ひらひらの仕掛け屋敷

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Blood Of Mouth Piece Fight-2

Blood Of Mouth Piece Fight-2

名波先輩と岡野先輩がわたしと咲弥のセコンドに付いてくれたんですが、二人の試合形式で少し揉めてしまった。

「咲弥はプロレスラーだから、投げ技や関節技が使える総合の方がいいかな?」
「わたしは瑞枝とボクシングがしたい。 どうかな?」

咲弥の提案通りに試合をすれば、咲弥はかなり不利になってしまう。
だって、ボクシングじゃあ飛び技も投げ技も関節技もつかえなくなってしまう。
わたしはキックボクシングが得意だからキックを封じられるのはかなりきついけど、パンチにだってそれなりには自信がある。

「けど、ボクシングだと咲弥が不利になるんじゃないの?」
「そうかもしれないけど、わたしは団体を追い出されてまでここに来たんだから、もっと強くなりたい。
 だから、キックボクシングだけどボクシングの経験のある瑞枝と試合して、自分の身体で学びたい。 だめかな?」

咲弥はわたしと試合がしたいんだ。 変な理屈なんていらないよね。

「分かったよ、咲弥。 けど、負けないからね!」
「わたしだって負けないから! 瑞枝をわたしのパンチでKOしてあげる!!」
 
わたし達の話がまとまったところで、リングの上に上がっていた岡野先輩がわたし達を呼ぶ。
どうやら、岡野先輩がレフェリーを務めて、名波先輩がジャッジを務めてくれるみたいだ。
咲弥がわたしを睨んでくる。 普段は優しい咲弥も試合になると顔が変わるんだと思うと嬉しくなる。
そして、咲弥を睨み返していく。

「二人ともそろそろ試合始めるけど、準備はいい?」
「大丈夫です、岡野先輩。 早く始めてください!」
「わたしも大丈夫ですから早く試合させてください! アップした意味がなくなるじゃないですか!?」

わたし達の言葉に先輩も試合開始の合図を出していく。 すると、ジャッジを兼任してくれている名波先輩がゴングを鳴らした。

咲弥はテクニックはほんとに使えないのか、勢いよく走ってきてプレッシャーをかけようとしてくる。
しかし、わたしはフットワークで咲弥との距離を測るとジャブを3発ほど放っていく。
咲弥はわたしのジャブをかわさず、あえてガードしたまま突っ込んでくる。
わたしは突っ込んできた咲弥のボディーに左アッパーを叩き込んでいく。

「ふぐぅ・・・ さすがはキックボクサーだね。 パンチも得意なんだ。 けど、まだまだだよ!」

そう言うと、咲弥はわたしの顔を狙ってやや大振りな右フックを放ってくる。
わたしは左腕で咲弥のフックをガードしていくがかなり力があるようで、ガードしたわたしの腕は痺れている。

腕が痺れた状態では咲弥の左右のフックやストレートはガードできず、顔に何発かいいのを
もらってしまう。
咲弥のフックで口の中を切ったのか、わたしの口から血混じりの唾液が吐き出される。

「がはぁ・・・ くふぅ・・・ まだまだ負けないんだから!!」

わたしも咲弥のボディーや顔に左右のフックやアッパー、ストレートを打ち込んでいく。
しかし、わたしのパンチが軽いようで咲弥の口からは唾液しか吐き出されない。
悔しくなって必死にフックを連打していく。
熱くなりすぎて冷静さをなくしたわたしの顎に咲弥の右ショートアッパーが打ち込まれた。
わたしは耐えきれずにダウンしてしまった。

「ぶへぇ・・・ はぁ・・・ はぁ・・・」
「ダウン! 1・・・ 2・・・ 3・・・」

岡野先輩がダウンしたわたしにカウントしてくる。
立ち上がろうとしている中でわたしは自分のマウスピースがないことに気づいた。
視線を様々な方向に向けると、咲弥の足下に転がっていた。
しかも、咲弥はそのマウスピースを拾うと自分のスポーツブラに覆われた胸の谷間に仕舞っていった。

「4・・・ 5・・・ 6・・・」

わたしはカウントが続く中、カウント7で立ち上がっていく。
岡野先輩はわたしに試合続行の意思があるかを確認していく。
わたしは早く咲弥からマウスピースを取り戻したくて、首を縦に振っていく。
岡野先輩が試合を再開させると咲弥が一気に近づいてきた。
咲弥の左右のフックの連打をかわして、カウンターの左ボディーアッパーを咲弥の鳩尾に叩き込んで、前かがみになった咲弥の顎に下から突き上げるような右アッパーを打ち込んでいく。
わたしのアッパーで顔をかちあげられた咲弥の口から唾液にまみれたマウスピースが吐き出される。
そのマウスピースはわたしのところへ飛んできた。
わたしは咲弥の吐き出した唾液まみれのマウスピースをキャッチするとそのまま口にくわえていった。

