ひらひらの仕掛け屋敷

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スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Episode-9 ガールズインパクト始動

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Episode-9 ガールズインパクト始動

天道総司が宣言した、ガイアセイバーズ女性隊員で構成された打撃系格闘技団体、ガールズインパクトが活動を開始した。
公開トレーニングを行っただけの話ではあるが・・・

「それにしても、ガールズインパクトを創るって言った時の反響は凄かったねぇ・・・ まぁ、反対意見も多かったけどね・・・」
「そうですね・・・ でも、天道さんは軌道に乗れば一般からもスタッフや選手を募集するって言ってたじゃないですか」

梨杏の言葉に洋子はサンドバックを叩くのを止めて、頷いていく。
そう、ガールズインパクトはある程度軌道に乗れば、一般からの選手やスタッフを受け入れるつもりでいる。

「でも、梨杏。 あたし達も参加していいの?」

スバルは梨杏に尋ねていた。
自分達は正式なガイアセイバーズの隊員ではなく、あくまで臨時隊員だと主張しているのである。

「それは関係ないんとちゃうかな? っていうか、なのはちゃんらはガイアセイバーズの隊員でもあるわけやから部下のスバルちゃんらも隊員扱いしとるんとちゃう??」
「そう言われてみればそうだね。 スバル達はもうガイアセイバーズの隊員だしね。 お給料ももらったでしょ?」

梨杏は最近、スバルから呼び捨てで呼んでいいと言われてからスバルのことを呼び捨てしているのだ。
スバルは梨杏の言葉に笑みを浮かべながら首を縦に振っていく。

「でも、わたしね、一度スバルと闘ってみたかったんだ! あっ、魔法とかじゃないよ、格闘技で試合したいってことかな」
「それはあたしもだよ、梨杏。 あの試合見てから、ずっと梨杏と闘ってみたいって思ってたの。 喧嘩とかじゃなくてさ・・・ スパーリングだっけ?」

スバルの疑問混じりの言葉に梨杏は頷いていく。
スバルも地球に来てから梨杏や彩、零次達から地球の文化を学んでいるがまだまだ拙いようだ。

「合ってるよ、スバル。 でも、スバルもだいぶん地球の文化に慣れてきたんじゃない?」
「そうだね、だいぶ慣れたかも。 でも、まだまだ慣れないことも多いよ」

スバルの言葉に梨杏は少し笑みを浮かべた。

「スバルもりーちゃんも強いからね。 ボクも二人と試合したいよ」
「あたしもだよ、アーヤ。 アーヤは強いからね」

スバルは彩の言葉に答えると人懐こい笑みで彩を見た。

「三人の願いが叶うわよ。 今度ある、ガールズインパクトの初回興行で三人のうちの二人にはセミファイナルで試合をしてもらうからね」

スバル達が話していると加奈が自動走行型車椅子に乗って、ガールズインパクトのジムまでやってきた。
加奈はガイアセイバーズでは事務や営業管理、武器管理などの裏方の仕事をしている。
しかも、加奈はそのトップである。

