ひらひらの仕掛け屋敷

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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Episode-16 神宮寺まどかVS笹森さつき

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Episode-16 神宮寺まどかVS笹森さつき

魔女イザベルによる事件から3日経ち、零次達はまたのどかな日常に戻っていた。

「そっか。 そんなことがあったんだね」
「あぁ、大変だったぜ。 けど、平和が一番だよなぁ」

梨杏と零次は学校が終わり、ガイアセイバーズ基地に来ていた。
そして、訓練が休みになった今日、スバル達と休憩室でお茶をすることにした。

「なぁ、スバル達は将来どうしたいって思ってるんだ?」
「前にも似たようなこと、話したよね?」

スバルの言葉に零次は頷いていく。
ティアナはそんな零次の様子が何か迷っているように見えた。

「いやさ、俺、何で戦ってんのかななんて思っちまってさ・・・ あっ、気にしないでくれよ」
「ちゃんと話しなさいよ。 溜め込んでてもしょうがないでしょ?」

零次はティアナの言葉に少しずつ自分の思っていることを話し始めた。

「最近、分からなくなってきてるんだ・・・ 何のためにダーククライムと戦ってるのか・・・」
「あんたは別に戦闘のプロってわけじゃないんだからしょうがないじゃない」
「でも、スバルやティアナだけじゃなくてエリオやキャロもまだ子供なのに必死で戦ってる・・・ けど、俺はあいつらみたいに戦えてない・・・」

零次の言葉にティアナは頭を抱えてしまった。
こんな時にちゃんとしたことが言えない自分に腹を立ててしまっているのだ。

「じゃあさぁ、これから見つけていけばいいんじゃないかな?」
「どういう意味だよ?」
「あたしもね、夢は形になったけどまだまだ全然だもん」

零次はスバルの顔を見ながらスバルの言葉を聞いていく。

「だって、あたしもみんながみんな助けられてるわけじゃない・・・ 守れない人だっているよ・・・ けど、あたしは助けられる命を助けたいんだ・・・ だから、零次もゆっくりでいいんだよ」
「ありがとな、スバル。 なんか湿っぽい話になっちまったな・・・ 何か明るい話題はないのかよ?」

零次はエリオやキャロ、ティアナに梨杏を見ながらそう言っていく。
梨杏は零次の視線を受けて、少しわざとらしいくらいに話を切り出した。

「あっ、そうだ! わたしね、まどかとさつきちゃんから二人の試合のチケットもらったんだ!!」
「二人からチケットもらったって・・・ あんた、あの二人とはライバルみたいなもんでしょ?」

ティアナの言葉にスバルも頷くことで同意を示していた。

「うん、まぁね。 けど、ライバルだから遠ざけるってずるいと思うんだ・・・」
「ずるいってどういうことですか?」

梨杏の言葉に疑問を持ったキャロが梨杏に尋ねた。
梨杏はキャロの質問に答えることにした。

「ライバルだから遠ざけるっていうのは結局付き合いがあると負けるっていう考えだと思うんだ。 もちろん、そういう考えの人の方が多いだろうし正しい考えだと思うよ。 けど、わたしは仲良くできるなら仲良くしたいしその中で切磋琢磨すればいいって思うんだよ」
「素敵な考えですね。 ちょっと尊敬しちゃいます」

キャロは梨杏の言葉に素直に尊敬の意を見せている。梨杏はそんなキャロの視線に照れたのか、慌ててチケットをティアナ達に渡していく。

「まっ、見に行くくらいは付き合ったげるわよ」
「ありがとう、ティアナさん」

梨杏達はその後もお茶を飲んだりいろいろと話したりした。

さつきの所属するファイティングスピリッツでは倉橋茜と笹森さつきが試合に向けてのトレーニングをしていた。

「ほら、さつき。 君の相手はアウトからインまでこなせるオールラウンダーだよ。 さつきの持ち味を活かすためにはたとえ相手が逃げようとしても逃がさない執念が必要になるよ」
「はいっす! まだまだ行くっすよ!!」

さつきはアウトボクシングを用いてさつきとの距離を巧みにコントロールする茜をしつこく追いかけていく。
しかし、茜は左ジャブで牽制するとさつきとの距離を離していく。

「もっとしつこく来ないと駄目だよ! 相手にぶつかるくらいの勢いでフットワークを使って!!」

茜の指示にさつきはさらにスピードを上げて茜との距離を詰めようとしていく。
しかし、コーナーに追いつめることを考えていないさつきのやり方では茜を捉えることができない。
捉えたと思ったら次の瞬間反対回りに回って回避していく。

