ひらひらの仕掛け屋敷

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オリンピック記念小説 中国代表 李麗春(り・れいしゅん) VS フランス代表 レイラ・フランツ

オリンピック記念小説 中国代表 李麗春(り・れいしゅん) VS フランス代表 レイラ・ハミルトン

女子ボクシング
中国代表VSフランス代表

パリオリンピック、女子ボクシングの試合は第3試合が始まろうとしている。

第3試合は中国拳法の達人であり、中国拳法普及のためにボクシングを習い、参戦した中国代表の李麗春とイギリス代表、ローレル・アンダーソンを倒すために参戦したフランス代表のレイラ・ハミルトンである。

「あなたがわたしの相手アルカ? ずいぶん、やる気アルネ」
「当たり前さ。 あんた程度に負けてたらローレルにはたどり着けないからな」

レイラの言葉に麗春は笑った。
それが癇に障ったのか、レイラの表情に怒りの色が見えた。

「怒ったアルカ? 短気はよくないアルヨ」
「言いたいことはそれだけかい? なら、黙ってな」

レフェリーの注意を聞き終えるとレイラは静かに怒ったまま、自分のコーナーに戻っていった。
一方の麗春は相変わらず笑顔のままで自分のコーナーに戻っていく。

「あいつ、何なんだよ? ふざけてんのかよ」
「落ち着け、レイラ。 その怒りっぽいところはお前の悪いところだぞ。 相手がどんな奴にせよ、お前はただKOすればいいだけだろ」
「それもそうだな。 ありがとよ、ブライアン」

レイラは恋人でありセコンドでもあるブライアンと話していた。
レイラはブライアンと話し終えると麗春との試合に向けて精神集中していく。

一方、麗春は妹であり、セコンドの春藍とレイラとの試合について話していた。

「麗春姉様、レイラさんって強いんですの?」
「おそらく強いアルネ。 あの一瞬見せた闘志はただ者ではなかったアルヨ。 でも、わたしは負けないアル」

麗春の闘志に満ちた表情に春藍も嬉しそうな表情をする。

1ラウンド開始のゴングが鳴るとレイラと麗春はリング中央へ駆けていく。
そして、お互いに距離を詰めると左右のストレートを叩き込んでいく。
レイラも麗春も近距離で相手に強烈なパンチを叩き込むインファイターである。しかし、相手の強烈なパンチを叩き込まれた二人の口からは早くも唾液が吐き出されていく。

「んぶぅ・・・」
「かはぁ・・・」

二人は唾液を吐き出しながらさらに左右のフックやストレートを相手の顔に叩き込んでいく。
レイラと麗春は少し後方へふらついてしまうがすぐに体勢を整えていく。
しかし、レイラがフットワークを駆使して麗春に接近すると麗春は中国拳法独特の歩法でレイラとの位置をコントロールし、左右のストレートをボディに叩き込み、レイラの顔が下がったところへ下から振り上げた右アッパーを叩き込んだ。

「んべぇ・・・」

レイラの口から小さな呻きとともに血混じりの唾液が付着したマウスピースが吐き出されていった。
麗春はレイラがマウスピースを吐き出したのを見るとさらに左右のフックやストレートをレイラの顔に叩き込んでいく。
麗春の頭の中ではこの試合でいかに自分の中国拳法をアピールするかという考えが過っていた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ あんたみてぇな奴には負けねぇ!!」
「わたしも負けられないアル! だから、レイラさんをKOするアルヨ!!」

麗春はそう言うと一気にレイラに接近し、左右のフックなどで激しいラッシュをかけていく。
しかし、レイラも麗春の顔に左右のストレートを返していき、反撃していく。
お互いのパンチが相手の顔に叩き込まれるが二人は一向に止まらない。
次第に二人の顔が腫れだし、レイラは右目が、麗春は左目が塞がりつつあった。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・」
「ぶはぁ・・・ んんっ・・・」

二人の口からは血混じりの唾液が次々に吐き出されていく。
レイラの体勢がわずかに崩れたのを見た麗春はレイラの顔目掛けて左ストレートを放っていく。
しかし、そこで1ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。
麗春はレイラの顔の数センチ前で拳を止めていた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ あんた、強ぇな・・・ けど、負けねぇぜ・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ そう言うレイラさんも強いアル・・・ でも、わたしも負けないアルヨ・・・」