「スバルちゃんはとっても強いってお姉さんから聞いたし、梨杏ちゃんはまどかちゃんとの試合があってか2戦目の申請がないままだし・・・」

梨杏は加奈の言葉に少し俯いてしまった。
梨杏としては、早く試合をしてまどかに追いつきたいという想いがあるが他の選手が渋っているとも噂されている。

「わたし、スバルとやりたいです!」
「あたしも梨杏と勝負したい!!」

スバルと梨杏の気合い十分な様子を見て、加奈は静かに微笑む。
そして、二人の前に書類を差し出す。

「じゃあ、二人ともこの書類にサインしてちょうだい。 そうしてくれれば、私が試合の準備は進めておくわ」

加奈はスバルと梨杏が書類にサインしたのを見て、車椅子を走らせながらジムを後にした。

零次はマッハアクセルを走らせていた。
妙な電波をキャッチしたからである。

「妙だな・・・ 俺に場所を指定してきたはずなのに・・・」

零次が向かっているのは零次の家の近くにある河原だった。
零次は河原に着くとマッハアクセルから降りて、辺りを見回した。

「俺を呼んだ奴、いるんだろ! 出てこい!!」

零次の言葉に黒い身体の怪物が姿を現した。

「てめえは何者だ!?」
「アダム・・・ イヴ、貴様を破壊するものだ・・・」

アダムはそう言うと、左腕をバズーカ砲に変形させ、イヴに向けて発射した。
なんとか、かわしたものの爆風にイヴは吹き飛ばされてしまった。

「ぐあっ・・・」
「イヴ、破壊する・・・」

アダムは左腕を元に戻すとイヴに接近し、左右のパンチを叩き込んでくる。
イヴはその威力に体勢を崩すと転がりながらアダムとの距離を取った。
そして、反撃の右ストレートをアダムの胸に叩き込んでいく。

「硬ぇな・・・ 何なんだよ、こいつ・・・」
「私はアダム・・・ 貴様を死へ誘うもの・・・」

アダムの女性のような声にイヴは一瞬動揺してしまった。
そこをアダムに突かれ、刀に変形させた右腕で袈裟懸けに斬られた。
しかし、すぐに体勢を整えるとエネルギーを右手に集中して、アダムの身体に渾身のパンチを叩き込んだ。

「くっ・・・ イヴ、私はトライバル・エンド様からの帰還命令で退くが次こそは必ず破壊する・・・」
「待ちやがれ!!」

イヴはアダムを追おうとしたが高速で飛び去ったアダムを追うことはできなかった。
仕方なく、変身を解くと零次はガイアセイバーズ基地へ戻るために再びマッハアクセルを走らせた。


ガールズインパクトの初興行の日がついにやってきた。
選手となるガイアセイバーズ女性隊員は皆、緊張しているようだ。
梨杏とスバルも同じであった。

「なんか、緊張するね。 梨杏は緊張しないの?」
「ううん、緊張してるよ。 やっぱり、人の前で試合をするっていうのは慣れないよ」

梨杏とスバルは自分達の控え室の前で話している。
同じ部隊の仲間とはいえ、今回は選手同士なので全員一緒の控え室というわけにはいかないのだ。

「けど、わたしは負けないよ、スバル」
「あたしもだよ、梨杏」

二人はそう言うと、自分の控え室へ入っていった。

「天道さん、ガイアセイバーズに脅迫状が来たって本当ですか!?」
「あぁ、そうだ。 内容はガールズインパクトとガイアセイバーズの解散を要求するものだった」

ガイアセイバーズに送られた郵便物の中に紛れ込まされて、脅迫状が入っていた。
内容は天道が話した通りで送り主は書かれていなかった。

「それで、送り主は何者なんですか?」
「おそらくは反ガイアセイバーズ組織のどれかだろう。 もちろん、ガールズインパクトもガイアセイバーズも解散などさせない」

ガールズインパクトは実のところ、政府が防衛費の1/4を払っていたのだが、それを支払うことを渋ってきた。
ならば、自分達でガイアセイバーズの運営費を稼いでしまおうと天道は考えたのである。

「ガールズインパクトはガイアセイバーズの組織運営のためと女性隊員が強くなることで男性隊員達を奮起させるために作られたから解散させられないんですね」
「その通りだ、加奈。 そして、犯罪者の脅しに屈するようでは地球など守れん。 だから、反ガイアセイバーズ組織の計画を正面から叩き潰す」

今、総監室で話しているのはガールズインパクトのトータルマネジメントに就任した大滝加奈である。
加奈はガイアセイバーズでは組織運営の中枢である総合管理課のチーフも務めている。

「あぁ、既に正木に連絡してウィンスペクターとソルブレインを動かしている。 お前はガールズインパクトの興行を無事に成功させてくれ」
「分かりました、天道さん。 いえ、総監」

加奈は車椅子の上で敬礼をしてから総監室を後にした。


ガールズインパクトの興行が始まった。
試合は順調に進み、ついにスバル達の試合、セミファイナルまで来た。

「いよいよかぁ。 梨杏はきっと凄く強いんだろうなぁ。 あたしのシューティングアーツの基礎がどこまで通用するかだよね。 頑張るぞぉ!!」
「スバルちゃん、調子よさそうやね。 せやけど、うちがスバルちゃんのお姉ちゃんと試合するっていうのに気にならんの?」