「どうすれば相手を追いつめられるかを考えて!!」

茜の言葉にさつきの動きが徐々にスムーズになっていく。
しかし、ここで1ラウンド終了のゴングが鳴った。
さつきは2分間茜を捕まえることができなかったのだ。

「さつきの場合はまだフットワークそのものに慣れてないね。 神宮寺まどかは勝ち気な性格をしてるらしいからそこに賭けるしかないね」
「そうっすか・・・ さすがは梨杏っちのライバルっすね・・・ 一筋縄じゃいかないっす・・・」

さつきは茜の言葉に少し考えてからそう答えていた。
さつきにはまどかのことを素直に称賛するだけの余裕があるようだ。

一方、神宮寺ジムではまどかがインファイター対策と男性ボクサーとのスパーリングを行っていた。
このスパーリングは神宮寺ジム会長であり彼女の父親でもある神宮寺耕次の指示ではなく、まどか自身が望んでやっているものである。

「はぁ・・・ はぁ・・・」
「まどかちゃん、まだ続けるのかい? もう6ラウンドくらいはやってるよ」

スパーリングを手伝ってくれている男性ボクサー、手塚はまどかの疲労を見抜いたのか、スパーリングの中止を申し出た。
しかし、まどかはファイティングポーズを取ると手塚にまだ続けられるとアピールしていく。
手塚はまどかのファイティングポーズを見て、気を引き締めていく。
そして、素早いフットワークでまどかとの距離を詰めるとさらに左右のラッシュを叩き込んでいく。
まどかはあえてかわさずガードしようとするが手塚のパンチ力の前にまどかのガードは破られそうになり、姿勢が少しずつ崩れていく。

「(まどかちゃん・・・ けど、今ここで止めるのは彼女に失礼だし練習にもならない・・・ なら、心を鬼にして彼女を殴るだけだ!!)」

手塚は迷う自身の心に言い聞かせ、ひたすらまどかの身体にパンチを叩き込んでいく。
まどかは手塚の隙を伺い、自分のパンチを叩き込もうと狙っていくがここで7ラウンド終了のゴングが鳴り、まどかはリングの上にへたり込んだ。
そして、他のジム生にヘッドギアとグローブを外してもらう。

さつきとまどかの試合の日が来て、梨杏達は会場に来ていた。

「しかし、まどかの人気は凄いなぁ・・・」
「そうだね。 でも、まどかはたぶんそんなこと気にしてないんだろうなぁ・・・」

零次と梨杏はまどかの人気について話している。
スバル達は二人の話題には付いていけず、周りを見回していた。

「じゃあ、中に入ろっか?」

梨杏の言葉にスバル達はチケットを受付に渡して会場の中に入った。

二人がリングインを済ませ、レフェリーにリング中央に呼ばれていた。
さつきもまどかもお互いに相手の顔を見つめていく。

「あんた、最近、梨杏のカウンターでKOされたわよね」
「そうっすけどそれがどうかしたっすか?」

まどかの挑発にさつきは乗ることなく答えていく。

「あたしはカウンター一発で終わらせるつもりはないから」
「それは好都合っすね。 ぼくも梨杏っちともう一回やるためにまどかっちに負けてる暇はないっす」

さつきとまどかがそんなことを言っているとレフェリーの注意が終わっており、二人を自分のコーナーに戻らせた。

「まぁ、合格かな。 神宮寺まどかに飲まれてないみたいだし」
「それはもちろんっすよ、茜さん。 まどかっちに飲まれてるようじゃ梨杏っちとはやれないっすよ」

さつきは自分のコーナーで準備をしてくれていた茜と話していく。
しかし、まどかを相手にすることへの緊張感はないようだ。

「とりあえず、神宮寺まどかとの距離をゼロにするくらいで接近していこう」
「はいっす。 負けないっすよ」

さつきはそう言うと、精神統一を始めた。

一方、まどかのコーナーでは耕次会長がまどかに指示を与えていた。

「まどか、たぶん笹森はお前がアウトボクシングに徹すると考えて距離を詰めてくるだろう。 だから・・・」
「笹森さつきとの距離を逆に詰めて動揺させるってことよね? インファイトくらいこなせないと梨杏とはやれないわ」

