ひらひらの仕掛け屋敷

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なにわんGP2013 サンプル3


双葉理保VS椎名真弓


双葉理保、現役のグラビアアイドルであり、地下ボクシング協会『LOVE FIST』に選手登録している地下ボクサーである。
数ヵ月前にデビューし、その際現在の彼女、橘夏美と激戦を繰り広げ、最終的にKO勝ちを収めた。
その後も理保と夏美は『LOVE FIST』のリングに上がり続け、様々な激闘を潜り抜けてきた。

そして、今回、『LOVE FIST』が主催するフライ級トーナメントが開催され、二人は順調に準決勝まで駒を進めた。
しかし、準決勝にて夏美が敗北したことによって二人での決勝戦は実現しなかった。
夏美を準決勝で破ったのは椎名真弓という選手だった。
理保は自宅に帰り、パソコンを使って、『LOVE FIST』本部のサイトにアクセスしていた。
というのも、夏美と真弓の試合を見るためである。
『LOVE FIST』本部のサイトには選手のプロフィールや有料になるが過去の試合の動画をすべて見ることができるのである。

理保のパソコンのモニターには夏美と真弓の試合が映し出されている。


『LOVE FIST』フライ級トーナメント 準決勝第2試合、橘夏美VS椎名真弓の試合は1ラウンドから観客や視聴者の予想を裏切っていた。
夏美の剛腕は真弓の巧みなテクニックによっていなされ、真弓のボディブローがいいように打ち込まれる。

「ふぶぅ・・・」

真弓のボディブローがめり込むと夏美の口から唾液が吐き出されていく。
そして、ボディブローを叩き込まれた痛みと焦りで夏美の動きの精彩さが失われていく。
それでも夏美は真弓の顔に左右のパンチを放っていく。

「んふふ・・・ 焦って出したパンチが当たるわけないじゃない」
「くっ・・・」

真弓の挑発まじりの指摘に夏美は歯を食いしばりながらパンチを出し続けていく。
真弓はそんな夏美のパンチをかわしながら何度も夏美のボディにパンチを入れていく。
その度に夏美の口からは唾液が吐き出され、殴られた夏美のお腹は徐々に赤くなっていく。
そうして、真弓だけが夏美にパンチを叩き込んでいった1ラウンドは終わった。

「次のラウンドでダウンさせてあげるわ」
「負け・・・ない・・・」

真弓の言葉に夏美はボディを殴られ続けた痛みを堪えながら言葉を返していく。
真弓は夏美のそんな姿を一瞥してから何も言わず自分のコーナーに戻っていく。
夏美も右のグローブで腹を押さえながら自分のコーナーに戻っていく。
しかし、その足取りはいつもより重そうだ。

インターバルが終わり、2ラウンドが始まるも夏美はコーナーから出たところで止まっていく。
先程のラウンドのように自分から攻めて、真弓のカウンターをもらうことを避け、逆に真弓にカウンターパンチを叩き込むためにわざと攻め込ませようとしていく。
真弓はそんな夏美を見ても焦ったような表情を見せることなく、フットワークを駆使して瞬く間に夏美との距離を縮めていく。

「愛のお注射!」

勢いよく近づいてくる真弓の顔を狙ってカウンターを放っていく。
しかも、自身がもっとも信頼しているパンチを選択している。

「甘い! ヘヴィ・プラクティス!!」

真弓は顔面に迫ってきた夏美の必殺パンチを冷静にかわし、逆にカウンターの必殺パンチを叩き込んでいく。
『ヘヴィ・プラクティス』は真弓の必殺パンチの一つで強烈なボディブローを相手の鳩尾や弱りきった腹筋を貫くように放たれるものである。

「ぐふぅぅ・・・」

夏美は真弓の放ったヘヴィ・プラクティスをカウンターとしてボディに打ち込まれたことで口から胃液を吐き出してしまった。
1ラウンドに散々痛めつけられたボディはもはやまともにパンチを受け切ることもできず、腹筋も夏美の腹部を守る鎧の役目を果たせなくなっていた。

「んぶぅ・・・」

夏美の咥えているマウスピースが口からこぼれ落ちると続くように膝からリングに崩れ落ちた。

「ダウン! 椎名、ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーは夏美がダウンしたのを見るとすぐに真弓にニュートラルコーナーに行くように指示をしていく。
真弓はレフェリーの指示に少しダウンした夏美を見てから悠々とニュートラルコーナーに向かう。
そして、夏美へのダウンカウントが始まっていく。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」

カウントが進んでいくがボディに与えられた痛みのせいで夏美はリングに踞ったままなかなか立ち上がれない。

「4・・・ 5・・・ 6・・・」

カウントが進む中、ニュートラルコーナーで待機している真弓はダウンしたまま踞り、なかなか立ち上がってこない夏美の姿にほくそ笑んでいる。

「ふふ・・・ (もう立ち上がれないみたいね・・・ まぁ、立ち上がってきてもまたリングに沈めるだけよ・・・)」

そんなことを真弓が考えているとは知らず、夏美は必死で身体中に力を入れ、立ち上がろうとしていく。

「8・・・ ナイ・・・」

夏美は身体中を震わせながらもカウント9で立ち上がっていく。

「橘、やれるか?」
「は、はい・・・」

レフェリーに試合を続行できるかを確認されると必死にファイティングポーズを取っていく。

「ファイト!」

試合が再開されるも夏美はボディの痛みから動くこともできない。
真弓はそんな夏美に一気に近づくと左右のパンチを顔に叩き込んでいく。
夏美も必死にガードしようとするが無意識にボディを庇ってしまい、ガードが甘くなってしまう。