二人は荒い息を吐きながらそう言うと自分のコーナーへ戻っていく。

「麗春姉様! 大丈夫なのですか!?」
「大丈夫アルヨ、春藍・・・ けど、レイラさんはやっぱり強いアルネ・・・」

麗春はそう言うと水を口に含み、うがいしていく。
春藍が差し出したバケツに吐き出した水は少し赤くなっていた。

「お姉様、次のラウンドはどうしますの?」
「うーん・・・ わたしは春藍みたいに器用じゃないアル・・・ 全力で殴りあうだけアル・・・」

麗春の答えに春藍は笑いながら頷いた。
どんな時も諦めないのが姉の魅力だと春藍は改めて思った。

レイラのコーナーではブライアンがレイラの身体の汗を拭いたりマウスピースを洗ったりしている。

「レイラ、李麗春は強いと思うか?」
「あぁ、思うねぇ・・・ 俺が今まで殴りあってきた相手の中で一番パンチ力もスピードもあるぜ・・・」

レイラは1ラウンドの間、殴りあっただけで麗春の強さを見抜いていた。

「拳法家なんて辞めちまってプロボクサーになりゃいいってのによ・・・」
「お前がそこまで言うってことは本当に強いんだな、李麗春は・・・」

ブライアンの言葉にレイラは息を整えながらも頷いた。

「なら、次のラウンドはどうする?」
「ブライアン、俺がどうするかなんて分かってんたろ?」

レイラの悪戯っぽい質問にブライアンは笑いながら答えた。

「だよな。 レイラは相手にガンガン攻めてくしかないんだもんな」
「あぁ。 だから、俺のパワーで中国拳法なんざ粉砕してやるぜ!」

レイラが力強く言ったのを聞いたブライアンは洗い終わったマウスピースをレイラにくわえさせた。

2ラウンド開始のゴングが鳴り、レイラと麗春は一気にリング中央まで駆け出していく。
お互いに相手のことを認めたからこそ、自分よりも先に相手のペースを崩すことがこの試合を決めると理解したのだ。
そして、左右のフックやストレート、アッパーを相手の顔やボディ、脇腹に叩き込んでいく。
その度に唾液が吐き出され、徐々に血が混じってくる。
それでも、二人は相手を殴ることを止めない。
手を止めれば自分がやられると理解しているからだ。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・」
「んあっ・・・ あぶぅ・・・」

麗春もレイラも相手の強烈なパンチに口や鼻から血を流している。
しかし、さらに左右のフックやストレートを叩き込むことを止めないどころか、スピードを上げて相手を殴り倒そうとしていく。

「んんっ・・・ ぶへぇ・・・」
「かはぁ・・・ あぶぅ・・・」

次第にお互いの強烈なパンチにふらつく場面が増えてくる。
しかし、相手が倒れないなら自分も倒れられないと必死に踏ん張り、相手にパンチを放っていく。

「んはぁ・・・ レイラ・・・さん・・・ 強い・・・アル・・・」
「んあっ・・・ そう言う・・・ あんたも・・・ 強ぇじゃ・・・ねぇか・・・」

お互い、ダメージで意識が飛びそうになりながら意識を繋ぎ止めるために相手に話しかけていく。
しかし、お互いに意識が飛びかけているのは事実だ。だが、2ラウンド終了のゴングが鳴り、二人とも倒れそうになりつつも自分のコーナーまで戻っていく。

「レイラ、大丈夫なのか!?」
「大丈夫・・・だよ・・・ まだ・・・やれる・・・」

ブライアンはレイラの様子に心配になり、タオルを投げる、つまり、棄権することを提案していく。

「レイラ・・・ この試合は諦めて次の試合に・・・」
「ふざけん・・・なよ・・・ 俺の知ってるブライアンは・・・そんなこと・・・言わないぜ・・・」
「レイラ・・・ この大会は別にトーナメント制じゃない・・・ 1試合くらい落としたって大丈夫なんだよ!」

レイラはブライアンの言葉に憤りよりも感謝の気持ちが沸き上がってきた。

「サンキューな、ブライアン・・・ でも、俺は逃げたくない・・・ この試合を落とすにしても、それは麗春に殴り倒された時だ・・・」
「レイラ・・・」

ブライアンはレイラの闘志に何も言えなくなった。
しかし、レイラはまだ言葉を続けていく。

「それにここで諦めるのはブライアンにも麗春にも悪いからな・・・」
「馬鹿野郎・・・ 分かったぜ、レイラ・・・ もう止めねぇから好きなだけやってこい!」

レイラはブライアンの言葉に黙って頷いた。

一方、麗春のコーナーでも春藍が麗春に棄権するべきだと提案していた。

「お姉様、この試合は諦めて棄権するべきですわ!」
「それはできないアル・・・ わたしは逃げたくないアル・・・」

春藍は麗春の言葉に何も言えなくなってしまい、誤魔化すために黙々と麗春のマウスピースを洗っていく。

「(あの目をしたお姉様はどんなことをしても戦うことを止めない・・・ あとは、お姉様に任せるしかないですわ・・・)」

春藍はそんなことを考えながらマウスピースを洗っていく。

そして、3ラウンドが始まると麗春もレイラも重い足を引きずるようにして相手に近づいていく。
そして、重たい腕を振り上げて相手の顔に左右のストレートを叩き込んでいく。

「んぶぅ・・・ くはぁ・・・ (そろそろ・・・ケリをつけたいねぇ・・・)」
「んぁっ・・・ ぶへぇ・・・ (決着をつけるアル・・・)」

麗春とレイラはふらつく身体に鞭を打ち、ストレートを繰り出せる距離を作っていく。

「(これで終わりだ・・・) うらぁ!!」
「(これで決めるアル・・・) はぁっ!」

レイラと麗春はほぼ同じタイミングで相手の顔めがけて右ストレートを放った。
そして、お互いの右ストレートが顔に叩き込まれるとしばらく時間が止まったように動かなかったがしばらくして二人とも前のめりにリングに倒れた。

「ダブルノックダウン!」

レフェリーは二人の様子を伺っていくが二人とも白目を剥き、意識が完全に飛んでしまっているようだ。

「試合終了! ドロー!!」

レフェリーはそう宣言するとレイラと麗春を担架で医務室まで運ばせていく。

二人の激しい打撃戦はダブルKOという結果で終わりを告げた。
しかし、二人の奮闘に惜しみない拍手が会場中から送られた。


to be continued
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オリンピック記念小説 女子ボクシング大会 | コメント:1 | トラックバック:0 |
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この記事のコメント

ジャブは使わないのですか?
2010-09-23 Thu 22:48 | URL | #-[ 編集]

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