耕次会長の言葉にまどかも返事をしていく。
まどかの様子に耕次会長はそれ以上何も言わずにまどかの身体をほぐしていく。
そして、1ラウンド開始のゴングが鳴るとさつきとまどかは一気にリング中央まで駆けていく。

「(そういうつもりっすか、まどかっち! なら、話は早いっすよ!!)」
「(やっぱり、インファイターね! 突っ込んでくることは読んでたわ! さぁ、梨杏対策の踏み台にさせてもらうわよ!!)」

さつきとまどかの距離がほぼゼロになると二人は左右のパンチを交錯させる。
そのパンチに二人の顔が歪む。
しかし、相手へパンチを放つことは一切止めない。

「はぁ・・・ はぁ・・・ やるっすねぇ、まどかっち・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ あんたもね・・・ けど、まどかっちは止めなさいよ・・・」

まどかとさつきはお互いにパンチを出し続けていたので疲れたのか、距離を取ってから話していく。
しかし、またすぐに相手との距離を詰めると左右のフックやストレートを叩き込んでいく。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・」
「んんっ・・・ ぶふぅ・・・」

お互いのパンチに口から唾液を吐いていく。
しかし、左右のパンチを相手の顔に叩き込むことは決して止めない。

『神宮寺と笹森の試合は1ラウンドから激しいものとなっています! 神宮寺はこれまでの試合とは違い、インファイトでの勝負を挑んでいる!! いったい、何を考えているのでしょうか!?』

実況の声に観客席からの歓声がさらに大きくなっていく。
しかし、ここで1ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。
さつきとまどかはレフェリーに放されると自分のコーナーに戻っていく。

「まどか、1ラウンド目はうまくいったな」
「ううん・・・ うまくなんていってないよ、パパ」

まどかの言葉に耕次会長は少し疑問に満ちた表情を浮かべていた。

「あの、笹森さつきって子、あたしがインファイトを挑んだ瞬間に咄嗟に対応してきたの」
「つまり、笹森は応用力があるということか?」

耕次会長の言葉にまどかも頷いていく。
その様子を見て耕次会長は次のラウンドの作戦を考えていく。
まどかはその間も息を整えつつ、1ラウンドで消費した体力を回復させようとしている。

「まどか、次のラウンドはアウトで笹森を掻き乱してやるんだ。 そうすれば、お前が有利になる」
「分かったわ、パパ・・・ その作戦で行ってみるよ!」

まどかはそう言うと、頭の中で作戦のイメージをまとめていく。

一方、さつきのコーナーでは茜と翔がさつきの身体を拭いたりしながら次のラウンドでの作戦を伝えていく。

「さっきのラウンドはうまくいったけど次のラウンドは練習通り行きなさいよ」
「分かったっす、翔さん。 とりあえず、やってみるっすよ」

翔のアドバイスにさつきは頷いていく。
茜は何も言わずにマウスピースを洗ったりしていく。

「じゃあ、次のラウンドは神宮寺まどかにプレッシャーを与えてやりなさい」
「はいっす、翔さん!!」

さつきは翔の言葉に力強く頷いていく。
その様子に翔は微笑んでいく。

そして、2ラウンド開始のゴングが鳴ったのを聞いて、さつきは一気に駆け出していくがまどかはゆっくりと動いていく。
さつきがまどかとの距離を詰めようとするとまどかはその距離を離していく。

「行くっすよ、まどかっち!!」
「来なさいよ、笹森さつき!!」

まどかは左ジャブを数発放ち、さつきを牽制していく。

アイキャッチA(まどかとさつきの試合のポスター)
アイキャッチB(まどかとさつき、ファイティングポーズを取り相手を見つめていく)

さつきはまどかが放つジャブをものともせずにまどかとの距離を詰めていく。
しかし、まどかはフットワークを駆使してそれを回避していく。

「くうっ・・・ さすが、まどかっち・・・ 速いっすね・・・」
「ふん・・・ この程度で速いとか言ってほしくないわね!!」

まどかはさつきの言葉に軽口で返すとさらにスピードを上げてさつきを振り回していく。
しかし、さつきも必死で追いつこうとする。

「しつこいわね!」

まどかは追ってくるさつきの顔を狙って右のジャブを数発放っていくがさつきは叩き込まれるパンチに構うことなく突き進んでいく。まどかはさつきが自分との距離を詰めてくるとすぐに距離を置いていく。