スバルは洋子の問いかけに少し深呼吸をしてから答えた。

「心配はしてますよ。 でも、ギン姉はあたしよりも強いから洋子さんに勝っちゃったりするんじゃないかなって思ってるんです」
「そら、また偉い自信やね。 自分のことやないのにここまで言えるっていうのも凄いわ」

洋子は感心したように呟きながらスバルを見た。
そこへ、呼び出し係になった整備部の女性隊員がスバルを呼びに来た。

「あっ、はーい! じゃあ、洋子さん。 ギン姉との試合頑張ってくださいね!!」
「スバルちゃんも梨杏ちゃんとの試合、頑張りや!!」

洋子は笑顔でスバルを控え室から送り出した。

一方、梨杏の控え室ではギンガと梨杏が話していた。

「あのね、梨杏ちゃん。 スバルのことで少し話したいことがあるんだけどいいかな?」
「スバルのことならスバルから聞きます。 今、スバルが話してくれないんだったら、それは今は聞いてほしくないことだと思うんです。 だから、今は聞きません」

梨杏の言葉と表情にギンガは梨杏の言いたいことが分かったのか、その話はしなかった。

まずは、スバルがリングアナを務める柊瑞枝に呼ばれ、花道からリングまで向かった。
そして、リングインをしていく。
次に、梨杏がリングインしていくとレフェリーを務める宇崎ランが二人をリング中央へ呼んだ。

ちなみに、瑞枝はアサルトフォースの隊員で、ランは獣拳戦隊ゲキレンジャーの一員でもある。

「二人ともクリーンなファイトをしてね」
「はい!!」
「もちろんです!!」

ランの言葉にスバルと梨杏が勢いよく答えるとランは二人を自分のコーナーに戻した。

洋子はギンガの控え室にいた。
加奈に呼ばれたのである。

「それで、加奈。 会場の中に反ガイアセイバーズ組織の犯罪者が潜り込んだのはほんま?」
「えぇ、本当よ。 今は会場の駐車場にいるわ。 二人は素早く片付けてくれないかしら?」

加奈の言葉に洋子もギンガも頷いていく。

「ありがとう、洋子、ギンガちゃん。 気をつけて」

洋子とギンガはすぐに駐車場へ向かった。

駐車場にはハンドガンやマシンガンを持った男達がいた。

「ギンガちゃん、魔法使ってもええから手早く片付けるで!!」
「分かりました!!」

そう言うと、ギンガは男達の前に飛び出した。
男達はすぐさまギンガに向けて、手にした銃を乱射した。

「トライシールド!!」

ギンガはその銃弾をシールド系の魔法であるトライシールドで防いだ。
そこへ、洋子が男達の手元に銃弾を撃ち込んだ。

「あんたら、観念しぃ!! あんたらの負けや!!」
「まだ、負けてなんかいねぇ! 会場に仕掛けた爆弾が爆発すればお前らも終わりだ!!」

男達の一人の言葉を聞いて、洋子はすぐに加奈に報告した。
そして、ギンガが男の首筋に手刀を叩き込んだり、腹にパンチを叩き込んだりして気絶させた。

洋子の報告を受けた加奈はすぐさま爆弾の捜索を指示した。
その指示を受けて、ソルブレイン隊長、西尾大樹とウィンスペクター隊長、香川竜馬はそれぞれの部下に命じていった。

「竜馬先輩、様子が変ですよ。 いくら、ガイアセイバーズを潰すためとはいえ、ただ関係のない人達を殺すことに意味はないはずです」
「確かに。 もしかしたら・・・ 大樹、ガイアセイバーズの基地に急ぐぞ!!」
「はい!!」

竜馬と大樹は会場を飛び出して、ガイアセイバーズ基地へ急いだ。


アイキャッチA(道路を走るソルギャロップとナイトカスタム)
アイキャッチB(空手着のスバルと梨杏)

