立ち上がれない。

「5・・・ 6・・・ 7・・・ エイ・・・」

クリスはカウント8で立ち上がり、レフェリーにファイティングポーズを取って見せる。

「クリス、まだやれるか?」
「やれます! 効いてません!!」

レフェリーはクリスの言葉に試合を再開していく。
美鈴は一気にクリスを仕留めようと左右のフックでラッシュをかけていく。
しかし、ここで1ラウンド終了のゴングが鳴り響く。
クリスをダウンさせた美鈴は意気揚揚と自分のコーナーに戻り、ダウンを奪われたクリスは少し苦しそうに戻っていく。

2ラウンドが始まると美鈴は駆け出し、一気にクリスとの距離を詰めていく。
そして、左右のストレートやフックをクリスのガードを潜り抜け、顔やボディ、脇腹に打ち込んでいく。
しかし、美鈴が一瞬大振りになったところをカウンターの右ショートアッパーで美鈴の顎を抉っていく。

「よし、このまま一気にK・・・ うそっ!  がはぁ!!」
「やった・・・ このままダウンさせます!!」

クリスはショートアッパーで美鈴を怯ませるとさらに左右のフックやストレートで攻めていく。
そして、今度は右アッパーを美鈴のボディーに叩き込んでいく。
美鈴はクリスのボディブローをもらって、耐えきれずに口から唾液を吐き出していく。
しかし、ダウンせずに、クリスのボディにお返しの左アッパーを打ち込んでいく。

「このぉ! いい加減ダウンしてよ!!」
「美鈴さんこそいい加減ダウンしてください!!」

二人は打ち合いになるが、美鈴のパンチ力にクリスはダメージが積み重なり、苦しくなっていく。
美鈴の左右のストレートを鼻と顎にもらってしまい、クリスは再びダウンしてしまう。
しかも、仰向けにダウンしてしまっている上に口からは血混じりの唾液が流れて、吐き出してしまった
マウスピースにはそれらがべっとりと付いてしまっている。
レフェリーがカウントを始めるが苦しそうに息をしていて、立ち上がる気配を見せない。
しかし、カウント9でなんとか立ち上がってくるがもう殆どグロッキーな状態である。
試合が再開されると美鈴はまた左右のパンチでラッシュをかけていく。
クリスはダメージのせいで、美鈴のパンチをかわすことができなくなっている。
そして、必死でガードしている腕も徐々に下がってしまい、美鈴のフックやストレートがクリスの顔面
に叩き込まれてしまう。
そして、完全に棒立ち状態になったクリスの左頬に美鈴の最も得意とする右フックが叩き込まれていく。
クリスは美鈴のフックを食らって、大の字にダウンしてしまう。
しかも、意識が飛んでしまっている。
レフェリーは両腕を交差させると試合を終了させる。
やがて、担架に乗せられたクリスが意識を取り戻したのを見て、美鈴はクリスのところへ行く。

「クリスさん・・・ あのっ・・・」
「強かったですよ、美鈴さん・・・ 優勝してくださいね」

クリスがそう言うと美鈴の目から涙が落ちる。

「うん・・・ 絶対に優勝するよ! またやろうね!!」
「はい。 今度は負けませんよ」

クリスはそう言うと美鈴の手を握りしめた。

第1回 月娘トーナメント 1回戦 第1試合はこうして終わった。


第1試合
クリス如月 VS 池澤美鈴
勝者: 池澤美鈴
2ラウンド 1分15秒 KO
フィニッシュブロー: 右フック



あとがき

今回は裏1103さんの月娘さん達を勝手にお借りして小説を書きました。
もし、駄目なら裏1103さん本人がコメントしていただいたらすぐにでも削除しますので・・・

また読んでくださった方々の感想もお待ちしてますよ♪♪
次回があれば、どの組み合わせにしようかな?
それでは、お楽しみに~
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