「んぶぅ・・・ あがぁ・・・ えぶっ・・・」

ガードが甘くなった状態で顔面にパンチを次々と叩き込まれた夏美の顔は徐々に腫れてくる。

「はぁ・・・ はぁ・・・」
「そろそろ終わりにしようかしら!?」

真弓はそう言うと夏美のボディに右アッパーを軽く打ち込んでいく。
痛みが引かないボディを殴られた夏美は口から胃液をまた吐き出し、ガードが完全に壊れてしまった。

「今よ! チャージフルタスク!!」

真弓の放った左右のフックが次々と夏美の顔に叩き込まれていく。
『チャージフルタスク』は真弓の必殺パンチの一つで左右のフックを次々と相手の顔に叩き込み、打ちのめす技である。

「んぁっ・・・」

真弓のチャージフルタスクを受け、散々フックを叩き込まれた夏美はまたしてもダウンしてしまう。
ダウンした夏美の口からは血が垂れていく。
おそらく、チャージフルタスクを食らった時に切ったのだろう。

「ダウン! 椎名、ニュートラルコーナーへ!!」

1ラウンドの間に二度もダウンを奪った真弓は笑みを浮かべながらニュートラルコーナーに向かった。
そして、二度目のダウンカウントが夏美に対して取られる。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」
「・・・・・・」

真弓のチャージフルタスクでの左右のフックの連打を受けた夏美は意識が飛んでしまったのか、虚ろな目をしながら倒れている。

「4・・・ 5・・・ 6・・・ 7・・・」

カウントが進むと夏美の意識がおぼろ気ながらに回復したのか、倒れたままの身体を引きずるようにして近くのコーナーまで進んでいく。
そして、コーナーポストにしがみつくようにしていき、そのままゆっくりと立ち上がっていく。

「8・・・」

夏美がカウント8で立ち上がるとレフェリーは夏美が吐き出したマウスピースを持っていき、夏美に咥えさせ、試合を続行できるかを確認していく。

「や、やれ・・・ます・・・」

試合がまた再開されていくと真弓は夏美にとどめを誘うと距離を詰め、右ストレートを放っていく。
しかし、夏美の顔に叩き込まれるかと思われた瞬間、2ラウンド終了を告げるゴングが鳴った。

「ゴングに救われたわね。けど、次のラウンドで終わらせてあげるわ」
「はぁ・・・ はぁ・・・」

真弓の言葉を聞いても散々いいように殴られ、ダメージが蓄積している夏美には反論することすらできなかった。
真弓は夏美のそんな姿に余裕すら感じさせる笑みを浮かべながら自身のコーナーに戻っていく。
夏美も自身のコーナーに戻っていくがもはやその足取りは重く、試合が始まる前の精悍な姿はどこにもない。

「もうまともに闘うこともできないみたいね! なら、このラウンドで終わりよ!!」

真弓は3ラウンド目が開始されるとすぐに夏美の下に駆け寄り、もはや立っているだけの夏美の顔やボディに次々に左右のパンチを打ち込んでいく。
夏美はガードすらできないまま、真弓の左右のパンチを受けると口から血反吐を吐き出してしまう。

「んんっ・・・ ぶへぇ・・・ おごぉ・・・」
「これで終わりよ! 契約解消!!」

真弓は反撃してこない夏美に対して、最大の必殺パンチでもある『契約解消』を叩き込んでいく。
『契約解消』は『ヘヴィ・プラクティス』と『チャージフルタスク』を合わせた技であり、まず、『チャージフルタスク』で相手のガードを崩した上でダメージを与え、とどめの一撃として強烈なボディブローの『ヘヴィ・プラクティス』を打ち込んで、相手を悶絶させるのである。

「んぁっ・・・ あぐぅ・・・ ぶへぇ・・・ んぶぅぅぅ・・・」

真弓の契約解消を食らった夏美の顔が左右に吹き飛ばされ、さらに強烈なボディブローを叩き込まれた夏美の口からは血反吐まじりのマウスピースが吐き出された。
そして、そのまま前のめりにダウンしてしまった。

「ダウン! 椎名、ニュートラルコーナーへ!!」

レフェリーは夏美が3ラウンド開始早々ダウンしたことに驚きながらも真弓にニュートラルコーナーへ向かうよう指示してから夏美の様子を窺った。
そして、レフェリーはすぐさま試合を止めた。
ダウンした夏美の口から漏れ出た血反吐が広がり、夏美の顔を濡らしていたばかりか、身体中が激しく痙攣していたのだ。

「試合終了! ウィナー、椎名真弓!!」

試合を止めたレフェリーはリングドクターのスタッフたちに担架を用意させると両腕を上げて勝利をアピールした真弓に近づいていき、改めて右腕を取ると勝ち名乗りを上げさせていく。
その間に倒れたままの夏美をリングドクターたちが担架に乗せるが顔中が血まみれになっており、顔についた血が首筋を伝い、胸元にまで流れている。


夏美と真弓の試合の動画を見終えた理保は改めて椎名真弓の実力を認識した。
そして、夏美の代わりに自分が真弓を倒して優勝してやると誓った。

(サンプルはここまで。続きは新刊で)

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