スバルと梨杏の試合は1ラウンド目が終了し、インターバルに入っていた。

「それにしても、スバルのその格好慣れないわね。 まぁ、それはいいわ。 で、スバル、梨杏は強い?」
「凄く強いよ・・・ なんてったって、キックは重いし、パンチは速い。 やっぱり、空手っていうのに凄く慣れてるみたい」
「そうね。 まぁ、梨杏は元々空手やってたって話だしね・・・」

スバルの言葉にセコンドに就いたティアナは頷きながら答えていく。

「だから、全力で行くよ。 いい?」
「それを選ぶのはあんたでしょ。 それに梨杏はそんなに柔な子じゃないでしょ」

ティアナの言葉にスバルは静かに頷いていく。

「りーちゃん、スバルは強い?」
「うん、強いよ・・・ アーヤもきっと喜ぶくらいの強さだよ・・・ わたし、空手には自信あったんだけどなぁ・・・」

セコンドに就いてくれた彩の言葉に梨杏は肩で息をしながら頷いていく。

「ボクもスバルと闘ってみたかったなぁ。 けど、今はりーちゃんのことをサポートするよ」
「ありがと、アーヤ。 ただ、スバルの身体が凄く硬いんだよ」

梨杏の呟きに彩は聞こえなかったのか、不思議そうに首を傾げた。
梨杏は慌てて手を振り、彩の気を逸らした。

「何でもないよ、アーヤ。 そんなことよりアーヤなら次のラウンド、どうする?」
「うーん・・・ ボクならスバルにパンチを叩き込んでダウンさせるけどなぁ。 だって、ややこしく考えてもボクらしくないし」

梨杏は彩のそんな言葉に気が楽になったのか、息を整えることに集中した。

2ラウンド目が始まり、スバルと梨杏はゆっくりと近づいていく。
そして、スバルが左右のストレートやフックを梨杏の顔やボディ、脇腹に叩き込んでいく。
梨杏はスバルのパンチの威力に口から唾液を吐き出し、顔やボディは腫れてきている。
しかし、梨杏も左右のフックとアッパーをスバルの顔やボディに叩き込んだ。
スバルも口から唾液を吐き出していった。

「ぶふぅ・・・」
「んぐぅ・・・」
「「まだまだ!!」」

スバルと梨杏はさらに左右のストレートをお互いの顔に叩き込んでいく。
二人はそのストレートに口の中を切ったのか、血混じりの唾液を吐き出していく。
しかし、梨杏はスバルの身体に違和感を感じていた。

「(スバルの身体、やっぱりなんか硬い・・・ まるで、機械が身体の中に詰まってるみたい・・・) あぐぅ・・・ んんっ・・・」
「(梨杏、なんかあたしのことを試してるみたい・・・ まさか、あたしのこと、バレたの!?) んぶぅ・・・ ぶはぁ・・・」

二人はお互いに自分の考えを否定しようとしながら相手の顔にパンチを叩き込んでいく。

ガイアセイバーズ基地に着いたソルブレイバーとナイトファイヤーはすぐさま基地内部を調べ始めた。

「ウィザードサーチャー!!」

ソルブレイバーはウィザードサーチャーを作動させて、周りの様子を見ていく。
すると、視線を動かした先に爆弾が置かれているのを発見した。

「ナイトファイヤー、爆弾を見つけた」
「本当か、ソルブレイバー。 なら、早く処理するぞ」

ソルブレイバーとナイトファイヤーはすぐに爆弾のある場所に向かった。

スバルと梨杏の試合は最終ラウンドまで来ていた。
既にパンチやキックを数多く叩き込まれた二人の顔や身体には青痣ができ、腫れてしまっている。
しかし、二人は相手に自分のパンチやキックを叩き込むのを止めようとしない。

「はぁ・・・ はぁ・・・ やっぱり、スバルは強いなぁ・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ 梨杏だって強いよ・・・」

二人は疲れからクリンチを繰り返していた。
そして、自分の想いを話していく。

「はぁ・・・ はぁ・・・ わたしはスバルが零くんを見て、何か悩んでるのが分かったから力になりたかったの・・・ だから、スバルのことを少しでも知らなきゃって思ったの・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ そうなんだ・・・ あたしも梨杏に聞いてほしいことがあるんだ・・・ だから、後で聞いてね・・・」