咲弥は悔しそうにわたしを見上げると立ち上がってきた。
しかも、胸元に入っていたわたしのマウスピースを見せつけるように口にくわえていった。
岡野先輩が試合を再開すると、咲弥は勢いよく突っ込んできた。
わたしも咲弥に合わせて前に出て、咲弥と積極的に打ち合った。
咲弥の右ストレートがわたしの顔を捉えるとわたしの口からは血混じりの唾液が飛び、わたしの左ストレートが咲弥の顔にめり込むと咲弥の口からも血混じりの唾液が吐き出される。
二人の先輩だけでなく、この場に来た他の先輩達もわたし達の打ち合う姿に息を飲んでいるのが分かる。


2ラウンドと3ラウンドが終わり、ついに4ラウンド目まで試合はもつれ込んだ。
わたしも咲弥もお互いのパンチを顔やボディーに数多く食らい、何回もダウンし、マウスピースを吐き出した。
お互いのコーナーには相手から奪ったマウスピースがたくさんある。
しかし、お互いの顔やボディーには痣ができていて、かなりきつい。
けど、相手のボディーや顔に左右のフックやストレート、アッパーなどを叩きつけることは止めていない。
激しい打ち合いに止血してもらっていた鼻からまた鼻血が溢れだしてくる。
わたし達はお互いのグローブを相手の鼻血や血反吐にまみれさせながら相手の顔にパンチを集中していく。
もう、技術とかはどうでもよくなってきた。 ただ、目の前にいる咲弥をKOしたいと思っているだけだ。咲弥も同じことを思っているようで、ガードしようとせず左右のフックやストレートをわたしの顔に打ち込んでくる。
わたしの口からはさらに血や胃液の混じった唾液が吐き出される。
しかし、わたしも必死に左右のフックやストレートを咲弥の顔に打ち込んでいく。

「がはぁ・・・ ぐふぅ・・・ ぶはぁ・・・」
「あぐぅ・・・ くはぁ・・・ んあっ・・・」

しかし、お互いの叫びがハモってしまった。

「「まだまだ! 負けるかぁ!!」」

わたしと咲弥は叫んだ後、右ストレートを放っていく。
お互いの右ストレートが鼻にめり込んで、身体が大きく吹き飛ばされてしまう。
意識が遠くなっていくのを感じながら天井をぼんやりと見ていた。

わたしが目を覚ますと同じようにダウンしている咲弥の姿が見えた。

「咲弥、試合はどうなったの・・・? わたしが負けたんだよね・・・」
「瑞枝は負けてないよ。 わたし達の初試合はダブルKOだったんだよ」

信じられない・・・ だって、咲弥の方がダメージは軽いはずだから立ち上がってると思ってたのに・・・
わたしが物思いにふけっていると岡野先輩と名波先輩がわたし達の傍に来て鼻血や口の周りについた唾液や血、胃液などをタオルで拭き取ってくれました。

「二人とも霧山学院での初試合、どうだった? 楽しかったかい??」
「すごく楽しかったです! プロレスの団体にいた頃はあまり全力で試合させてもらってなかったので、瑞枝と全力でやれて嬉しかった」
「わたしも咲弥と本気で殴りあって、わたしのパンチはまだまだ捨てたもんじゃないって分かったから凄くうれしかったよ、咲弥」

わたしと咲弥が抱き合っていると、名波先輩が医務室へ行くように薦めてくれたので医務室へ行くことにしました。

「いらっしゃい。 さっきの生徒さんね? わたしの名前は能登刹那よ。 さて、二人とも鼻血は出てるし、顔もお腹も痣だらけね・・・ 早くメディカルカプセルに入って傷を癒やしなさい。 いいわね??」

わたし達は能登先生の言葉にすぐにメディカルカプセルの中に入っていく。
メディカルカプセルの中に入ったわたしの身体に不思議な光が当てられると痣や傷、身体の痛みが消えていくような感じになっていく。
 
そして、数時間が経った時、メディカルカプセルの中に放送が聞こえてくる。

「一年、柊瑞枝さんと卯月美紀さん。 30分後までに第3体育館の第2リングに来て下さい。
今回の試合は総合ルールなので、オープンフィンガーグローブとマウスピースを持参してください。
 繰り返します・・・・」

どうやら、わたしの次の試合が決まったらしい。
医務室を咲弥と一緒に出て、自分の部屋に戻り、自分のマウスピースとオープンフィンガーグローブを持って、試合の会場に向かう。
わたしの相手は一体どんな格闘技を使うのだろう。
けど、いい試合にしたいなと思ってしまうわたしがいる。

試合が楽しみだよ!! 


                           Next Fight-3

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