「逃げてばかりじゃぼくには勝てないっすよ!!」
「なら、迎え撃ってあげるわよ!!」

まどかはそう言うと足を止め、さつきを迎え撃っていく。
さつきの右フックを左腕でガードしたまどかはすぐに左アッパーをさつきの鳩尾に叩き込んでいく。
まどかの左アッパーを喰らい、さつきの口から血反吐を纏ったマウスピースが吐き出され、さつきの身体はリングの上に前のめりに倒れた。

「ダウン! 神宮寺、ニュートラルコーナーへ!!」

さつきがダウンするとレフェリーはまどかをニュートラルコーナーに向かわせてからさつきへのカウントを始めた。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」
「んんっ・・・ はぁ・・・ はぁ・・・ (まどかっちのアッパー、効いたっすねぇ・・・ けど、まだやれるっすよ・・・)」

さつきはレフェリーのカウントを聞きながら身体を休めていく。
まどかはニュートラルコーナーにもたれながら息を整えながらさつきから感じたプレッシャーについて考えていた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (あの時、あたしは笹森さつきにやられるって感じてた・・・ だから、あんな不恰好なアッパーしか打てなかったんだ・・・)」

さつきを仕留めるつもりで放った左アッパーだったがさつきの放つプレッシャーにまどかの狙いが僅かに外れていたのだ。

「4・・・ 5・・・ シッ・・・」

さつきはカウント6でおもむろに立ち上がった。
相変わらず、苦しそうに息はしているがその瞳は死んでいない。
レフェリーは立ち上がったさつきに試合を続けられるか確認していく。
さつきはレフェリーの問いかけに頷くとファイティングポーズを取っていく。

「ファイト!」

レフェリーが試合を再開していくとまどかはさつきにとどめを刺すべく、さつきとの距離を縮めていく。
さつきはこのラウンドを凌ぐつもりはないのか、ガードをしない。
さつきの顔やボディにまどかの左右のパンチがめり込んでいくがさつきのパンチもまどかを捉えていく。
お互いにパンチを打ち合う展開になったところで2ラウンド終了のゴングが鳴り響いた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ 次のラウンドでKOしてあげるわ・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ それは楽しみっすね・・・」

さつきとまどかはレフェリーに注意されない程度の声でお互いに相手に対して話しかけていた。
それから、二人とも僅かにふらつきながら自分のコーナーに戻っていく。

「さっきのラウンドは仕方ないよ、さつき。 次のラウンドはこの試合の中間地点だよ。 気を引き締めて」
「分かってるっすよ、茜さん。 次のラウンドはまどかっちをダウンさせてくるっすよ」

さつきは茜の言葉に弱気な台詞を返してしまう。
それだけまどかの実力を意識してしまっている。

「なら、諦める?」
「そんなわけないっすよ、茜さん。 ぼくは勝つつもりっす」

茜はさつきの言葉に満足したように微笑んだ。

一方、まどかのコーナーではセコンドがまどかの鼻から流れていく鼻血を拭ったり身体中の汗を拭いたりしていく中、耕次会長は次のラウンドの指示を出していく。

「まどか、笹森はしつこそうだな」
「うん、かなりしつこい・・・ けど、負ける気はないわ」

まどかの言葉に耕次会長も頷いていく。

「まどか、次のラウンドからはフットワークは捨てるんだ・・・」
「どういうこと、パパ?」
「笹森はお前がいくら逃げてもしつこく追ってくるだろう。 そうなったらお前が疲れるだけだ」

まどかは耕次会長の言葉の意図を掴んでいた。

「つまり、笹森さつきと打ち合って、あの子も疲れさせてやれってことね?」
「その通りだ。 できるか、まどか?」
「もちろん!!」

まどかはそう言うと呼吸を整えていく。

3ラウンドが開始されたと同時にさつきがまどかとの距離を詰めようと駆け出していく。
まどかはあえてその場から動かずさつきを迎え撃とうとする。

「来なさいよ、笹森さつき!!」
「行くっすよ、まどかっち!!」

二人の距離がほぼゼロになると二人は相手の顔やボディに左右のストレートやフックを次々に放っていく。二人がお互いに相手の身体にパンチを叩き込んでいくと二人の口からは血混じりの唾液が吐き出されていく。
しかし、二人ともさらに自身のスピードを上げていこうとする。