二人は自分の想いを相手に伝えることができてほっとしたのか、表情を変えた。

「「でも、負けないから!!」」

二人揃って同じことを叫んだ後にランの指示でクリンチを解いた。
そして、左右のストレートやフック、ハイキックやミドルキックを相手の顔やボディ、脇腹に叩き込んでいく。

「んんっ・・・ んあっ・・・」
「あぶぅ・・・ くふぅ・・・ スバル! あたしの空手の技見せてあげるよ!!」

梨杏はそう言うと、スバルの右ストレートをかわし、カウンターの左ボディアッパーを打ち込んでいく。
梨杏のアッパーを食らったスバルは少し下に向いてしまった。
梨杏は右足を振り上げ、下を向いたスバルの頭に踵落としを叩き込んでいった。

「かはぁ・・・」

スバルは梨杏の踵落としの威力に意識が飛んでしまい、前のめりにダウンしてしまった。
ランは梨杏をニュートラルコーナーに向かわせ、スバルへのカウントを始めた。

「1・・・ 2・・・ 3・・・」

スバルは徐々に意識が回復して立ち上がろうと身体に力を入れていく。
しかし、身体に力が入らないようだ。

「4・・・ 5・・・ 6・・・ セ・・・」

スバルは徐々に立ち上がっていく。
そして、カウント7で立ち上がった。

「スバルちゃん、まだやれる?」
「やれます・・・」

ランがスバルに試合が続けられるか尋ねるとスバルは試合を続けられることをアピールしていく。
試合が再開されると梨杏はスバルにさらにダメージを与えるために一気に近づき、左右のフックやストレート、アッパーをスバルのガードの甘くなった顔やボディに叩き込んでいく。
スバルは梨杏のパンチを食らう度に呻き、口から血混じりの唾液を吐き散らしていく。
そして、梨杏の右アッパーがスバルの顎に叩き込まれるとスバルの口から血と唾液を纏ったマウスピースが吐き出され、そのまま崩れ落ちるようにダウンした。
ランはスバルの様子を見るが白目を剥いており、とても試合を続けられる状態ではない。

「試合終了! 勝者、彩坂梨杏!!」

ランは梨杏の右手を上げて、試合終了を高らかに告げた。
二人の激しい試合を称え、会場中から拍手が送られる。

一方、会場にいた犯罪者達を捕まえた洋子達は事情聴取をしていた。
そこで、分かったのは会場のリングの下に爆弾が仕掛けられているということだった。

「次の試合はどうします? 断りますか??」
「それはあかんで・・・ そんなんしたら、会場中騒ぎになるわ・・・ だから、試合中に爆弾を運ぶ・・・」

洋子の決断にギンガは驚きを隠せなかった。
爆弾を運ぼうなんて危険なことをするとは思えないからだ。

「けど、試合を中止すればいいじゃないですか!?」
「けど、ギンガちゃんはともかく、うちは格闘家や・・・ 試合を中止するなんて簡単にできん・・・ それに中止したところで会場から人を出しとる間にドカンや・・・」

ギンガは洋子の言葉に頷いていく。

洋子とギンガの試合が始まった。
天道達は爆弾の起動スイッチを持っている犯人を探していた。

「天道さん、犯人見つけたわ。 あんたの近くにいるでよ」
「あぁ、分かった。 バイクルは香川にそのことを報告しろ。 いいな?」
「任せてちょ」

バイクルはそう言うと、通信を切った。
天道は観客から離れた場所でライダーベルトにカブトゼクターを装填し、仮面ライダーカブトに変身した。

洋子は試合が始まるとギンガと激しいパンチやキックの応酬を繰り広げ、観客を魅力していく。
そして、ギンガのパンチを利用して場外に飛ぶ。
そして、素早くリングの下に潜り込むと爆弾を発見し、それを持って出た。