「んぶぅ・・・ かはぁ・・・」
「あぶぅ・・・ んあっ・・・」

二人の口からは年頃の女の子が出すことはまずないであろう悲鳴を上げてしまう。
しかし、すぐに表情を引き締めると相手の顔に自分のパンチを叩き込もうとしていく。

「はぁ・・・ はぁ・・・ (まずいわね・・・ 笹森さつきの方が体力はあるはず・・・ このまま打ち合ってたらあたしがやられる・・・)」
「はぁ・・・ はぁ・・・ (さすがにまどかっち・・・ わずかっすけどリードされてるっす・・・)」

さつきとまどかはそんなことを考えながらも体力の回復のためにクリンチに持っていく。

「はぁ・・・ はぁ・・・ やるじゃない、笹森さつき・・・ けど、あんたには負けないわよ・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ それはぼくのセリフっすよ、まどかっち・・・」

二人はクリンチをしながらも強気で相手に対して挑発の言葉を忘れない。
やがて、レフェリーが二人を離す。
二人はその瞬間に相手の顔に向けて左右のストレートを放っていく。
お互いの顔がますます腫れていく中、まどかの体勢が一瞬崩れてしまった。

「(まさか・・・ 笹森さつきのパンチが今ごろになって効いてきたっていうの・・・)」
「(何だか知らないけどチャンスっす!!) 行くっすよ、まどかっち!!」

さつきはそう言いながらまどか目掛けて左ストレートを放っていく。
まどかは慌ててガードするが体勢が崩れた状態ではさつきのパンチを止めることはできなかった。
まどかのガードが吹き飛ばされ、まどかは一瞬だがノーガード状態になってしまった。
しかし、さつきにとってその一瞬で良かったのだ。

「(これで決めるっす!!)」

まどかは心の中でそう叫ぶとまどかの顎へ下から振り上げる豪快な右アッパーを叩き込んだ。
さつきの右アッパーを喰らい、まどかの口からは様々な液体に纏われたマウスピースが空高く吐き出されていく。
そして、まどかの身体が後ろへ勢いよく倒れていった。

「ダウン! 笹森、ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーはさつきをニュートラルコーナーに向かわせるとまどかの様子を確認していく。
まどかは白目を向き、口からは血混じりの唾液を流していた。
レフェリーはまどかが試合を続行できないと判断し、ゴングを鳴らすように目配せをした。
そして、試合終了のゴングが高らかに鳴らされた。

「勝者、笹森さつき!」

レフェリーのコールにさつきは勝ち名乗りを上げていく。
まどかは意識を失ったまま、担架で運ばれていった。

試合が終わってから3日経ち、さつきと梨杏はまどかが検査入院している病院の病室に来ていた。

「何やってんのよ。 入ったら?」

まどかは入るか入るまいかで悩んでいたさつきを病室に招き入れた。

「あたしはあんたに負けたけど、負けてないって思ってるから・・・」
「それはどういうことっすか?」

さつきはまどかの言葉の意味を理解しきれていないようだ。

「あたしはあんたに完全に負けたわけじゃない・・・ だって、次は負けないからね」
「そうっすか。 でも、ぼくも負けないっすよ!」

さつきの言葉にまどかは右の拳を突き出していく。
さつきもそれを見て、右の拳を突き出していく。

「梨杏、あんたもよ」
「わたしも?」

梨杏はまどかの言葉に驚くがすぐに右の拳を突き出していく。

「じゃあ、あたし達三人は戦乙女同盟よ!」
「「戦乙女同盟?」」

まどかが言った言葉に梨杏とさつきは首を傾げてしまう。

「あんた達とあたし、三人の中で誰かが世界を獲るわよ! もちろん、最有力候補はあたしだけどね」
「それは面白そうっすね。 けど、最有力候補はぼくっす」
「違うよ、わたしだよ!」

三人はお互いの顔を見てからクスクスと笑い始めた。
そして、戦乙女同盟の誓いを立てた。

梨杏は用事があるからとまどかの病室を後にしたがさつきは残っていた。

「あんたは帰らないわけ?」
「ぼくはもう少しまどかっちと話していくっすよ」

さつきの言葉にまどかはそっぽを向きながら頷いた。

さつき達の未来がどうなるかは誰にもまだ分からない。


to be continued


次回

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Episode-17 デュラハンの罠

つかの間の平和を楽しむ零次達。
彩達とショッピングに出かけた零次達に迫り来るダーククライムの影。
そして、零次=イヴを狙う新たなマスタークラウンが現れ、零次はかってない危機に襲われる。

零次は助かるのか?

戦わなければ生き残れない!!
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