「天道くん、頼むで!!」
「任せろ」


カブトはそれを確認するとクロックアップして洋子に近づいていく。
そして、その手から爆弾を取り、会場の外へ出ていく。

「さてと、仕上げだ」

カブトはそう言うと、爆弾を空高く投げた。

通常の時間の流れに戻ると洋子はすぐにリングに戻っていく。
洋子はギンガに近づき、首相撲の体勢に持っていく。

「洋子さん、爆弾は?」
「天道くんが処理してくれたわ。 もうじき、爆発するはずやで」

洋子の言葉通り、外で爆発音がした。
会場内にいる観客は一種のパフォーマンスだと思ったらしく、大歓声が巻き起こった。
爆弾のスイッチを持っていた男はこのことで慌てて会場を出た。
そこに、天道達が待ち構えていた。

「ここまでだな。 あいつを捕らえろ」

天道の言葉にアサルトフォースの隊員達がすぐさま犯人を捕まえた。

ギンガとの試合も最終ラウンドを残すのみとなった。
自分のコーナーに帰った時、セコンドに就いてくれていたジャスミンから犯人を逮捕したことを聞き、洋子は安心からか、少し肩で息をするスピードが上がった。

「というわけだから、洋子ちゃんは試合に集中していいよ。 天道さんからの指示だからね」
「ほんまですか? なら、このラウンドでギンガちゃんをKOしてこようかな」

洋子はそう言うと、息を整えたのか、表情が活き活きしている。

そして、ギンガと洋子の最終ラウンドが始まった。
ギンガも洋子も後のことは考えていないのか、テンポよく左右のパンチやキックを繰り出していく。
しかし、二人はそれをガードしたり弾いたりして、かわしていく。
決定打が出ないまま、最終ラウンドの半ばまで来ていた。

「はぁ・・・ はぁ・・・ やっぱり、ギンガちゃんも手ぇ抜いとったんか・・・ さっきまでと全然スピードがちゃうやんか・・・」
「はぁ・・・ はぁ・・・ そういう洋子さんだって手を抜いていたじゃないですか・・・ こんなに強いって分かってたら早めに倒すことも考えましたよ・・・」

二人は疲労から肩で息をしながらゆっくりと話しかけていく。
その間に体力を少しでも回復させるのが狙いでもある。

「せやけど、そろそろケリつけなあかんわな・・・」
「そうですね・・・ 私も洋子さんもそれほど長くは闘えそうにないですし、この試合もあとわずかですからね・・・ 決着つけましょうか・・・」

ギンガと洋子はゆっくりと構えなおすと相手をじっと見つめていく。
二人とも相手が隙を見せたら、一気に仕掛けるつもりだ。

「(さすがに動かんか・・・ なんなら、うちがわざと隙を見せてもええんやけど、ギンガちゃんの腕ならその瞬間にうちはリングとディープキスやな・・・) ギンガちゃん、仕掛けへんの・・・」
「(洋子さん、全く隙がない・・・ むしろ、私を誘ってる・・・ だったら、一か八か仕掛けてみようかしら・・・ でも、下手なことをしたら私が倒される・・・) 洋子さんこそ仕掛けたらどうですか・・・」

会場を包む緊張感にギンガと洋子の身体から汗が流れていく。
しかし、洋子とギンガが一歩踏み出し、相手の顔に渾身の右ストレートと左ストレートを叩き込もうとした時に高らかに試合終了のゴングが鳴り響いた。
二人の拳はクロスカウンター状態になっていたが顔の前数cmのところで止まっていた。

結局、ギンガと洋子の試合は判定でもドローとなり、次回の興行で再戦を行うことになった。

これから、ガールズインパクトがどうなるかはまだ誰にも分からない。

to be continued


次回

スーパーヒーロー作戦 NEW MISSION Episode-10 古き鉄の来訪 Part-1

ダーククライムによる事件もしばらく起こらず、平和な日常が流れていた。
そんな時、一人の少年がガイアセイバーズ基地に現れた。

彼は一体、どこから来たのか・・・

そんなガイアセイバーズを嘲笑うかのように新たな事件が起こった。

ガイアセイバーズはそれにどう立ち向かうのか?
古き鉄はどうなるのか??

お楽しみに!!

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